たかいちとしふみ Toshihumi Takaiti
2004年9月6日〜17日
たかいちとしふみ展 ”太陽”
過去の作品
その他小物
ミニオブジェ \2,000 約7cm
たかいち氏との出会いは、わずか数ヶ月前の事だ。ある大先輩の画商に展覧会の依頼を受けた事に始まる。しかし不思議な縁を感じずにはいられない。1995年の作品展“オーライ”は、私の親友の画廊で開催された。その親友は病に倒れ、たかいち氏の展覧会を見ずに亡くなった。それから9年、こうして私の画廊に彼の作品がやって来た。 さて、作品に出会った第一印象は“おもしろい!”であった。しかし、私の狭い画廊に展示できるのだろうか、スペースが足りない。そんな不安があった。 いざ展示してみるとそんな不安はなくなり、静まり返った陽だまりの中に若い女性が存在している。その女性は、太陽の恵みを体いっぱいに受けている。言い換えれば、大きな愛を感じていると言った様子で、それは又たかいち氏本人が同じ愛を互いに育んでいるという事なのだろう。その女性は昨年暮れに結婚された、たかいち氏の奥様だ。 たかいち氏は、言葉で表現するのが苦手だと言う。作品を生み出す事で彼は表現し続けてきた。気取らないそして人としての優しさが、この作品に表現された。 ぜひ、この陽だまりの中のベンチに腰掛けて、彼女と一緒に太陽の恵みを感じて頂きたい。 |