大型免許取得の道

1、大型車とは?

   大型車とはどのような自動車なのか?車輌総重量(GVWと呼ばれる)8,000kg以上、または最大積載量5,000kg以上、もしくは乗車定員11名以上の自動車です。よく●t(トン)車などという言葉を聞きますがあれは最大積載量のことを指しています。幅が約2.5m、全長が12m、全高3.8mくらいまであります。普通免許では最大積載量4,999kgまでを運転できますが4tクラスになるとバスくらいの大きさがあり、変な大型車よりも大きいです。道路を走っていると最大積載量13tくらいまではよく見ます。最大積載量は大体車輌総重量の半分です。大型トラックにはISUZUのGIGA、FORWARD、NISSAN DIESELのBIGSUBM、CONDOR,FUSOのSUPER GRATE、FIGHTER、HINOのPROFIL、DUTOROなどがあります。平ボディ、アルミバン(箱)、クレーン付き、コンクリートミキサー、コンクリートポンプ車、積載車などがあります。

2、普通自動車と異なる点

  まず、前輪と後輪の距離(ホイールベース)がかなりあるため、普通車の間隔で曲がったりすると確実に後輪をぶつけます。あと、ステアリングは3回くらいは切れます。タイヤも90°近く切れる為、かなり小回りが効きます。セルシオやシーマよりも小回りが効くのは勿論、カローラよりも小回りが効くくらいです。乗用車と違い、前輪は運転席の後ろにあるため、フロントガラスすれすれまで持っていかないといけません。後輪主体の運転になるわけです。動力性能も大きな図体の割にはよく、最高速も130km/h位は出ます。ブレーキは普通乗用車が油圧・ディスクブレーキを使っているのに対し、大型の殆どはエアー・ドラムブレーキを用いています。ドラムというとディスクに比べて制動力に劣るイメージがあるかもしれませんがむしろ制動力に優れているのはドラムなのです。ただ、コントロールがディスクのように一様でないだけ。満載でのブレ−キングを考慮して設計されている為、空の状態ではかなり効きます。AT車は殆ど存在しなく、MTしかないといっても過言ではないでしょう。AT限定免許の人は限定解除を行わなくてはなりませんが、普通車ではなく大型車で行う、とのこと。大抵が6速マニュアルトランスミッションで発進時は2速発進となります。坂道発進も2速。荷物が満載のときなどは1速を用いて発進します。3速や4速でも普通に発進できます。ガソリンエンジンはなく、ディーゼルエンジンのみです。燃料は軽油で、かなりのパワーがあります。

3、大型免許

  20歳以上で、普通免許か大型特殊免許を受けて2年が経過しないと受けられません。この2年には免許停止などの期間は除きます。つまり、90日の免停を受けた場合は2年3ヶ月しないと受けられないことになります。大型車でも、特定大型自動車というのが有り、これは@土砂・コンクリートを運搬する車輌 A最大積載量6,500kg以上の車輌 B車輌重量11,000kg以上の車輌 C乗車定員30名以上 D火薬類を運搬する車輌 D大型車輌に該当する緊急車輌 を指します。つまり大型ダンプ、コンクリートミキサー車等は特大車となります。

4,教習所

  教習はまず構内8時間、そのあと路上14時間となります。学科はありません。因みに大型特殊はフォークリフトを用い、6時間の技能教習となります。牽引も学科はありません。いま通っている教習所は大型3台、牽引1台、大型特殊1台があります。大型は教習の前に免許証を提示します。大型はNISSAN DIESELのCONDOR(コンドル)平ボディ、最大積載量5,600kgのターボディーゼルトラックです。補助ブレーキ、ブレーキランプ表示、スピードメーター、タコメーターがコックピット中央に追加装備。排気ブレーキは使用しません。教習所では大型免許は普通免許の上級免許といった風潮が強く、なにかにつけて「普通車よりもうまくなければならない」と言われます。そういうわけで大型は1時間目でいきなりクランク、S字カーブに行かされました。果てにはS字をバックで行け、とかカーブでは後輪が路側帯から離れず、接触せず、というアクロバットまがいのことを言われます。おまけに第1段階では縦列駐車や方向転換は項目に無いのにやらされます。どちらも1発で入れてやりましたが。(←交通規制のバイトではトラックの置き場で隣のトラックにぴったりつけて駐車していたのでお手のものなのですが)教官が手本を見せてくれることは殆どありません。もっとも手本を見せてもらうまでも無いのですが。普通車は教官もナメてかかっており、交差点が直進車で渋滞していると「対向車線を逆走して曲がってしまえ」などと教習所とは思えないことを言ってきたりもします。また、直線道路に右左折するときは「普通車は遅いからサッサといってしまえ」などとハッパをかけられたりもします。さすがにあまりに近距離では言いませんが。普通車の教習では考えられないですね。でもやはり大型で縁石に乗り上げて立ち往生したりしているものは殆ど見かけません。普通車は必ずと言っていいほど縁石に乗り上げたり、逆走したり、立ち往生しているのを見ます。無線教習車は何をするかわからないので注意が必要です。おまけに交差点も停止線をはみ出されると大型は曲がれないのでいつもイライラします。また、あまりにも内側を通られると大型の後部でひっぱたきそうになるのでこれも恐いです。もっとも普通車の方はもっと恐いかもしれませんね。これは一般道でもよく見ます。停止線をオーバーして信号待ちされるとトレーラーはまず曲がれません。トレーラーの運ちゃんはどうするかと言うとクラクションを鳴らして、手で下がれと言う風にしますがあまり通じないようです。そうすると無理矢理曲がっていくので普通車は目の前に立ちはだかるトレーラーにびっくりして思わずバックすると言う具合です。トレーラーにしてもバスにしても大型以上の免許を持っている人間というのは曲がれるか・通れるかはすぐに分かります。教習所のカリキュラムはこちら

NISSAN DIESEL CONDOR。最大積載量5,700kg。

5、不思議に思ったこと

 @夜になってもヘッドライトを点けない
   薄暮でも点けません。スモールライトを点けますがこれはいかがなものかと思います。普通車もヘッドライトをつけないので危なくて仕方ありません。

 A追い越し、追い抜き禁止
   追い越しは分かりますが追い抜きぐらいはいいんじゃないの?

6、うっかり・・・やってしまったこと。

 @前の車にベタ付けしてしまった。
  トラックは運転席の前に何も無いので前の車にすれすれに付けて止める癖があります。ちゃんと前下方用のミラーがあるのでこういう芸当ができるのですが車間距離にウルサイ教習所では認められるわけもありません。

 Aヒール&トゥを使ってしまった。
  トラックはトランスミッションが乗用車ほど精度がよくないのでシフトダウンのときは空ブカシしてエンジンの回転数を合わせることがあるのですがついついやってしまいました。

 Bミラーを街路樹に突っ込んだ。
  狭い道などで曲がるときにはぎりぎりまで車体を突っ込む為、一般道ではよくやるのです。うっかりやってしまいました。因みに検定中にこれをやると接触となる為、即検定中止です。

7,修了検定
  いよいよ8時限の教習を終え、検定。私の受けた日は4人でした。因みに検定員というのは検定の最中だけは公務員となり、検定車を妨害したりすると公務執行妨害罪に問われるとか。
 検定のポイント
 @センターラインを踏むと検定中止。
 A交差点内の▲マークを踏むと減点。
 B優先車妨害は検定中止だったか大幅な減点だか忘れましたがやるとヤバイ。
 Cミラーなどをぶつけると接触となり、検定中止。
 DMT車の場合、ギアをN(ニュートラル)にして走ると惰力走行となり、減点。
 E一時停止線不停止、右側通行は検定中止。

私は80点で、主な減点項目は接輪(脱輪?)でした。大型車は60点以上が合格です。続いて深視力。この日はとにかく眠くて、緊張さえしなかったのですが深視力はダメでした。これは別の日に受けなおして合格。睡眠不足には注意!大型は学科は免除です。

※普通車、大型車共に後輪に意識を向ければ合格すると思います。


第2段階(路上)

 いよいよ第2段階です。最低時限数は14時間です。路上は1日最大3時間の教習ができます。ただし、間に1時間以上休憩を入れることになります。でも、実際やってみると3時間はかなりキツイです。夜だったせいもあったのですがS字で縁石に乗り上げたりコーナーで接輪したりととんでもない走りになります。
 路上ははっきり言って楽ですね。教官も同様でほとんど補助ブレーキを踏みません。ぺちゃくちゃ喋ってました。教習のカリキュラムはこちら

路上が殆どで場内は14時間中4時間ほど。最後のみきわめは路上+場内です。場内では何をやるのかというと、方向転換、縦列駐車、急ブレーキくらいです。路上は教官も殆ど何も言いません。ドライブしている、っていう感じです。殆どお喋り。たまに気の合わない教官がいますがそういうときは黙ってただ走っていればいいのです。自主経路という項目もありましたが教習所は市内で、ちょくちょく来る場所とあって地図を見るまでもありません。土日だと制限速度50km/hの道を走っていると一般車の流れよりも速いです。左車線で教習車がスイスイ走っているという光景はなんだか本末転倒のような気がしますが・・・

★検定
 検定は普通車と違い、場内のみです。修了検定よりもコースの長さが倍近くなります。でも殆ど同じで、縦列駐車か方向転換が加わるだけ。私の場合、縦列駐車でした。縦列駐車は1発で決め、ミスは殆どしなかった気がします。私は左カーブのときに車体を左に寄せすぎて接輪する癖があるのですがいつもより左の距離を多く取って走ったところ、接輪はしませんでした。ただ、あまり左を空けすぎると右側通行となり、検定中止となってしまうのでほどほどに。検定員から告げられたのはノッキング気味のところがあり、そこだけ減点したとのこと。ということは95点ということになります。因みに合格は70点以上です。


★試験場

 卒業検定に合格したら書類を警視庁・県警の試験場へ持っていきます。神奈川県は印紙代が\3,800必要です。書類に印紙を貼って、視力・深視力の検査。これが終わると写真を撮り、免許交付となります。私は朝の8:30に行って免許交付が10:30過ぎ。まあまあ早い方でしょうか。