(C)TOSSインターネットランド/中学校/2年生/社会/元の襲来とアジアの諸国家/元寇/
鎌倉時代末期の授業。原実践は吉田高志氏の「北条時宗」の授業。山辺慎太郎氏が中学の授業用に一時間に修正したものを追試した。指示6からが追試である。
1.教科書クイズ
教科書を読ませ、一問一答形式で、モンゴル帝国について問題を出す。
指示1 教科書74ページを開けます。
発問1 日本の鎌倉時代にお隣の中国では新しい国ができました。何という国でしょうか。○○○○帝国といいます。 ○に当てはまる言葉を教科書から抜き出してノートにかきなさい。カタカナ4文字です。
・モンゴル帝国
指示2 教科書を読みます。
追い読みで教科書を読む。
指示3 今から問題を出します。ノートに1番から5番まで番号を書きなさい。
問題1 中国の北方には何民族が遊牧生活を送っていたのですか。(答:モンゴル民族)
問題2 誰が民族を統一したのですか。(答:チンギス=ハン)
問題3 モンゴルの騎兵は西アジアやどこまで、攻め込んだのですか。(答:東ヨーロッパ)
問題4 国号を元と定めたのは誰ですか。(答:フビライ=ハン)
問題5 元はどこを滅ぼして、中国全土を支配したのですか。漢字一文字です。(答:宋)
2.元の場所を確認する
指示4 元の場所を確認します。75ページの地図をみなさい。元とかいてあるところを指差しなさい。
元の位置を確認し、「宋を滅ぼし、高麗を支配した元が日本にやってきました。」と話す。
3.蒙古襲来絵詞の絵を読み取らせる
指示5 教科書76ページを開けます。上の絵を指差しなさい。
蒙古襲来絵詞の絵を指差させる。
発問2 この絵にはタイトルがついています。何兵と戦う武士ですか。
「モンゴル兵です」
発問3 モンゴル兵は右ですか。左ですか。
「左です」
指示6 モンゴル兵、すなわち元軍が有利だという証拠を教科書で調べなさい。ノートに箇条書きで書きます。
・元軍は集団戦法で戦った。
・元軍は火薬を使った。
・3万の大軍で攻めたきた。
(飛距離の長い毒矢を使用した。)
4.元の国書と北条時宗
元の国書を読み上げる。
発問4 この国書に対して、北条時宗はどういう態度をとったでしょうか。
A)返事をすぐに書いた。
B)無視した。
C)使者を切り捨てた。
指示7 鎌倉幕府の人たちは、この国書を読んで「無礼」だと非常に腹を立てました。それはどの部分ですか。線を引きなさい。
線を引いたところを発表させる。
「兵を動かすなどということは余も好んでするところではない。」言うことを聞かなければ攻めるぞ という意味であることを説明する。発問4の答えはBである。
この後、吉田氏の原実践では
時宗が国書を無視した結果、元軍の襲来(文永の役)が起こりました。文永の役では、日本と元ではどちらが優勢であったかを調べなさい。
と指示しているが、山辺氏は文永の役の様子をまとめとして、教師が読み上げている。(PHP研究所 勉強のコツシリーズ6 p82〜)
発問5 文永の役の後、再び元からの使者が来ました。時宗はどのような態度をとったでしょう。
A)返事をすぐに書いた。
B)無視した。
C)使者を切り捨てた。
挙手で確認する。
今度は切り捨ててしまった。時宗はその後やってきた3度目の使者も切り捨ててしまい、2度目の元の襲来(弘安の役)を招いたことを説明。
原実践では、
弘安の役について調べなさい。
と指示があるが、山辺氏の実践を追試し、再びプリントを配布し読み上げた。
発問6 元の使者を切り殺すという時宗の決断は正しかったでしょうか。そう考えた理由とあわせてノートに書きなさい。