スタジアムやグラウンドにおいて、私が直接現地で選手達のプレーを見た感想を記します。
グラウンドはスーパープレーの宝庫でっせ。 |
14/5/1 ● vs 横浜DeNAベイスターズ 6-12 |
久しぶりにやって来ました、横浜スタジアム。
三年前にはもう二度と来ないかもと思ってただけに、浜スタの外観を見た時には少々感慨深いものがありましたわ。
また生で野球を見ることができるというのは、ホンマにありがたいことです。
この日は負けたけど、また来たいね。
ちなみに三年前はまだ、ベイスターズは「横浜ベイスターズ」であり、「横浜DeNAベイスターズ」になってからは初めての入場やったけど、やっぱり浜スタはいろんなところが変わってました。
DeNAが親会社になって三年目やのに今さらやけど、馴染みの球場もずいぶん勝手が違ったなぁ。
内野席券売所が数ヶ所あったのが一ヶ所にまとまったため、当日券入手に長蛇の列ができて、入場まで約30分もかかってしまったり、球場のスタンド裏フロアが綺麗になり、ベイスターズの歴史が展示されたり女子トイレが増えたり。
入場してからも、外野フェンスにリボンビジョンが設置されたり、電光掲示板が一新されていたりと、かなり印象が変わりましたわ。
【10年春】
それにしてもチケットチェックが厳しくなったのは参った。
一番高いチケット買って、一塁側と三塁側を往復して写真を撮ってたのが、これがかなりやりにくくなってしまったのよね。
う〜ん、メイン観戦球場を神宮へ変えるかなぁ(苦笑)。
さてゲームの方は、野手陣の頑張りを投手陣がぶち壊しにしてしまいましたな。
1回表裏だけで30分を要したロングゲームであり、そのうえ終盤にゲームが壊れていったため、見てる方の疲労感はハンパありまへんでした。
これがドラゴンズやという現実を突きつけられたわけやけど、ファンとしてはこれを正面から受け止めて前進を願うしかない。
これからの厳しい戦いを覚悟しつつ、選手たちがシーズンを通して成長し、徐々に反転攻勢に出ることを期待して止みまへんわ。
さて久しぶりに選手たちを撮影してきました。
どんな感じで記事にしてたかもう忘れてしまってるんやけど、何とか以前のようにまとめてみたつもりです(苦笑)。
的外れな内容があっても、読み飛ばしてもらえると嬉しいかと。
川上 |
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【05年】
準完全試合時
【14年】
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この日、私が浜スタへ行った理由のほとんどは、奴の先発が予告されてたからですわ。
最後に奴を生で見たのは07年の東京ドームやったから、MLB渡米期間を含めて7年ぶりとなる観戦を楽しみにしてたんやけどね。
結果は無残でした。
4イニングを7安打、3三振、3四球に加え、暴投にボークまで犯して6失点。
梶谷にボコボコにされてしまいました。
エイヤ!と目一杯投げてのスピード表示は136km、最速140km超えはあったけど、それでも数字ほどの球威は感じられまへんでしたわ。
全盛時の球威も制球力も抜群という投球を知ってるだけに、この姿を見るのは辛いものがありました。
もともと奴の投球フォームは、力感に溢れながら、スムーズでバランスのいいものであり、今季は右ヒジの位置も高く状態はいいと思ってたんやけどね。
しかし左のように全盛時の投球フォームと比較すると、素人目には決定的に見える欠点が浮かび上がってきましたわ。
問題は重心の高さかな。
上げた左足を重心とともに下げた際に、十分に腰が降りてまへん。
左足の角度がを見れば、今季の方が腰高のために左カカトの位置が低いことが明らかであり、そしてその流れで腰高のまま(右ヒザの位置も高い)、踏み出した左足はヒザが伸びた状態でフィニッシュしてますわ。
腰高だと軸足のケリが弱くなるし、左ヒザが伸びて突っ張ると体重移動をせき止めるため、当然のことながら球威は出まへん。
この腰高が軸足の筋力低下によるものなら、ちょっとどうにもならんかもなぁ。
球威が増せば、制球面にも好影響が出て、投球内容が大幅に改善する可能性もあると思うんやけどな。
復活を期す今季、何とかいい投球を見せてくれることを願うしかありまへん。
頑張れ! |
祖父江 |
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憲伸が火を付けたベイ打線に対して、唯一素晴らしい投球を見せてくれた投手。
シーズン序盤は不安定な投球もありましたが、徐々に内容を向上させて、現状の機能不全に陥ったリリーフ陣の中では不可欠な存在になりつつありますな。
この日も各投手がストライクを取るのに汲々とする中で、一人だけ2イニングを完璧に抑えてくれました。
ストレートの球速は140km後半を計時し、変化球のキレも十分。
何よりテンポよく、ポンポンとストライクを先行させることができるのも、何より「新鮮」でしたわ(苦笑)。
オープン戦から奴の投球を、TVのセンター後方からの画像で見てたんやけど、その時はやや開きが早いと思ってたのよね。
ところが連続写真を見る限り、開いて見えるのは下半身が早めに回転するためであり、左肩の開きはしっかり抑えられてるのが分かります。
テークバックが小さく、見づらい腕の振りからキレのいいボールが来るため、打者はタイミングが合いにくいんでしょう。
ストレートの球威は、左足を突っ張らせて腰を支点に腕を振る、「浅尾型」の投球フォームによるものかな。
(同じく左足が伸びてる憲伸とは、身体の使い方が違う)
もう少しづつそれぞれの球種の威力が上がると、かなり使えるリリーフになれると思うんやけどね。
おそらく今後は勝ちパターンで使われるでしょうから、その時に同じように投げられるかどうかがポイントかな。 |
福谷 |
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首脳陣は奴と田島をセットアッパーとして固定したいんやろね。
先発投手に無理させてないのも、奴らの場数を増やして自信をつけさせようとしてるからでしょう。
打たれたり抑えたりを繰り返していくなかで、徐々に安定してシーズン中盤くらいからは、セットアッパーとして機能するようになるという計算やないかな。
まぁ、田島を中心に精神面から潰れるという予想はしてなかったんでしょうけど。
奴の投球フォームは、リリースでケツが落ち気味になっているため、スムーズに体重移動のエネルギーがボールに乗っているとは言えない気がします。
途中まではうまく体重移動していますが、最後のリリースからフィニッシュにかけては上体頼りになっており、このために制球が不安定しないんやないかな。
こういう欠点も含めてやけど、正直なところ現状の奴では、一軍のセットアッパーを務めるのは難しいのと違うか。
相手が当たってる筒香という不利はあったとしても、150km超のストレートで差し込みながら、決め球のフォークで空振りが取れない。
高めのストレートでも低めのフォークでも空振りを取れず、最後は投げるボールがなくなってしまいました。
自慢のストレートは、球速こそ150km台半ばをマークするものの、球速ほどの威力は感じられまへん。
ストレートにも変化球にも決定的な威力に欠け、制球もアバウトとなれば、現状で終盤の11イニングを任せるのは難しいと思うんやけどな。
とは言え他に候補者もおらず、どうするべきかベンチにとっても難しい判断になりますが。 |
田島 |
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若いリリーフ陣の中では最も実績があり、おそらく首脳陣の期待も高いはずのセットアッパー候補。
一年目にブレークした後、二年目はまさに「二年目のジンクス」にズッポリはまってしまい、三年目の今季は自身も周囲も再びの飛躍を期していたはずなんやけどね。
ちょっとここまで制球に苦しむことになるとは、誰も予想してなかったんやないかな。
投球フォームを見ると、奴も踏み出した左ヒザが伸びてつっかえ棒になってますな。
本来ならこの左足が投球に好影響を及ぼすのは、祖父江のように左足の角度が浅い場合なんやけど、奴の場合は上体が突っ込み気味に腕を振ってきたところでガンッと左足で体重移動を止められるため、姿勢制御が難しくなってリリースがブレるんやないかと推測するんやけど。
オープン戦で奴を見た時は、以前より右ヒジの位置を高くして、凄いキレのボールを制球良く投げ込んでいました。
今季は浅尾並みのレベルまで、一気にブレークするんやないかと期待してたのよ。
それがねぇ…。
能力的には十分以上のものがあるのに、四球を連発して崩れるというのは、明らかに精神的な要因やと思います。
悪い結果のイメージにより、委縮してしまっているとしか見えまへんわ。
このゲームの後で奴は二軍落ちとなりましたが、ここから再度飛躍するためには、一からアウトを積み重ねることで少しづつ自信を回復していくしかないでしょう。
早期復帰は考えず、目の前の打者を一人一人アウトにしていくことだけを意識して、精神的な手ごたえを掴んでから戻ってきてもらいたいね。 |
ルナ |
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ボールへのコンタクトという点では、他の追随を許さん技術の持ち主やね。
バットを最短距離で出して軽くミートするものの、外国人特有のパワーで中距離以上の強打を発揮する。
まぁ、奴の場合はMLBのパワーピッチャーに対しては、このスタイルでは投球に押し負けるでしょうから、まさにNPB向きの外国人やと言えるでしょうな。
それにしても頭の位置が全然動かんね。
そりゃあミート技術が上手いわけだ。
しかもバットが内側から、テニスラケットを掃うように出て来るわけやから、ミートポイントが非常に広いのも不思議やない。
ただし基本的にはヒジの伸縮を使ったスイングではないので、身体に遠いコースよりは近いコースの方がどちらかと言えば不得手でしょうな。
今の打線の構成上、贅沢を言えば奴のような中距離アベレージ型より、さらにロングヒットも期待できるような核になる外国人が欲しいところ。
そうなれば平田への負荷も減って、4番として楽に飛躍できると思うんやけど。
とは言え現状では奴は不可欠な存在なんで、堅いナゴドのボロ人工芝でヒザをケアしながら、何とかフルシーズンもたせてもらいたいね。 |
平田 |
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【11年】
【14年】
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今季のドラにとって、奴の4番起用は目玉の一つやったけど、今んとこ数字的にはええとしても印象的にはイマイチかなぁ。
とにかく決定打に乏しいのが辛いところ。
また強振すべきでないところでフルスイングとか、打撃の内容が場面に対応してないケースも見られるので、そこはそろそろ大人にならんとね。
まぁ、まだ新米4番打者なんで、これから爆発力を見せてもらいたいかな。
力量的にはチームの看板を背負えるだけのものがあると、個人的には確信してますので。
上でモノ足らんと書きましたが、数字的には打率3割をキープするなど、安定したところを見せてますな。
初めて二桁ホームラン(11本)を打って、レギュラーに定着しつつあった11年と比較により安定感の向上の理由を探ってみると、打撃フォームの違いは一目瞭然やね。
もともと奴は突っ込みグセ、開きグセがあったため、軸足にしっかり重心を乗せることを意識していたのが11年。
それはそれで効果はあったけど、軸が捕手側に傾きがちになるため、バットを下から煽りやすくなって好調が続かないという傾向がありました。
それが今季は軸が直立し、上体が突っ込むこともなく、ヘッドを効かせたスイングができてますわ。
とくに身体の反動を使わなくても強いスイングができており、これならブレの少ない安定したスイングができると思います。
技術的な進歩はもちろんやけど、今季の奴は表情やコメントを見聞きする限り、一気に大人になった気がします。
重責を任されて、ようやく真のプロ野球選手になったということやろか。
しばらくは我慢の日々が続くかも知れまへんが、早くその爆発力を発揮してくれることを期待してます。
目指せオールスター! |
森野 |
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【09年】
【11年】
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う〜ん、スッキリせんなぁ。
元気な頃は強烈なライナーによって、外野の間を割るような打球を量産してたんやけど、今季はここまで打率二割後半で長打も打点も多くない。
5/3時点のOPS七割前後というのは、大島や荒木といった小兵を下回ってます。
低反発球時代に崩した打撃は、昨季回復したはずなんやけど、いったいどうしたんやろね。
現状が一時的な停滞ならええけど、ちょっとこのままなら小笠原とのスイッチもあり得るかも知れまへん。
連続写真は全盛時であった09年、そして低反発球で打撃を狂わせていた11年との比較やけど、11年に寝てしまったヘッドがまた立ち気味に出せるようになってますな。
打率がそこそこのレベルにあるのは、これによりボールへのコンタクトが良くなったからやと思います。
しかし問題は強い打球がなかなか飛ばんということなんやけど、09年と比較するとステップした右足のツマ先が投手側に向いており、右ヒザが割れることによってパワーロスを起こしてるのが原因かも知れまへん。
昨季オフに2年契約を締結し、その間は中心打者としての役割を期待されてるわけやから、早く往年の強打を取り戻してもらいたいですな。 |
堂上直 |
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【10年】
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この日の観戦で楽しみにしてた要素の一つが、奴の打撃がどう進化したのかを確認することでした。
素人目にもブサイクでセンスのかけらも感じられんスイングをしてたのが、今季は「やっと」一端のプロ野球選手らしさを身に付けたみたいなんで。
奴の打撃はTV中継だけでも確認できるくらい変わってますが、止め絵で見ればもっと分かりやすいはずであり、私のカメラはそのために持参したようなものでしたわ。
今季の奴は派手な一発こそないものの、要所で効果的な一打を放っており、基本的にセンターから右中間方向を意識してスイングしてるように見えます。
技術的にも精神的にもプロとしての成熟が見られるだけに、奴の変化を確認するのは嬉しい作業になりました。
奴の一軍本格デビューとなった10年と、その打撃フォームを比較してみましたが、いちいち指摘せんでも違いは明らかですな。
今季は10年と比較して、グリップが身体に近いところにあります。
それとともに右脇も締まって、ヘッドが遠回りせずにスイングできるようになり、また押し込みも効くようになったために、従来のように失速しない鋭い打球を打てるようになりました。
とにかく打球を見るだけでその変化が実感できるほど、大幅にスイングは改善されたと思いますわ。
確かに奴の打撃は目覚ましい進歩を遂げましたが、やっとプロの打者として第一歩を踏み出したレベルと言うべきやろね。
これから内外角を厳しく揺さぶられたり、緩急で立体的に攻められたりするでしょうが、それを乗り越えてこそ本物のレギュラーたり得ますんで、さらにここから進歩を続けてもらいたい。
これからが奴にとって本当の勝負。
同期の坂本に負けんような選手に、上りつめてくれることを期待してまっせ。 |
エルナンデス |
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代打で出てきていきなりホームランなんてびっくりやで。
正直言うてほとんど期待してなかったんで、打った瞬間を見てなかったのよね(苦笑)。
急に歓声が上がって顔を上げたら、弾丸ライナーがライトスタンドへ一直線。
こういう打球も打てるんやと少々感心したんやけど、その後の打席は見事に音無しに終わってしまいましたな。
はたして奴をこのまま我慢して起用を続けてたら、力を発揮することもあるんやろか。
奴の打撃は右足を上げる一本足やけど、それは体重移動にはほとんど役立っておらず、基本的にはリズムを計ってるんやないかな。
したがってスイングのためのパワーは、外国人らしく上体頼りなんやけど、どうも奴はそろそろその肉体に陰りが見えてきたんやないかと推測してます。
基本的にストレート系のボールには差し込まれるケースが多いのは、その反応速度が衰えてきたからやと。
MLBで落伍したというのもストレート系に対応できなくなったからであり、NPBならまだ大丈夫かと思ってたらアカンかったということやないのかな。
身体の反動なんかをほとんど使わず、上体頼りなスイングをしている以上、他の打者よりもそういう反応速度の劣化の影響は顕在化しやすいと思うのよね。
もしこの仮説が正しければ、今後も使い続けることでNPBに対応して結果を出し始めるというのは、難しいという結論になるんやけど…。 |
松井雅 |
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今季は谷繁兼任監督の誕生による影響か、二番手捕手としてスタメン起用の機会が大幅に増えましたな。
正直なところリード、捕球、スローイングともに、まだまだ主力と認められるレベルにはありまへんが、捕手は経験と練習がすべてやと思いますんで、このチャンスを逃さんよう精進してもらいたいね。
さて今回は打撃の方を見てみます。
昨季の奴はテークバックで右肩が入り過ぎて、なかなかバットが出て来ないという傾向が見えたんやけど、今季はスパッとバットが出て来るようになりました。
このため今期はそこそこヒットも出るようになりましたわ。
ただし連続写真を見る限り、まだまだ矯正の余地はあると感じます。
下半身を回転し始める際にすでに右ヒザが割れてしまっており、身体が開いてしまってるため、右脇が開き気味になってスイングが波打ってしまう。
これではボールを点でしか合わせることができないのよね。
もっと下半身と上半身が連動した、パワーロスのないスイングを身に付けてる必要があると思うんやけどな。
今後も出場機会は増えるでしょうから、とにかくできることは100%できるよう、そしてできないことは少しでもできるようにするよう、全力で頑張ってもらいたいね。 |
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