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入学願書を忘れた生徒への一言


進士かおり(TOSS中学/三重アイリス)

進路に関わる書類の忘れ物には毅然とした対応が必要である。井上好文氏の追試である。


中学校3年生にもなると、入学願書をはじめ、進路に関わる重要な提出物が多くなる。

忘れた生徒に次のような一言をきっぱりと言い渡すことも必要である。

「あなたは人生をなめているんですか?」

「あなたの人生にかかわることでしょ」

12月の松本セミナー後、移動の列車の中で講師の井上好文氏とご一緒する機会を得た。

そこで進路関係の書類については毅然とした対応が必要であるとのお話を伺った。

中学校3年生の12月。三者懇談が終わり、私立願書など重要な進路書類の提出が続いた。

「自分の進路に関わる書類である。締切りに遅れたら手続きができない。」 など前もって重要さを伝えるが、やはり忘れてくる生徒はいる。

忘れた生徒に対して、静かな口調で、しかしきっぱりと「あなたは人生をなめているんですか?」と問うた。

生徒は「ぶんぶん」と首をふり、「違います。明日、絶対に持ってきます。」と真剣な様子で約束をした。

普段、忘れ物をしがちな生徒も、このときばかりは表情を変えた。

そして次の日忘れずに提出した。

何度も使うセリフではない、しかし「ここぞ」という大事な場面にはこのような毅然とした対応が必要であることを実感した。

「なぜ、忘れてくるの?」とヒステリックに叫んでも、「忘れたんだもの。」と言われるか、ムスッとして反感を買うだけである。

静かだが、きっぱりと話すことで生徒に事の重大さを自覚させることができた。





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