平成28年11月 選句結果

                     
得点 兼題 「菊」 作者 戴いた人
3 神々のお国なまりや神無月 七海 晶子 ちあき しおみ
3 大根葉きわだつ青み神無月 桜桃 しの おさむ 七海
2 神無月残れる薔薇の色冴えて ゆたか 桜桃 244
1 お天気のよめぬ明日や神無月 静歩 竹峰
1 耐へかねて降り出す雨や神無月 竹峰 あきこ
1 流れゆく雲の百態神無月 あきこ 西寿
1 病まだ癒え遠からじ神無月 244 春雪
得点 雑詠 作者 戴いた人
3 コスモスの狭めし道を乳母車 西寿 晶子 しの 244
3 しばらくは灯を点さずに寒夕焼 あきこ 晶子 七海 竹峰
2 生き延びを年賀はぶいてどう知らす しおみ 七海 おさむ
2 犬の仔の飛んだりはねたり冬の風 静歩 ちあき 竹峰
2 霧雨に山並うすれ静まれり しの 美智子 西寿
2 山々の迫り出してくる照紅葉 あきこ 西寿 244
1 秋も末肩すり抜ける中華街 晶子 しおみ
1 朝焼けに鯖雲ついて月さゆる 美智子 しおみ
1 枯葉駆く運動場を縦横に 竹峰 しの
1 小春には犬に連れらる散歩かな 桜桃 春雪
1 コスモスの揺れる堤の風やさし 西寿 春雪
1 寒い風山から里に吹きおろす 静歩 ちあき
1 知らぬ間に季節移りて小鳥来る ゆたか おさむ
1 湿りし音乾きし音あり秋祭り 244 桜桃
1 隙のなき寡婦の仕立し大輪菊 244 桜桃
1 彷手水鉢ひそと咲きゐし八手かな 春雪 あきこ
1 行く秋やメール返信しないまま 七海 あきこ
私の選んだ一句
神々のお国なまりや神無月 七海 「面白い発想ですね。好きです。」(晶子)
「神様も 姦しくお話しされるのかなと想像してクスリと笑っちゃいました、、」(ちあき)
大根葉きわだつ青み神無月 桜桃
「冷え込んでくると 冬野菜は元気になりますな」(おさむ)
神無月残れる薔薇の色冴えて ゆたか
「冬枯れの中に咲いたら余計に綺麗に見えますね。薔薇の生命力を感じます。」(桜桃)
耐へかねて降り出す雨や神無月 竹峰
「冬めいてくるころ、雨も冷たく神無月のこころもとない風情かんじます。」(あきこ)
病まだ癒え遠からじ神無月 244
「私もパッとしない体の調子ですから、作者の気持ちも十分にわかるように思います。一日も早い快復を祈っています」(春雪)
コスモスの狭めし道を乳母車 西寿
「可愛いでしょうね。子供に最近はよく眼が行きます」(晶子)
しばらくは灯を点さずに寒夕焼 あきこ 「薄明るい夕焼けを楽しむ姿が見える様です。」(晶子)
生き延びを年賀はぶいてどう知らす しおみ
「来年の年賀に ことわりを・・・・・・」(おさむ)
犬の仔の飛んだりはねたり冬の風 静歩
「仔犬じゃなくても、子供も、幼い子の様子は寒風にも負けず、、元気よく 見ている方も楽しいです 平和でこそですね」(ちあき)
小春には犬に連れらる散歩かな 桜桃
「猫も犬も飼っていましたが、今は何もいません。でも小春日にこうして散歩したいです。」(春雪)
コスモスの揺れる堤の風やさし 西寿
「最近、郊外にコスモスの咲き乱れてるのを よく見かけます。そのコスモスを上手に詠まれ ましたね。」(春雪)
寒い風山から里に吹きおろす 静歩
「我が地方では、この風のことを、”ほっちょ風”と言います包丁のように 鋭く冷たいのでそのようにいうのでしょか 冷たいですよーー」(ちあき)
知らぬ間に季節移りて小鳥来る ゆたか 「庭の赤い実が鳥には馳走」(おさむ)
湿りし音乾きし音あり秋祭り 244
「音にもいろんな表情が有るんですね。再認識です。」(桜桃)
隙のなき寡婦の仕立し大輪菊 244
「注いだ愛情が見事に花を咲かせたましたね。 同じ寡婦でも大違いだわ。」(桜桃)
彷手水鉢ひそと咲きゐし八手かな 春雪
「懐かしいような光景、八手の白が静かさ増しますね。」(あきこ)
行く秋やメール返信しないまま 七海
「だしそびれた返信季節に取り残されたようです。」(あきこ)