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09/2/11-13 北谷一軍キャンプ -1-



2/11、羽田を早朝に発ち、私はとうとう沖縄の地に降り立ちました。
実はええ年をしながら、完全な一人旅はこれが初めて、しかも未知の土地でマイカーではなくレンタカーを運転するのも初めてと、不安いっぱいの沖縄入りでした。
とりあえずレンタカー会社に連れて行かれ、流れ作業でレンタカーを調達した後は自由行動。
カーナビに北谷球場を設定し、いよいよ出発ですわ。
そうして国道58号線を北上すること約一時間、正午過ぎに中日ドラゴンズのキャンプ地、北谷球場についに到着しました。
いよいよ人生初めての、プロ野球キャンプ視察のスタートです。



とにかく、選手との距離が近いのがドキドキもんでした。

監督が、谷繁が、アライバ、森野、李、朝倉、中田、ブランコ、デラロサ、良太に野本。
その他にもたくさんの選手が、私の手の届くところを通っていきました。
その度に、私の方はいらない緊張をしてたんですが、唯一デラロサとすれ違ったときに「頑張って」と日本語で声をかけたら、「ハーイ」と応えてくれたのは嬉しかったな。
この緊張感とドキドキだけで、ここに来た甲斐があったというもんでしたわ。


練習メニューの内容と、その迫力が分かるのも新鮮でした。
主に荒木を中心に、リタイヤした井端に森野、デラロサ、ブランコ、和田、小池あたりのメンバーに対する監督ノックも見もので、様々なコース、様々な回転のゴロを浴びせてました。
特に荒木と森野に対しては、厳しい打球を浴びせてるように見えましたが、奴らに対する監督の叱咤も面白かったなぁ。

対荒木 正面のゴロを後逸した後、二遊間の深いゴロに追いついた奴にファン拍手、しかし…
「いいのー、こんなんで拍手もらえて!」
対森野 ゴロの処理をミスった奴に対して
「ただのデブじゃねーか !!」
三遊間へのゴロを好捕し、遊撃の荒木の位置まで行った奴に対して
「どけ、じゃま !!」



一方で、守備に不安のあるブランコや、ファーストのサポート要員が予定される和田と小池に対しては、あまり意地悪な打球はなく、基本動作の確認といった内容やったと思います。
ちなみに、この三人では小池が一番上手かったかな…。
まぁ、もともと奴は高校時代には強豪・横浜高校(松坂の同期)のサードでしたから、身体が思い出せば上手いのは当然かも知れまへんが。
監督は、和田と小池がファーストのレギュラーになることはないと断言してたようですので、試合終盤の交代を意識した人選なんでしょうな。


また選手を数名でグループ分けし、それぞれが時間の無駄なく練習していたのも印象的でした。
主力がメイン球場でフリー打撃をしている間、その他の若手はネット付近でティー打撃、あるいはノック、あるいはサイドの鳥かごでバントや打撃練習。
読谷も同じようにグループ分けしてたんですが、北谷ほどうまく機能していないと感じたのは、その日のメニューや指導者の人数のためかも知れまへんが、やはり北谷の方が効率的、そして緊張感のある練習でしたわ。

陸上競技場では投手陣の体力アップが図られていましたが、楽しみながらやってますな。
(ちなみに野手も練習最後はここでアップして一日を終わります)

@ 真面目にダッシュしようとする中田を、後ろから押す朝倉。中田は前のめりにズッコけ(笑)
A グループで狙ってタイムを出すトライアル、そこで朝倉がビンゴ!と思ったら、全員で「スタートラインから出てたし!」とのコール。
どうやら濡れ衣のような…(笑)




キャンプともなると、マスコミや解説者も訪れてきます。
私がいる間に確認したのは、杉下OB会長と、一枝修平氏でした。
特に一枝氏は、数十分もかけて写真のように小池に対する熱血指導。
その指導を見ていた立浪が、「ええのー小池!カッコ良くなった !!」と一言。
私が見たドラの指導者による指導時間より、よっぽど長時間の指導を受けた小池は嬉しかったのと違うかな。
一枝氏はその後、立浪と一緒に良太にも指導してました。
関西では阪神一辺倒の姿勢しか見せない彼やけど、こういうのを見るとさすがにドラOBやなと。


それにしても、同じメニューでいろんな選手を見てると、選手間の技量の差がよく分かりますな。
監督が「選手の力は我々が一番良く知っている」とよく言ってますが、練習を見ればそれも納得ですわ。
特に和田や李と、その他の若手との打球の質は、やっぱり違いますな。
ボールをバットの芯で捉える安定感も含め、ベテランが起用されるのも当然やと感じました。

しかし、北谷の若手連中も、ちゃんと北谷に抜擢された理由が窺えます。
読谷の連中とは、また差が見えますわ。
奴らはちゃんと成長しており、そして今季への期待を抱かせます。
来て良かった。

ホンマ、ここに来たのは正解でした。