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にっこり笑って「はい」−中川とも子氏の追試-



進士かおり(TOSS中学/三重アイリス)

小さなアドバルーンにはにっこり笑って「はい」で対応。くどくど説明しなくても生徒は動く。


新学期の授業開きでのできごとである。
TOSSノートを配り、記名をさせた。

名前は黒ペンで書きます。

名前用のペンを持ってくるように、事前に指示をしてある。

黒じゃないとだめなの?

ペンケースにたくさんのカラーペンを詰め込んでいる女子生徒が聞いてきた。
さっそくのアドバルーンである。

すぐさまにっこり笑って「はい」

生徒が嫌そうな顔をしても、笑顔のままでうなずく。
その一言で、その場はおさまった。
にっこり笑って「はい」は中川とも子氏の追試である。
効果は大きい。生徒の間によけいな摩擦を生まないからである。
別のクラスで、修正液で名前を書きかけた生徒がいた。
去年は椅子に座っていることも我慢できずに、立ち歩き授業を抜け出すことも多かった生徒だ。

笑顔で「黒で書こうね」

と声をかけたところ、「そうか」といって直し始めた。
ささいな指示であるが、これを守らせることが他の指示を守らせることにつながっていく。




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