2008年 地域自然観察会レポート
 愛知県東三河地方の自然観察ポイントを訪ねて地域の方とその自然を理解する観察会も1982年に
葦毛湿原で開始以来、今年で26年を迎えました。今年の地域自然観察会は豊川放水路取入れ口(豊川市)、仁崎海岸(田原市)、大原調整池(新城市)、嵩山の蛇穴と浅間神社(豊橋市)で開催されます。

  ヨシ原にわたる初夏の風を感じよう!!
 6月1日(日曜日) 天候 晴 D班担当 豊川放水路取入れ口周辺(豊川市行明町)

 今日の主な自然観察のポイントは「豊川放水路と弓張山地の地形・地質」、「ヨシ原の野鳥、オオヨシキリ等」
「水辺の小動物、貝類、カニ類等」、「水辺の植物、河畔林、堤防草地、ヨシ原」、「羽衣の松の民話」、「初夏の風を感じよう」でした。多くの参加者が時間をオーバーして熱心に放水路周辺の自然観察を楽しみました。
 また、この放水路は国土交通省がヨシ原の再生を目指して試験植栽をしています。当会が2005年度このモニタリングを河川環境管理財団から受託し、1年間調査しました。3年あまり経ったこの試験地、見事にヨシ原が再生されていました。
   
  豊川堤防のアカツメクサとシロツメクサ       豊川放水路に侵入したオオフサモ           中島徳男会員のカニ類の説明
 
  
  放水路のクロベンケイガニ                 放水路のカワザンショウガイ               オオヨシキリの観察
   
  ヨシ原の解説風景                 2005年12月のヨシ試験植栽モニタリング場所    2年半経過した今日の同地点 
 今日、配布した自然観察会テキスト PDFファイルです。 豊川放水路自然観察会
 
自然海岸を楽しもうー海の生きもの観察
   
 8月31日(日曜日) 天候 晴れ A班担当 田原市仁崎海岸

 愛知県内に大きな被害をもたらした前線と大雨も去った夏休み最後の日曜日、予想以上の参加者でした。
なによりうれしいのはこどもたちが多いこと。昆虫写真家の今森光彦さんが述べています。
虫取り網を持った少年は日本の文化だそうです。

取材の折、世界では虫取り網を持った子どもたちは見かけなかったようです。
 かくいうHP担当の私も50年以上昔は虫取り網を持って虫たちを追いかけました。
里山の自然が豊かだった頃です。
今日の観察会では子どもたちをはじめ参加のみなさんに用意したパットを使い、磯の生きものたちを採集して
いただき会の担当から解説をしました。三河湾でも数少ない自然海岸の「仁崎海岸」です。海浜植物ではハマカンゾウが盛りです。この地方の地質解説もありました。アカテガニにも出会いました。
   
  仁崎海岸の沢のアカテガニ      ハスノハカズラの葉とカマキリ  ヒロハフウリンホオズキ  熱帯アメリカ原産
   
  タイドプールのヒザラガイなど        イボニシガイの卵(ピンク色)             磯浜の生きもの採集
    
   ホヤの仲間                 採集された磯浜の生きもの      カモメガイが開けた軟らかい岩石
 今日の観察会テキスト 自然海岸を楽しもう

 アサギマダラと秋の七草を観察しよう
    10月5日(日曜日) 天候 曇一時雨 B班担当 新城市大原調整池(五葉湖)周辺
 今日の観察会は珍しくお子様なしの大人ばかりで会員含めて50名あまりの「大人向きの観察会」でした。
4年前の4月、同じ場所での地域観察会がありました。この時はヒノキの植林が始まり、幼木ばかりのところ
が鬱蒼とした森に変わっていました。「蛤岩」も森の中です。
2004年春の観察会で配布したテキストにはこんな記述がありました。
3、蛤岩(はまぐりいわ)のひみつ
 山腹にどっしりすわる岩、丸っこくぷっくりふくれたようすは「はまぐり」といわれればそうとも見える。さて、この岩は?
下のほうは角ばった石のまざったかたまりみたいだが、上のほうは薄い板をいっぱい重ねたようなつくりをしている。
全体が茶色っぽく見えるが、新しい面は緑っぽい色をしている。
 これは火山灰や火山の噴火で吹きとばされた岩石が積み重なってできた「凝灰岩」のようだ。何億年もの前、地下
の深いところから噴き上がったマグマによる火山活動がこのあたりまであったということになる。その証拠が蛤岩だ

 今日も高橋会員から蛤岩の解説がありました。自然は変化するということを実感できた一日でした。
   
  大原調整池の哺乳類の解説         イノシシが食べた栗         大原調整池周辺の森
   
   アサギマダラへのマーキング   蛤岩周辺の現在の森、 2004年4月には蛤岩の周辺は右の写真のようでした。

 今日のテキスト 秋の七草とアサギマダラを観察しよう
 嵩山の蛇穴、浅間神社で巨木と出会おう 大樹のパワーを体験しよう
   11月30日(日曜日) 天候 晴
 豊橋市嵩山町 嵩山自然歩道
 今日の観察会も盛況でした。3班に別れ、それぞれ会員の案内でのんびりと晩秋の自然を楽しみました。追馬ケ池、
バクチノキの群落、水穴、嵩山の蛇穴、杉林、足浅間・腹浅間とそれぞれ違った景観です。バクチノキはバラ科に属し
豊橋市では珍しい木です。樹齢100年以上のようです。浅間神社のクスノキは豊橋市のクスノキでは太く幹周りが5m
50cmあります。
   
  新本坂トンネル横広場で受付       追馬ケ池の由来の説明         蛇穴近くのバクチノキ
    
      バクチノキの葉       水穴で水を汲む人、外気温13℃.水温14℃ 腹浅間での巨木の説明
    
     コナラの母樹                 足浅間の石段          足浅間のムササビの付けた穴
 今日の配布テキスト 嵩山自然観察会