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スタジアムやグラウンドにおいて、私が直接現地で選手達のプレーを見た感想を記します。
グラウンドはスーパープレーの宝庫でっせ。

09/7/19 ○ vs 横浜ベイスターズ 6-3



今年の5月、マリンスタジアムでの敗戦で、私の生観戦歴は三年越しの8連敗になってしまいました。
昨季なんてドラの対横浜戦の負けゲーム7つのうち、4つも見せられるわ、意地になって2戦連続観戦したときには村田・吉村に計5本も一発を見せられるわ、大枚はたいてチケット買っては胸糞悪い思いをし続けたもんです。
その連敗記録がよくやく止まったんやから、嬉しくないわけがありまへん。
家庭内トラブルで最後まで観戦できず、勝利の瞬間を見逃したのは非常に心残りやったけど、とりあえず「観戦して」「勝った」ことを喜びたいと思いますわ。

ゲーム内容については、すでにブログで触れてますんで、こちらではまた選手個々について書いてみたいと思います。
…が、今回はシャッターチャンスを逃したり、終盤帰ったりしましたんで、チェックしたい選手の写真を撮れないケースがかなりありました。
申し訳ありまへんが、その辺についてはご容赦ください。

川井
ABCDEFG
        HIJK
前半戦13試合に登板して10勝0敗、防御率2.74と、チームの貯金17の半分以上を稼いだ存在。
奴の台頭がなければチームのローテーションは、未だに混乱状態にあったかもしれまへん。

持ち球はドロンと曲がるスライダーと、カットボールのように手元で動くストレート。
このコンビネーションで打者のタイミングを外すほか、右打者に対しては懐に鋭く食い込むストレートが武器になってます。
(対右打者.239/対左打者.256)
このため、左の強打者が並ぶ巨人打線に対しては防御率5.74、一方で中軸に右打者が並ぶ広島には0.56、横浜にも1.69という好成績を残してます。
まだ対戦してまへんが、恐らくは左に力のある打者が並ぶヤクルトにも分が悪いのと違うかな。
まだフルシーズン投げたこともなく、また激化する首位争いで投げられるだけの強さがあるかどうかも未知数であり、今後は起用法が難しいかも知れまへん。

フォーム的には、AからFまでは軸足にしっかり重心を乗せることができてますが、体重移動が始まって右足を着地する際に、右ヒザが完全に開いていることが気になります。
ふつうはこの場合、右肩も開いてしまうんやけど、奴の場合は右ヒジを引かないことで身体の開きを抑えているため、大きな悪影響は出ていないようです。
しかしHで見えるように、右足がまだ着地する前につま先が完全にホーム側に向き、一方で左ヒジはまだ上がってきていないという不自然な形になってますな。
また右手のグローブを使って身体の回転に勢いもつけていないことから、Hで作った不自然な捻りを100%生かすことで腕を振ってます。
IからJまでのリリースの形は悪くないので、問題はないのかもしれまへんが…。
あまり見ないフォームだけに、これが理に適っているのかどうか判然としないんやけど、勝ち運に守られてるのは確かなようですので、このまま勝ち星を伸ばしてくれることを期待してますわ。



パヤノ
ABCD
                       EFG
荒削りながら、打者の予測を超えるストレートを投げる快速左腕。
首脳陣の期待も大きいようで、開幕からセットアッパーとしてフル回転させたんやけど、それが祟って長期離脱してしまったのは残念でした。
可能性の大きい選手だけに、無茶な起用はご法度にして欲しいもんやね。

奴の武器はやっぱりキレのある150km超のストレート。
スリークォーターから繰り出されるのは「唸るストレート」というべきものであり、打者が分かっていても打てないだけの球威を感じます。
ただし、「ストライクゾーン付近であれば」という条件付きやけど。

フォームを見てると、ホンマに手投げやというのが分かりますな。
重心は高く、右腕のリードもない。
最低限の体重移動と、左腕の振りだけであれだけの豪速球を投げるんやから、奴の上体の筋力がいかに優れているか分かるというもんですわ。
ただし利き腕を思い切りぶん回すだけの投法のため、ちょっとしたバランスの狂いで腕の角度やリリースポイント、ボールへの指の掛かりまで変わってしまうため、ボールのキレや制球が安定しまへん。
安定した投球をするためには、もっと身体全体を使うフォームを習得する必要があると思います。
(少なくとも右腕のリードは必要やないかな)

素材的にはクローザーを務められるだけのものがあると思いますんで、この秋以降も勉強して欲しいもんです。



河原
ABCD
                        EFG
正直なところ、一年間の浪人生活を送った36才の右腕が、まさか戦力になるとは夢にも思ってまへんでした。
6月後半から一軍に加わり、ここまで19試合1勝10ホールド、防御率0.64というのは、ほとんど奇跡のような成績やないかな。
特にセットアッパー不足に喘いでいた投手陣が、奴の出現でどれほど息を吹き返したか。
ドラが反撃態勢を整えられたのも奴の存在があればこそと、はっきり断言できますわ。

技術的には、球速は140km前後ながらもキレのあるストレートと、スライダー、フォークを主な武器としていますが、それら以上に特筆すべきは高い制球力でしょうな。
特に右打者の外角への出し入れには目を見張るものがあり、ここにストレート、スライダーを投げ込んでカウントを整え、最後はフォークというのが基本パターン。
あれだけ同じコースに球種を投げ分けられたら、打者の方は幻惑させられないはずがありまへん。
またフォーム的には、Cで右ヒジを上げつつ左肩のカベをしっかり作っていること、そしてFでの上体の前傾とリリースの遅さ、これらがキレのあるボールと制球力の元なんでしょうな。

奴にとっては、一年間の浪人生活はヒザの故障を完治させるための、ええリハビリ期間になったんやろね。
他球団をクビになったロートルを獲得したのも、監督にはちゃんと成算があったんやなぁ。
参りましたわ、ホンマ。



和田
ABCD
                         EFG
オープンにしていた構えを止めて臨んだ今季は、ここまで打率三割をキープし本塁打も20本。
5番打者としては十分以上の成績を残してくれてますな。
開幕前の個人的な予想では、早晩ブランコは降格になって3番・森野−4番・和田−5番・ブランコになると思ってたくらい、奴への期待が大きかったんやけどね。
とりあえず期待通りの活躍やと思いますわ。

奴の特徴は、どのコースにもバットが出ることやね。
前回の観戦記にも書いたんやけど、Eで分かるように手首を伸ばしてスイングするため、ラケットをボールに合わせるように使ってるように見えますな。
またDのように、下半身が既に回転して腰が投手側を向いてる段階で、まだバットはトップの位置を維持しており、タイミングの変化にも対応できる深い懐も窺えます。
これらの特徴によって、内角にも外角にも、ストレートにもスライダーにも、ボールに対してバットを直角に合わせることができるのが、奴の打撃の長所やと思いますわ。

一方でこの打法の弊害は、右投手には脅威やけど左投手には適合しないということやね。
対右投手の打率が.329、左投手には.222と大きな差ができてますが、これは基本的に外角に流れていくボールには対応できるものの、食い込んでくるボールには対応が難しいということなんやね。
ヘッドが早めに出てくる打法のため、ボールが食い込んでくるとバットの根本でミートすることになり、詰まった打球が多くなるというわけです。
そういう意味では、打線には右打者やなく左打者を置いている感覚になるやろか。

いずれにせよ、今後は厳しくなるであろうブランコ包囲網を考えると、奴の働きがますます重要になるはずであり、さらに数字を伸ばしてくれることを期待したいですな。



ブランコ
ABCDEF
打率.295、28本塁打、74打点の二冠王。
キャンプで見た頃、そして開幕直後には、「シーズン通して」このくらいの数字を期待してたんやけどね。
ドミニカで拾った海のものとも山のものとも分からない原石が、首脳陣が磨いた途端、あっという間にダイヤモンドに化けるなんてね。
ジャパニーズ・ドリームとは正にこのことですわ。

打撃はもちろんのこと、守備も前任者より格段に上ですな。
キャンプで見たときからグラブ捌き、動きの機敏さ、ともにプロの内野手レベルにあるとは思ってました。
開幕直後にエラーを連発していた頃も、原因は経験不足やと指摘してたんやけど、どうやら外れではなかったようです。
また走力でも、鈍足ではないレベルではありますわ。
こうして奴を総合的に見ても、勝負所でのドラマ性のある打撃を除けば、既に年俸6億円と言われた前任者を超える活躍を見せてくれてると言えるでしょうな。

フォームを見て気がつくのは、ミートポイントが物凄く身体に近いことですな。
ミートポイントが近いと、ボールを他の打者よりも長く見ることができるわけやけど、これは誰もができる技ではなく、差し込まれ気味のポイントからボールを押し戻せる腕力と、人並み外れたスイングスピードを備えた奴だからこそできる芸当なんやね。
外国人ならではの打撃と言えるでしょうな。

契約は一年のみであったようで、オフには年俸が数倍に跳ね上がるでしょうが、それでも球団には何とか奴をキープするべく努力してほしいもんです。
頼んまっせ!



中村一
ABCD
                        EFG
昨季の一軍経験から今季の飛躍が期待されたものの、7月になってようやく一軍に昇格してきました。
すると少ない打席ながら、打率.417、1本塁打、2打点と結果を出し、ライトのレギュラー争いに食い込んできました。
このポジションは、現在の一軍では英智、小池、中川がしのぎを削り、そして二軍では野本や、平田も牙を研いでいる激戦区。
そこで勝ち抜いていくためには、打撃か守備で、群を抜くものを見せる必要がありますが、さて奴の場合はどうやろね?

奴の打撃はプチ・井端やね。
と言うのもGで見られるように、スイングの際に軸足である右足を背中側に引いて、ボールとの間合いを測ってるからですわ。
これをすることでミートポイントは捕手側になるものの、振り遅れずセンターからライトに打ち返せるようになってます。
これまでの奴の打席で、アウトでもあまり不細工な場面が見られないことは、こういう技術に由来してるんでしょうな。

一方で、外野守備は野本あたりよりは上でしょうが、まだ「そこそこ」のレベルやね。
英智や小池と比べるのは、まだかわいそうですわ。
それだけに打撃の方で思い切り目立って欲しいところやけどな。
後半戦も、福田とともに期待してまっせ。