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進士かおり(TOSS中学/三重アイリス)
幕末の攘夷運動が倒幕運動に変化していったことを長州藩の砲台が欧米の連合諸国に占領された写真をもとに理解する。教科書は「大阪書籍」を使用。
1.尊皇攘夷運動
口頭で、前時の復習を行う。
1.1854年に日本とアメリカが結んだ条約は何ですか。(日米和親条約)
2.1858年に日本とアメリカで結んだ条約は何ですか。(日米修好通商条約)
3.貿易を始めるように決めたのはどちらのい条約ですか。(日米修好通商条約)
4.貿易が始まると日本の経済は安定したのですか。混乱したのですか。(混乱した)
発問1 江戸幕府の終わり頃、2つの考え方が生まれました。○○論と、○○論です。2つ、教科書に線を引きなさい。
教科書に書いてある順番で答えさせる。
・攘夷論
・尊王論
発問2 攘夷論とはどのような考えですか。教科書に線を引きなさい。8文字です。
外国人を打ち払え
発問3 尊王論とはどのような考えですか。教科書に線を引きなさい。10文字です。
朝廷の権威を高めよう
発問4 2つの考えが結びつき何という運動になりましたか。みんなで答えます。
尊皇攘夷運動。
発問5 この運動はきびしい取り締まりを 受けました。取り締まりをしたのは大老のだれですか。
井伊直弼。
発問6 取り締まったことを何と言いますか。
「安政の大獄」。
発問7 幕府は幕府政治の安定をはかるため、どこと結びつきを強めたのですか。漢字2字です。
朝廷
2.攘夷から倒幕へ
発問8 実際に攘夷を実行した藩があります。何藩と何藩ですか。
長州藩、薩摩藩。
「長州藩は下関で外国船に砲撃を加えました。その結果がp134の写真です。写真を指さしなさい」と指示をして、隣同士で確認させる。
発問9 この写真のタイトルは何ですか。
長州藩の砲台を占領した連合艦隊の兵士たち
発問10 この写真で写っているのはどこですか。
長州藩、下関砲台
発問11 この写真はいつの写真ですか。教科書で調べなさい。
1864年(外国船砲撃の翌年)
発問12 この写真に写っている人たちはどこの国の人でしょうか。4つの国の人たち│です。教科書で調べなさい。
イギリス、フランス、アメリカ、オランダ
発問13 長州藩は連合艦隊に勝ったのですか、負けたのですか。
負けた。
発問14 もしこの写真を外国人を打ち払えという攘夷論の人たちが見たら、どう思うでしょうか。
予想してノートに書かせる。次のような予想がでた。
・外国にはかなわない。
・外国の力を盗もう。
・外国に戦いをいどもう。
アヘン戦争後の中国を見た高杉晋作の日記(大阪書籍 p134)を紹介する。
長州藩(山口県)の高杉晋作は,1862年に上海にわたった時の体験を、日記に書きました。太平天国の乱の砲声を聞きながら、西洋の近代的軍隊の強さと、中国の悲惨な実態を見て、攘夷の考えを改めたといわれています。
発問15 長州藩はもう一度外国と戦おうと思ったでしょうか。
思わなかった。
発問16 長州藩は攘夷の考え、攘夷論をやめました。では、残った考え方は何論ですか
尊王論。
「長州藩は尊王論をスローガンにして、幕府を倒す運動を起こしていきます。同じように攘夷を実行してやぶれた薩摩藩と同盟を結び、倒幕運動を進めていきます」と説明して授業を終えた。