HONDA Fit 試乗
全く買う気はなかったのでディーラーはえらい迷惑だったかもしれないが、とにかく乗ってみた。S2000がマイナーチェンジをしたらしいので本当はこれを見たかったのだが店の系列が違う為置いていなく、Fitに乗ってみることにしたのだった。
エンジンは直列4気筒のSOHCの1300cc、最高出力86p/570rpmで最大トルクは12.1kgm/2800rpm。トランスミッションはCVT(無段変速機)でスチールベルト式。私の中ではHONDAといえばS2000のようなDOHCでめいっぱいエンジンが回る印象が強かったのだがちょっと違ったようだ。たしかツインスパークプラグといって1気筒あたり2本のスパークプラグをそれぞれ吸気、排気用にもっているとか言う説明だった。エンジンルームをみたらよくもまあ器用にレイアウトしたなと感心するほどだった。BMWの縦置きの巨大な直列6気筒DOHCエンジンを見慣れた私にはやけにスッキリして見えた。ただボディの全長を短くする為に無理矢理押し込んだ為、オプションでキセノンを付けることも出来ないし、後付けも無理とのことだった。BMWの6気筒も結構ぎゅうぎゅうに押し込んである感はするがFitほどではない。ほんの両手で抱えられるようなスペースに4気筒エンジン!! SOHCだから若干は小さいのだろうがこれには感心した。まさに無駄の無い空間の使い方だ。そして、この車、後部座席が異様に広いのだ。プラッツやヴィッツも広いがこれには脱帽した。ガソリンタンクを車体中央下部に置いた為、このような芸当ができるのだ。スキーなんかに行くにはいいと思う。タンクが下部にあるので車高を落とす車ではあるまい。
さて、エンジンをかけ、右折しようとしたところいきなりワイパーが作動。BMWはウィンカーが左なのでいつもの癖が・・・ ヘッドライトはハロゲンだが結構明るかった。H4タイプのハイ、ロー切り替え。CVTなので上から順にP,R,N,D,S,L。Sはスポーツモード。エンジンを回そうとするが市街地だった為、余りまわせなかった。ただ、SOHCなので回してもその分パワーが出てくるわけではないし、事実そうだった。低速側にトルクが振られており、街では使い勝手が良さそう。FFにしてはハンドリングは非常に良く、剛性もある気がした。
結局、街のりには非常に良さそう。ボディがコンパクトなのでどこでも入っていけるでしょう。高速安定性は試していないので分からないが、100km/hならば普通に走れそうだ。非常識な速度域に入ったら・・・これは無理があるでしょうね。買い物にも良さそうだし、スキーに行くのも良し。便利そうの一言に尽きます!!