スタジアムやグラウンドにおいて、私が直接現地で選手達のプレーを見た感想を記します。
グラウンドはスーパープレーの宝庫でっせ。 |
10/6/25 vs 阪神タイガース(二軍) 0-0 |
最近の名古屋遠征の主目的は、ビジター球場でも見ることができる一軍よりも、むしろナゴヤ球場でのウエスタン観戦のような気がします。
ネット上での情報しか得られない選手をこの目で見られるのは、ホンマに至福の地やと思いますわ。
願わくば近い将来、この中から中心選手が出てきてくれたらええんですが。
そう言えばナゴヤ球場が大幅に改装されましたな。
シーズンオフから突貫工事で、ウエスタン開幕後のGW明けにようやく開場したとか。
メインスタンドを構造物ごと改装しており、コンクリートむき出しで薄汚れた感じだった入口が、↓こんな感じでピッカピカになってて面喰いました。
【改装後】
本拠地であった頃の姿を留めていた一塁側スタンドを、この改修で大幅に減じてますな。
まぁ、それでも二軍のグラウンドとしては立派な収容人数を維持してますが。
しかし綺麗になったのはええけど、メインスタンドは私みたいな撮影組にとってはフェンスに張り付くことができないため、非常にやりにくくなってしまいましたわ。
以前はベンチ上の最前列あたりで撮影してたんやけど、今回はメインスタンドを降りて脇の赤い座席で撮影してました。
【改装前-08年】
こうしてスタンドは大きく姿を変えましたが、郷愁をかきたてられるバッターボックス後方の「Dragons」の筆記体文字、そしてグラウンドから近くて見やすいスタンドと、私にとっては相変わらず魅力的なグラウンドなのは間違いありまへん。
そしてウィークディでも数百人から千人単位で集まる観客の存在もあり、選手たちにとってもいい環境やないのかな。
これだけいい器に恵まれてるんやから、早く一軍で活躍できるような選手たちが出てきて欲しいもんやね。
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さてゲームの方やけど、阪神の先発は何と開幕投手の安藤。
こんなところで一流投手を見られたのもラッキーでしたわ。
プロの投手の凄みを体感するにはブルペンを見るのが一番なんやけど、ナゴヤ球場ではそれがフェンスから近く、ボールのキレや制球力なんかがよく分かります。
(キャンプ地の北谷の豪華なブルペンよりも、見る側としてはこちらの方がええね)
そんで、阪神ではゲーム中に阿部や白仁田なんかが投球練習をしてましたが、安藤の投げていたストレートは、指先から捕手のミットまで一本の糸を引いたような次元の違うボールでしたわ。
あー、こりゃ打てんと思ってたら、案の定ドラの若手連中は軽く捻られてしまったんやけどね。
横に滑るようなスライダーも素晴らしく、敵ながら間近で見た一流のボールに胸がワクワクしてしまいましたわ。
こりゃすぐに一軍に復帰して活躍するやろーと思ってたら、一週間後にはドラの一軍を苦しめてました。
やっぱり見た目に力のある投手は違いますな。
まぁ、この投手を相手に一歩も引かない投球をした、ドラの山内もそれこそ大したもんやと思いますが。 |
7回ウラ、阪神・安藤 vs 中日・松井佑-福田-柳田-小池
さすがに開幕投手、ドラの若手あたりは赤子の手を捻るようなもんでした。
ドラと阪神の若手を比較してみると、肩の強さ、プレーの精度などはプロ暦が長い分?ドラの方が優位に見えましたが、ガタイの立派さで言うと阪神の方が鍛えられてる印象を持ちました。
阪神の四番って育成選手なんやけど、これがゴッツイ身体してるのを見ると、阪神の新人獲得方針は技術よりも素材重視ってところなんやろか?
また立派な体躯の選手と、サイズは小さいもののスピード自慢を思わせる選手のバランスが良く、チーム全体の選手獲得・育成方針が明らかなような気がしましたわ。
一方で、ドラにも中田亮はいてるけど、身長はないので思ったより大きいとは思わんかったもんな。
身体に「強さ」を感じる選手が福田と松井佑しかおらんかったのは、やっぱり見た目では見劣りしてました。
まぁ、身体だけで野球の上手いヘタが決まるわけやないけどね。
ゲームの方は、延長10回を戦って0対0の引き分けに終わりました。
スコアの通り投手陣、特に先発・山内の活躍が光ったんですが、打者の方も見ていていろいろと感じるところがありましたわ。
それでは早速、選手個々の印象について書いてみたいと思います。
山内 |
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シーズン前半に一軍昇格して、6試合でプロ初勝利を含む2勝1敗、防御率2.06と活躍して見せてくれましたが、初めてKOされたゲームで二軍調整を命じられたままになってました。
しかしこの日は、7イニングで3安打で無四球、無失点の快投で、いつでも一軍OKという投球内容で安心させてくれましたわ。
特に阪神の開幕投手・安藤を相手にして、味方の援護が期待できない中で見せた投球だっただけに、この日の奴は大いに評価できると思います。
一軍では不安定な山井や中田賢、川井(先日降格)がローテーションで投げてきただけに、奴の再昇格が待たれるところやね。
ストレートの球速はええとこ140km程度で、ほとんどが130km台後半やったけど、キレは十分やったわ。
ボールは低めに集まり、抜け球も少なかった。
4回二死で初めて走者を許してセットポジションになったりしましたが、セットでも球威は落ちず、制球も乱れず、非常に安定感のある投球やったと思います。
フォームを見ると、リリースの瞬間まで目線がまったくブレてまへんな。
専門家に言わせると、よく言われる「最初から最後までミットを見て投げる」というセオリーは必要不可欠やないらしいですが、それでもこのフォームと奴の制球力を見ると、そのセオリーを信じたくなりますわ。
そして腕を振り上げてリリースに至るまで、軸足がしっかり伸びて体重移動が十分できてますな。
このため球持ちも良く、キレのいいボールを制球良く投げることが可能になってます。
昨年までの奴は球速こそ140km台半ばでしたが、その球質は棒球で、スライダーで打ち損じを誘うだけの投手という印象でした。
しかし今年は制球力に生きる道を定め、シュートを覚えて投球の幅を広げるなど、必死に成功するための試行錯誤を続けてるのが分かりますわ。
そしてこういう必死な奴には、それ相応の結果が欲しい。
頑張れ、一軍のマウンドが待ってるで! |
河原 |
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一軍は先発、リリーフともに足らずに苦戦してますが、昨年活躍した奴がキャンプでの調整に失敗し、ようやく二軍で登板できるようになったという出遅れもその原因の一つやと言えるでしょうな。
開幕を二軍で迎えて4月に調整登板してましたが、5月にはまったく登板がなく、そして6月になってようやく再び姿を表しました。
さて奴の現状は、一軍近しと言える状態なんやろか?
結論から言うと、真剣勝負ではたった二球しか見られまへんでしたんでよく分かりまへん(苦笑)。
第一打者にヒット、第二打者に犠打で降板でしたからね。
第一打者には初球はキレのいいストレート、そして二球目に変化球(スライダー?)を投げたらあっさり打たれてしまいました。
ストレートは良かったとは思うんやけど、変化球が良くないとしたらまだ厳しい。
早く一軍で投げて欲しい戦力なんやけど…。
それにしてもヒジをこれだけしならせる投手はなかなかおりまへんで。
写真下段の二枚目、三枚目なんかはホレボレするようなフォームですわ。
お手本的なフォームなんで、周囲の若手は奴の投球を穴の開くほど観察して欲しいもんやね。
※7/11、一軍登録 |
高島 |
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交流戦で一度昇格しましたが、ただ一度の登板でボコボコにされて降格となってしまいました(防御率45.00)。
一軍初登板の緊張から、一度崩れると修正が効かずに土砂崩れになってしまったようですな。
問題はこれを糧にして成長できるかどうかであり、そして二軍でどう結果を出していくかです。
その点では、この日見ての印象はもう少し精進が必要やという感じやったかな。
ボールに勢いは感じるけどリリースは不安定という印象を持ちました。
フォームを見てみると、強い背筋を感じるものの、それを頼った投球のようです。
上段二枚目で腕を振り上げようとする際に、既にアゴが上がり気味になっており、そこから体重移動が不十分なままリリースするため球離れが早くなってます。
強い背筋で速いボールを投げる素地があり、安定して140km台をマークしてますが、これだけ球離れが早いと制球は安定せんし球質も棒球になると思うんやけど。
下半身を鍛えるとともに、その筋力が生きるフォームに修正できれば、再び奴を一軍で見る日も近いかも知れんね。 |
ブルペンで投球練習する高島と小林正
小川(立ち投げ) |
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同期の岡田はボール係?でブルペン横に待機。
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小川は立ち投げしか見られまへんでした。
(見られただけでも良かったけどね)
これを見ただけでは何とも言えまへんが、身体つきはまだまだ華奢やね。
チームは左腕不足が深刻だけに、岡田とともに一刻も早く戦力になってもらいたいのが本音やけど、今年一年は身体づくりで、フォームとか球威とかを論じるのは来年以降の話でしょうな。
一軍のマウンドがお前らを待ってるで! |
谷 |
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入団以来、二軍では着実に打撃成績成績を伸ばし、昨年には一軍デビュー、そして今年も既に一軍で3試合出場しています。
しかしプロ入り初安打は打てないまま一軍定着には至らず、いったい何が不足してるんやろね?
バットを短く持って、コンパクトでシャープなスイングをしてるのは悪くありまへん。
特に上段三枚目でトップを作った形、そして下段一枚目で振り出す際に軸足を回転させつつ左ヒザは割れずに頑張れてるところ、これらは評価できると思います。
全体的にクセのないフォームであり目立った欠点がないだけに、問題はやっぱり一軍のボールへの感覚的なアジャストやないかな。
スイングがコンパクトな割にバットのヘッドの走りが良く、中距離打者と言えるだけのパンチ力はありますんで、うまく育てば面白い存在やないかな。
守備面ではフットワーク、グラブ捌きともに、直接的ライバルである岩崎達よりは落ちます。
一軍に定着するためには、岩崎達を蹴落とす必要があると思いますんで、攻守ともに一段の成長を期待してます。 |
岩崎恭 |
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二軍ではチームでダントツの盗塁数を誇る、プロ二年目の快速ランナー。
昨年は途中出場が多かったものの、今年は岩崎達の一軍定着もあって二軍のレギュラーをガッチリと掴みました。
既に昨年で一軍にデビューし、今年も一軍出場のチャンスをもらいましたが、芳しい結果を残せず再び二軍でチャンスを待つ日々となっています。
さてフォームを見ていて気になるのは、下段二枚目でグリップが身体にくっ付き過ぎてることやろか。
内角を打ったときの写真でしょうが、ここまで腕が縮んでグリップが出て行かないと、ボールの勢いにスイングが負けてしまうやろね。
奴は左方向への打球が鋭いという風評を効いたことがありますが、それはグリップが出て行かない≒ヘッドがなかなか出てこないので、左方向へバットを押し出すのが一番いい打球が飛ぶということやないかな。
守備の方は見ている限り破綻はありまへんでしたが、特に肩が強いということはなく、また数字を見る限りあまり安定はしてない様子。
もっとノックを受けて守備の評価を上げ、そのうえで足を行かせる打撃を身に付けるよう、練習に励んでもらいたいね。 |
福田 |
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昨年は一軍でプロ入り初ホームランを放ち、今年は飛躍が期待されたものの、春先に少し一軍で起用された以外は二軍暮らしが続いてます。
かと言って、二軍でダントツの数字を残せているかと言えば、打率は三割前後をキープしてるとは言え、肝心の本塁打は3本と満足な結果を出しているとは言えまへん。
昨年の結果から、奴こそ将来の四番と期待していただけに、現状は少々物足りまへんな。
早く一軍でその豪打が炸裂するところを見てみたいんやけど…。
奴のフォームを見ていつも思うのは、左肩は開かないよう頑張るんやけど、下半身の開きが早いのよね。
下段一枚目でバットを振り出す段階で、既に腰が投手に正対してますわ。
さらに続く下段二枚目はインパクト直前やけど、顔から腰まで投手に正対しているため、ボールをミートポイント付近まで追えず顔の横でミートするような状態になってます。
これだと外角に流れるような横の変化には、バットが届かず対応できんのと違うか。
この日は一軍クラスの指標にできる安藤と対戦できたんやけど、ストレートにも変化球にもタイミングは合わず。
リリーフの阿部からは強い当たりでヒットを打ちましたが、まだ一軍に定着できるような内容ではないと感じました。
一方で守備の方はまだヘタクソやけど、かなり内野手らしくはなってきました。
今は守備力で良太に一軍を譲ってますが、これからの精進次第では立場の逆転はあり得ますんで、頑張ってもらいたいですな。 |
柳田 |
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昨年、初めて二軍で打率三割をマークし、今年も安定した成績を残してるんやけど、それでも一軍の壁はなかなか厚いようですな。
今年も一軍で起用されましたが、2打数ノーヒットで降格してしまいました。
二軍では、内野はどこでも守れるユーティリティ性と強打で確固たる地位を築きつつあると思うんやけど、何が奴に不足してるんやろか?
写真の三枚目まではいいかたちで投球を待てていると思うんやけど、振り出した四枚目で腰がやや引けてるのが、パワーロスの原因になるだけに気になりますな。
また五枚目ではややバットのヘッドの出が早いように見えます。
しかしいくつか気になるところはありますけど、致命的なものとは感じられまへん。
結局は技術というより、一軍のボールへの体感的な慣れが問題になるんやろか。
もう一つ気になるのは、どのポジションも守れるユーティリティ性が奴を器用貧乏にさせていないかという点ですわ。
二遊間に岩崎達と堂上直、一三塁に良太と一軍のスペアが固まりつつある今、いろんなところを守ることで奴がどこに食い込むべきか見えなくなってないかな?
年齢的に後がないし、そろそろ蹴落とすべきライバルを決めておいた方がええような気がします。 |
小池 |
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守備が堅く、そこそこの打力があり小技も効く選手として、一軍の戦術バリエーションには不可欠な選手やと思ってたんやけど、今年は調子が上がりまへんな。
その調子が上がらん隙に、大島がその座を奪ってガチっと固めてしまった感がありますわ。
突出した武器はないものの走攻守にそれなりの力量を持つだけに、奴にはまだ戦力的価値はあると思うんやけどね。
今年は神主打法を取り入れたみたいやけど、ひょっとしたらそれが良くなかったんやろか?
ここで連続写真を見ると大きな欠点が浮かび上がってきましたんで、個人的にはそれが今年の不振の原因やないかと感じてます。
問題は下段一枚目、右脇を締めるのはええけど、グリップが身体から離れてしまってますな。
これだとバットは遠回りしてドアスイングになってしまいますわ。
振り出しはバットが肩口から抜けるくらいでないと、バットは遠回りしたり下から出たりしますんで、ここは要修正やと思うんやけどね。
スーパーサブとして個人的に必要な戦力と評価してますんで、早く一軍に復帰してもらいたいです。
腐らず、頑張れ。 |
中村 |
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【09/7/19】
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昨年は二軍で打率三割をマークし、一軍にも呼ばれて初本塁打を放つなどアピールしただけに、今年の飛躍が期待されたんやけど今年はここまで一軍出場なし。
打率は二割台半ばをウロウロ、本塁打0と一軍昇格が叶うような成績を残せてまへん。
どっかがおかしくなったんでしょうが、そろそろ結果が必要な年齢になってきただけに、後半戦での復調を期待したいところやね。
昨年、一軍で活躍していた頃と比べると、大きな違いはトップ(今年、昨年とも三枚目)での姿勢かな。
昨年の方がグリップを大きく後方へ引き、ステップ幅も大きいように見えます。
要するに昨年の方が力のあるスイングができるということであり、今年はスイングスピードに欠けるため詰まり気味の打球が多くなってるのと違うかな。
もともとスイングはコンパクトなんやから、ある程度の力感は必要やと思いますわ。
外野は有望新人の活躍で一気に激戦区になりましたが、負けんように頑張って欲しいですな。 |
松井雅 |
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奴が第一打席に立つと、スタンドから「頑張れ、まさと!」という黄色い声が飛んでました。
うーん、男前なら岩崎恭あたりの方が…と思うんやけどな。
選手の能力には関係ないから、どうでもええけどね(苦笑)。
新人ながら開幕から一軍に帯同してましたが、スタメンを含む13試合に出場した後で二軍降格となりました。
捕球後のスローイングの早さ、正確さなどに見るべきものはありますが、まだリード面や打力などは力不足が否めまへん。
二軍で基礎を固めて、一軍再昇格を待っててもらいたいですな。
打撃フォームを見ると、奴には大きな欠点が二つあります。
下段二枚目にそれがよく表れてますが、まずは身体の開きが早いこと、そして左肩が下がってアッパースイングになってるところが目立ちますわ。
今んとこ二軍でも打率は二割台前半に留まってますが、これだけ大きな欠点を複数抱えていればそれも当然かと思います。
まぁ、奴は捕手やから、打撃よりはそちらをまず優先して結果を出していかんとね。
身体の強さは感じる素材だけに、捕手として一人前になる⇒打者としての成長も始まるという流れでいけば、うまくいけば待望の強打の捕手に成長してくれるかも知れまへん。
期待してます。 |
中田亮 |
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どうやってもネット越しだとピンボケになるケースが多くて、とうとう奴にピントを合わせることができまへんでした。
うーん、残念。
しかしノックしてたらケツにボール当てるとか、奴は見てるだけでユーモラスだわ(笑)。
動くと身体全体が弾むように見えるのも可愛いらしいというか、何というか。
打撃フォームは少々特異やね。
普通の打者は、弓を引くよう力を貯めるためにトップを作ってスイングするんやけど、奴にはそれが見えんのよ。
強いて言えば上段三枚目なんでしょうが、ステップ幅もほとんどないようなものであり、予備動作をほとんどしないでスイングするというのはMLBの打者みたいやね。
こういうスイングを日本人がすると、予備動作なしにいきなり力を出さないといけないため、身体を強く捻ろうとして開き気味になってしまうところやけど、奴にそういうところは見えないのは身体の強さによるんでしょうな。
左の代打は人材難やったけど、堂上剛の活躍でその穴は埋まりつつあります。
しかし奴には堂上剛にも負けない技術があると思いますんで、立場を逆転できるよう頑張ってもらいたい。
早くその面白プレーを一軍で見せてちょーだいな。 |
松井佑 |
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今回の名古屋遠征で、一番見たかったのが奴でした。
自主トレからキャンプ序盤の動画を見て、フォロースルーがもの凄く豪快なスイングをしてる奴を見て注目し始め、そしてオープン戦での活躍で一気に惚れ込んでしまったんです。
もう今では3年後のドラの4番打者は奴で決まったと、個人的に確信してるくらい期待してるんですわ。
そこそこの脚力と、二軍の外野手ではナンバーワンの強肩(この直後に一軍昇格しましたが)を含め、走攻守が揃った大型選手として福留孝介のようなスケールのデカい選手になってくれそうな気がしてます。
まずは外野守備について触れますが、はっきり言うて打球勘は良くありまへんな。
この日はライトを守ってましたが、後方への打球に対して真っ直ぐ落下点に入れず、上体を何度か切り返しながら打球を追いかけてましたんで、見ていてハラハラしました。
ただし元投手という肩の威力は絶大で、無死二塁(走者・1番打者の田上)の場面でのライトフライで走者はタッチアップできまへんでした。
ノックを見ていても、ドラの外野では堂上剛と並んでトップクラスの強肩やと、すぐ分かるくらいやからね。
たくさんノックを受けて打球勘を養っていけば、いい外野手になれるのと違うかな。
さぁ、注目の打撃の方やけど、この日は4打数1安打3三振。
安藤からバットの芯で捉えたヒットを放ちましたが、総じて安藤とは格の違いを見せつけられたような印象でしたわ。
上の動画(7回ウラ)でもタイミングが合ってないのが一目瞭然であり、やはり一軍クラスのボールを打つのはまだまだ楽やなさそうです。
ただし、連続写真を見る限り、ややステップ幅が大きい気はするものの、目立った欠点は見つからんだけに慣れの問題やと思うんやけどね。
むしろ大きくテークバックしながらも、バットを肩口から最短距離でミートポイントまで運び、そこからテークバック以上に大きなフォロースルーを見せるスイングは、最近ほとんど見たことがありまへん。
特にお気に入りなのが下段二枚目なんやけど、これは軸を立てたままバットを出し、インパクトで回転軸を後ろに倒してスイングスピードを増すという力感あふれるフォロースルー。
要するにミートポイントを支点として、テコの原理で上体を反らしてグリップを前に出してるわけで、これはエンゼルスの松井秀あたりが見せる高等技術なんですわ。
それにしても、これだけ力感のあるスイングは、少し前なら近鉄・石井浩、もっと前ならミスター赤ヘル・山本浩をイメージさせますな。
イメージだけやなく、ホンマにそういうレベルの選手になってくれることを期待してますし、なれると思ってます。
球団史で最もスケールの大きな選手になって、次代のミスタードラゴンズを襲名してくれる日を、これから夢見て待ち続るつもりですわ。
頑張れ! |
最近になって知ったんやけど、ドラの二軍のチーム本塁打は12球団で最小なんやね。
上位のライオンズやホークスの半分以下しかないらしく、やはり最初に書いた体格、パワーの面での立ち遅れは確かにあるのかも知れまへん(その代り?盗塁数は上位)。
素材面の問題が大きいのかも知れまへんが、この辺は早期に解消してもらいたいですな。
それにしても楽しませてもらいました。
またいつの日かナゴヤ球場に行くのを、これからまた楽しみに待つことにしますわ。
試合後に捕手は二塁への送球練習
試合後には三塁側スタンド前に整列してご挨拶
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