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戯言 (06年開幕〜6月)


06年開幕から交流戦の6月まで
6/25 vs G (○ / 7-4)
     
○ マルチネス 4-5  S 岩瀬 0-2-20S / [本] 森野 4号ソロ
あー、これは大変や。
今や孝介は打線の大黒柱、奴あってのドラ打線とも言える存在なだけに、奴の離脱はV逸に直結しかねまへん。
昨季までは代えの効かない存在は岩瀬やと思うてきましたが、今季は間違いなく孝介です。
ドラ打線は奴を中心に機能しているだけに、奴が不在なんてことになれば、一昨年に奴が骨折で終盤を欠場した時の何倍も大きなマイナスになるはずです。
まだ故障の程度は分かりまへんが、もし長期離脱するようなことになれば…。
第一報では軽症とのことやけど、とりあえずそれが事実であることを祈りますわ。

それにしても加藤のブロックは明らかにルール違反やろ。
何で強硬に抗議せんのかなー。
いずれにせよ、数ゲームはスタメンから外れることになりそうやね。



ここにきて森野の好調ぶりが目立ちますな。
最近のチームの安定感は、奴が1番として機能し始めたことが一番の要因やないかな。
四球を取るタイプの打者やないけど、長年課題とされてきた落ちる球への対応が、かなりなレベルで改善されてきたのは心強いところですな。
特にこの日、集中的にそのコースを攻められて事前に予測ができたとはいえ、上原がひざ元に落としてきたフォークを上手く拾って右翼席に叩き込んだ打撃には、鳥肌が立つような思いをしましたわ。
昨季は左に流すような打撃が目立ちましたけど、こうして強打する迫力が出始めたことは、孝介以外の中軸がイマイチ信用を置けないだけに、非常に楽しみなところです。
またこの日も見せたように守備力の向上も顕著であり、特にバックハンド処理はどこに出しても恥ずかしくないレベルに達してます。
強肩も含めて
サードなら、ゴールデングラブ賞クラスになってきたと言うても過言ではありまへん。
荒木の復帰後にラインナップがどうなるか分かりまへんが、奴も打線の軸として扱われることは間違いないでしょうな。
今後の奴には、ますます目が離せなくなってきました。

さて火曜日からはヤクルト戦ですな。
交流戦で調子を上げ、甲子園でも阪神に勝ち越してきた相手と、アウェーで戦うことになります。
特に今のヤクルトは三人の外国人を中心に、打線の破壊力は今やリーグナンバーワンと思われるだけに、これを孝介を欠くかも知れない状況で狭い神宮球場を舞台に相手にするのは、かなり厳しい戦いになるかも知れまへんな。
相手先発は順番が分かりまへんが、藤井、ゴンザレス、丸山貴?。
ドラの方は、朝倉、佐藤、小笠原やろか。
今、一番ノッてるチームが相手だけに、この三連戦は中盤戦のちょっとした山場になるものと思うてます。
一方で孝介を欠いた場合は、打線の構成をどうするんやろ。
森野の打順がキーポイントなのは間違いないところであり、やっと機能し出して全体の流れにも好影響を与えている1番とするか、孝介が抜けてポイントゲッターを欠く3番に据えるか。
どちらにしても、森野の代わりに1番や3番打者を用意する必要があるけども。
私としては、まだ奴をマークが集中するような立場にするのは時期尚早と思いますんで、代わりの3番を用意して欲しいところなんやけど。

では「注目の三連戦」、楽しみにしまひょか。
6/10 vs サーパス:ウエスタン・リーグ (● / 2-5)
     
● 吉見 0-2  / [本]
ファイターズ戦の後、名古屋に宿泊して翌日はナゴヤ球場へ。
実は今回の名古屋遠征の主目的はこちらの方。
そしてお目当ては平田、春田の高校生新卒コンビでした。
…それが事前に春田に故障の情報(大腿部座礁)、そして平田も6月に入って姿を見せず。
結局、二人ともそのプレーを見ることは叶いまへんでした。 嗚呼。
まぁ、大学・社会人ドラフト一位の吉見が先発してくれましたんで、元は取れたとは思いますが(苦笑)。

■スタメン
藤井 平田がおらん〜
春田もおらん〜
 (ガックリ)

チーム打率が一割台という、空前絶後の貧打線。
さらに元々チーム構成が投手偏重のため、野手が不足気味だったものが、故障者続出のためスタメンがほぼ固定

されているという、笑えない現状。
捕手を除いた野手の控えが、何と二人しかいないという緊急事態となっているようです。
こんな状態では、レベルの高い選手を揃えることは、どうにも難しいようで…。

結局ゲーム内容も、そんなチーム状態を如実に表したものになりました。
中川
澤井
新井
柳田
小山
中村一
普久原
吉見

5失点のうち、普通にタイムリーを打たれたのは2点のみ。

 ・ゲッツーの取り損ね(柳田)
 ・外野飛球の落球(中村一)
 ・重盗に対して無人の二塁へ送球(柳沢)

これらで3失点、特に柳沢の失策には、キャリアを考慮すると猛烈に怒りがこみ上げてしまいましたわ。
中村一の落球も、プロなら捕って当たり前の打球。
いくら人を欠いとるとはいえ、これらは日ごろの練習姿勢を問われても仕方のないプレーやったと思います。
二軍首脳陣は日ごろ、いったいどんな練習を課しとるのか。

収穫は吉見が昇格近しを思わせる投球を見せたこと、小山が捕手として精度の高いプレーを見せたことやろか。
藤井もええヒットを打ったりしてましたが、一方では中川がバント失敗の後で3三振するなど、野手の方は見所がホンマに少なかった。
故障者が戻ってきたら、少しは状況は改善するのか否か??
ホンマの二軍の姿は、そこで確認することができるのかな。



■吉見
(A)
 (B) (C) (D)
  (E)
 (F) (G) (H)
スピードは平均して140kmほど、MAX143kmやったけど、回転のええストレートを投げてました。
2回にはストレートで押して、サーパスの中軸から3連続三振。
試合前のブルペンでは「速い!」とは感じなかったんですが、ゲームに入ると打者が差し込まれているのがよく分かりました。
また制球も安定しており、低めにボールが集まっている間は、連打を食らう恐れは小さいものでしたわ。

課題は走者を背負った際に、それを意識してか?投げ急いで身体が開き気味になり、ボールが威力・制球ともバラついてしまったことやね。
とは言え、もう少しスピードが欲しいとも思いますけど、課題が解消されたら、十分一軍のローテーションに食い込む力はあると思います。
…しかし、今のドラのローテーションは層が滅茶苦茶厚いだけに、たった二つの席をマルチネス、小笠原、中田、吉見の四人で争うことになりそうですなぁ。


■藤井
【右】
(A)
 (B)

【左】
(C)
 (D) (E)
左右両打席で、左中間に糸を引くようなライナーのヒットを、それぞれ一
本づつ。
これらはサーパスの中山やユウキといった、速球派のストレートを弾き

返したものであり、さすがに一軍経験者と思わせるシャープなスイング
やったと思います。
課題は変化球への対処やないかな。
左打席の(D)などでは、ステップする右ひざがやや割れ気味であり、重

心が軸足から逃げている印象があります。
1、2の3で振っている間は結構スイングは速いと思いますんで、あとは

タイミングを外された際に、いかにして軸足の力を残しておけるかがポイ
ントになるでしょうな。

守備面では、走者二塁の場面でセンターへのゴロのヒットに対し、
バッ
クホームを焦ってボールを大きくファンブル。
(タイミングは微妙ながらここで1失点)
これは一軍でも見せていたミスであり、ゴロへの対処の拙さは改善され

てまへんでした。
これでは折角の強肩も宝の持ち腐れ、もっとノックを受けて欲しいと思い

ますわ。


■中川
(A) (B) (C) このゲームのワースト・プレイヤー。
擁護の余地がないほど、酷い内容でした。

第一打席でバントを失敗してアウトになり、それ以降は3連続三振。
バットにボールを当てたことすらありまへんでした。
正直言うて、これがドラフト1位かと思うと、スカウトの目と二軍首脳陣の

技量を疑わざるを得まへん。

いっぺん練習の方向性について、本人と首脳陣でじっくり協議して欲し

いもんです。

■澤井
(A) (B) (C) 昨季は代走要員として、随分一軍で起用されましたが、今季はまだ一
軍昇格はありまへん。
また一時は外野コンバートと聞いてましたが、この日はセカンドで出場

してました。

このレベルでは、かなり安定した打撃内容ですわ。
ヒットはありませんでしたが、ライナーでファールを続けた後、タイミング

を外されながらも外野後方へ犠飛を飛ばしたところは内容あり。
しかし、もう少し目立ったものが見たかった。
飛距離があるとか、左右にライナーが飛ぶとか、そういう内容ではなか

ったもんなぁ…。

あとはチーム事情のためではありますが、元々上手いプレイヤーやな

いだけに、守備位置をどこかで固定しないとね…。


■新井
(A)
 (B) (C) (D) (F)
ゴツイ身体に力感やスケールの大きさは感じますが、技術的にはまだまだという感じです。
(C)で左足を割れ気味にステップしているため、(D)で既に腰が投手側を向いており、下半身が開いてしまってますな。
澤井の(B)のように、左ひざを内側に絞ってステップしなければ、身体は簡単に開いてしまう。
これでは威力のあるストレートは打てまへん。

力任せではなく、まずは理に適った身体の使い方でスイングすることを憶えて欲しいですわ。
クリーンアップ候補として、かなり期待してますんで。
兄貴に負けたらアカンで!


■柳田
(A) (B) まだ海のものとも山のものとも分からぬ原石。
肩が強いとか足が速いとかの身体的魅力はあるそうですが、技術的に
はプロレベルにはないと感じました。

目に付いたのは内野守備のお粗末さ。
前に出る意識が薄いため打球へのチャージが弱く、また捕る・投げるが

一連の動作にならずバラバラ。
奴の緩慢な動きでゲッツーを取り損ない、失点した場面もありました。
走者一塁での遊ゴロを、捕球⇒二塁を踏む⇒一塁へ送球という場面も

ありましたが、リズムに乗れずモタモタしてました。
素材としての判断はまだできまへんが、一軍への道のりが長いことだ

けは確かやと思います。


■小山
(A) (B) (C) 谷繁のサブには、奴を推薦します。

正直言うて打撃は大したことないです
(それでも二軍ではマシな方)
しかし守備面では長足の進歩を見せてくれました。
ミットのブレない落ち着いたキャッチングに加え、課題とされてきたスロ

ーイングではコントロールが格段に上手くなりました。
ウエストして二盗を阻止、捕手前のバント処理で二封がありましたが、

いずれも微妙なタイミングのところを、正確な送球でアウトをもぎ取った
ものです。

投手に与える安心感は、数多い捕手陣でも一番やと思いますし、谷繁

も含めてどうせ打撃は期待できんのであれば、奴にも十分チャンスがあ
ると思いますわ。 (6/15一軍登録されました)


■中村一
(A) (B) 右翼前方に飛んだハーフライナーを落球、1失点。
守備面での球際の弱さを見せたほか、打撃でも際立ったものは見られ

まへんでした。

昨年の打率が.179、そして今季も.162(6/17現在)。
スイングがシャープなわけでもないし、ちょっと長所が見つからない。
無理にダウンスイングしようとするためか、身体の割にスイングが小さく

感じますわ。

頑張れ!


■普久原
(A) ヒット1本出ましたけど、印象は薄かった。
力のあるサーパス・中山のボールには完全に差し込まれるなど、全体的にパワー不足を感じますわ。
中村一もそうやけど、下半身のユニフォームがダブついているのが気になります。
ウェートはきっちりやってるのか?

右の写真では顔を突き出しているのが気になります。
ボールをよく見ようとしてるものと思いますが、この段階で頭とグリップが離れてしまうと身体が開く原因となり

ますので、頭は軸とともに立てたままスイングして欲しいところです。


■堂上
(A) (B) (C) (D) 高卒三年目の奴が、二軍では一番ガタイがええなぁ(苦笑)。
終盤に代打出場しましたけど、サーパス・ユウキの速球に差

し込まれてファールでカウントを稼がれ、最後は変化球を空振
りして三振。
こうした一軍級の選手に対応できれば、昇格も近
いと思うんやけどね。
(その後、T安藤から二安打するなど打率.300に到達)

スイングはシャープかつ柔軟性もあり。
一軍が視野に入りつつある選手ではあります。


■樋口
(A) (B) (C) (D) ゲーム序盤からブルペンで投げているのを見て、ひょ
っとして見られるかと期待してたんですが、最後の最
後で出てきてくれました。
写真で分かる通り、入団時にスリークォーターで投げ

ていましたが、腕を下げてサイドスローにフォームを
改造したようです。

結果はツーベースや死球に捕手・柳沢の失策が絡ん

で1失点。
登板第一球目でバックネットへ暴投、直球がすっぽ
抜けてサーパスのゴジラ・岡田に死球を与えるなど、制球が滅茶苦茶でした。
まだ改造したォームが定着していないため、マウンドに立つとリリースポイントがバラバラになっている様子。
ちなみにブルペンでは凄いボールを投げてたんですわ。
その後ブルペンでは、同じ左腕の小林が投げましたが、ボールの威力は段違いに見えたくらいです。
あれをマウンドで投げることができれば、相当な戦力になれるのと違うか。
18日の甲子園では死球を連発して降板したようで、まだまだ先行きは長いかも知れまへんが、光るものは見えただけにフォームが定着するよう投げ込みに努めて欲しいですわ。



個人評はここまでにしますが、ナゴヤ球場ではゲーム中でもブルペンで投球練習が行われてました。
そこで落合の姿を見ることができたんですが、これがホンマに凄かった。
ストレート、変化球ともに、捕手の構えたミットに寸分違わず投げ込んでました。
佐藤亮あたりが立ち投げで、捕手の手を煩わせるようなボールを放っていたのとは大違いで、これこそプロの技やと感心しましたわ。
何で奴が一軍に呼ばれんのか??

この辺が落合監督の怪しいところやと思います…。
6/9 vs F (○ / 4-2)
     
○ 岡本 2-0  S 岩瀬 0-2-16S / [本]


二年ぶりに名古屋遠征に行ってまいりました。
最初の名古屋遠征では憲伸が決勝ツーラン&完封、二度目は日本シリーズで完封負け。
さて今回はどうなることやろ?

先発は昌、ファイターズは初先発の高橋勝。
この高橋が初先発とは思えん見事な投球を見せて、ドラ打線は終盤まで封じ込まれてしまうんですが。
落合監督は木曜のゲームで打線爆発したことから「全開宣言」しましたが、やはり相手の力量次第でしたな。
この高橋の好投に対して昌も頑張りを見せ、両チームともに決定機を欠く展開。
私がナゴヤドームで観戦するゲームは貧打戦ばっかりやと、少々うんざりしてきた頃に、昌の我慢の限界が来てしまいました。
7回までに昌は既に127球投げており、球数では限界でした。
8回、いきなり田中賢にヒットされ、後続の小笠原にガツンと一発食らってしまいましたが、これは必然やったと思います。
打たれて即交代となりましたが、ゲーム展開としてはドラが後手に回る最悪のものであり、これはベンチワークのミスやと言えますわ。
これを見ていた観戦中は「何でやねん!」と憤慨してたんやけど、これは多分、昌に勝たせるための気遣いなんやろね。
時々このように、監督は勝負より選手個人を優先した采配をしますが、選手はチェスのコマではなく血の通った人間だけに、これを頭から否定するつもりはありまへん。
監督が以前コメントしたように、このゲームが後の2、3勝となって返ってきてくれたら、問題ないと思います。

さすがに力のあるファイターズ救援陣を前にして、終盤の2点は厳しいと思いました。
8回裏の先頭打者・井上も、武田久のボールに差し込まれ気味であり、これを打つのはしんどいかと感じてましたが、トスバッティングのように上手くミートしてセンター前ヒット!
こういう芸当は二年前の奴にはできなかったものだけに、この巧打には唸らされましたわ。
そして今から思えば、ターニングポイントはここでしたな。
代打・高橋光がヒット、井端が死球で一死・満塁。
そして迎える打者は孝介と、一番ええ場面で、一番ええ打者に回ってくるという、最高の展開になりました。

カウント1-1で、ボールゾーンからストライクに入ってくる内角スライダーに、詰まったファールで2-1。
Fバッテリーの筋書きは、厳しい内角のボールで孝介の目と身体に内角を意識させておいて、最後は外側にボールになるスライダーというものだったと思いますが、四球目はリリーフしたトーマスがコントロールミスして内角寄りへ。
これを
孝介が思い切り引っ張り、右翼線へタイムリースリーベース!
井端が好走塁で逆転の本塁を陥れた瞬間、ドーム内のテンションは最高潮に達し、私も滅茶苦茶興奮しましたわ。

この日は好ゲームを観戦することができたので、満足して帰路に着くことができました。



■山本昌
(A) (B) (C) (D)
 (E)
 (F) (G) (H)
私と同い年だけに、この年齢までホンマによく頑
張ってると思いますわ。
しかし昨季あたりからええ時・悪い時の差が激し

くなり、「投げてみないと調子が分からない」信頼
度の低い投手になりつつあります。

フォーム的には相変わらず教科書になりうる理想

的なもの。
右足を上げた際の重心のかけ方、(E)〜(F)で十分

胸を張って顔の前でボールをリリース。
以前より軸足の蹴りが若干弱くなった気がします

が、少年たちに真似して欲しい投手です。

あと何年投げられるか分かりまへんが、130km台

半ばのストレートで打者を翻弄するスタイルは、
最後まで貫いて欲しいもんですわ。

■井端
(A) (B) (C) 腰痛を患っていたようですが、ようやく復調しいつつあるようで、ベンチワークも
奴の
マルチ役者っぷりをアテにしたものに戻ってきたようです。
開幕からバットの出が悪く、差し込まれるケースが目立ってましたが、腰痛が
回復
傾向にあるようで、スイングがシャープになってきました。
打線の重要な演出者だけに、早く本調子になって欲しいもんです。

■孝介
(A)
 (B) (C) (D) (E)

★05年度
(1)
 (2) (3) (4) (5)
昨季からの変化は、今季(C),(D)と05年度(3)の比較で顕著になりますが、05年の方がステップが広く、右肩が捕手側に入り込んでいる。
トップの段階で、グリップから右つま先までの距離が長く、身体の反動を目一杯使って強いスイングをしようとしていることが分かりますな。
これが今年は自然体でスッと立ち、小さいステップからコマのようにギュッと回転。
勿論、昨季のフォームの方が強いスイングが可能やけど、今季のように無駄なアクションを極力減らしたフォームなら、目線のブレを抑え、ボールを長く見ることができますわ。
奴の場合、バットの芯でミートすることさえできればオーバーフェンスは十分可能なわけやから、
飛距離が若干落ちても確実性を優先したということなんやろね。
これは何年か前にはヤンキース・松井秀も通った道であり、考え方として間違いやないと思います。
ムービング系のボールが全盛のMLBではこうした対応は必須…、要するに奴もメジャーに行くんやろな…。

■ウッズ
(A) (B) (C)  現在のところ14本塁打、48打点。
派手な逆転ホームランや四割近い出塁率も含めて考えると、十分

評価されるべきなんやろね。
しかし「
この1点」が欲しい時に、頼りにならん印象が強い。
大量点をバカッと取るには、効果的な活躍をしてくれるけど…。
守備がアレでも5億貰うてるだけに、もう少し決定的な仕事を期待し

たい。
孝介を歩かせてウッズ勝負…なんて、許してたらアカンで。

■アレックス
(A) (B)  (05年度) (A)と05年を比較して分かることは、バットを寝かせて構えるように
ったことやろね。
バットのヘッドが先走りしやすい奴にとって、この改造は効果的
やと
思いますわ。
バットは寝かせた方が手首を使いやすいからね。

…しかし奴も「1点」が欲しい時に頼りにならん。
本来6番あたりを打たせるべきやのに、人材難で5番を打たされ
とる
のが、奴にとっても不幸なんやろね。

■立浪
(A) (B) (C)  今の奴は、ストレート、変化球ともに内角を捌くことができない。
反応が悪いのか、もう軸足に力がないのか、バットの出が悪くボー

ルに差し込まれてしまうため、どうしても打球が詰まってしまう。
ヒットにできるコースが外角に限られるため、一二塁間に引っ張って

進塁打を打つこともままならない。

さらに守備でも肩が弱く、フットワークも悪い。
特に横への反応に問題があり、守備範囲が非常に狭くなってます。
それでも奴をレギュラーとして期待しないといけないとこ
ろに、ドラの弱点が現れてますな。


■森野
(A) (B) (C) (D) 骨折からの回復が不十分であっても一軍登録が急がれ
たほど、今の奴はチームで重要な位置を占めとるようで
すな。

打撃面では、(C)でトップを作った際の身体の「割れ」(身

体を大きく使う)が奴の課題なんやけど、以前よりは改善
されてきたように感じます。
このため低めに変化球を落とされても、無様に空振りす

ることは減ったと思います。
元々ストレートには滅法強いところを見せてくれますの

で、変化球をいかに処理するか。
一方でサードの守備は相当上手くなりました。
それがセカンドで起用されているのは、かなり残念ですわ。
立浪を代打として、森野をサードというのが正しい選択やないのか。
…まぁ、荒木が帰ってきた時には、そのようになるでしょうが…。


■谷繁
(A) (B) (C)   守備での動きを見る限り、相当腰痛が悪そうですな。
奴の長所のはずのワンバウンド処理で、身体をボールに寄せること
ができず、ミットだけで捕りにいって後逸するシーンが何度か見られ
てます。

奴は打撃でも、軸足というより腰を捻るようなスイングをしてますの

で、振りが鈍くなるのも必然という感じですな。
サブとして小田を用意しているとは言え、守るだけの選手をラインア

ップに入れておくのは、他が打てないだけに辛いものがありますわ。


野手の人材難は深刻ですわ。
フルメンバーでもこの貧弱な得点力はそれほど上がらんでしょうし、故障で誰かが欠けたら目も当てられまへん。
ウエスタンに一軍で通用しそうな若手が殆どおらんように、このチームはバックアップを準備していないのだから。
現状を打破できるとするなら、荒木が復帰後に一番打者として機能すること、そして森野がブレークすること。
そして孝介とウッズの打順を入れ替えること。

四番打者は「他者を生かせる選手」であること。
今のドラでそれに相応しいのは、孝介だけやと思います。
6/3 vs E (○ / 6-2)
     
● 朝倉 5-1 / [本] ウッズ 14号2ラン
この日は逆転した時点で安心して出かけてしまいました(苦笑)。
憲伸のような絶対的存在ではないけど、今や朝倉は
中田と並んでドラのエース格と呼んで間違いはありまへん。
今の奴はヒーローインタビューでのコメント「エースと呼ばれるよう頑張ります」にあるようにちょっと自信過剰になりつつあるようやけど、奴の場合はそれくらいが一番ええ。
マウンド上での態度からオドオドしたところが消え、逆にふてぶてしさを醸し出したように感じます。
奴の悪い時は上体が突っ込み気味になり、リリースポイントが安定しなくなるため、すっぽ抜けや叩きつけるボールが増える(この症状は多くの投手に共通ですが、奴の場合は顕著に現れます)。
しかしこれが今季は劇的に改善され、制球が安定しました。
低めに縦割れのカーブをビシビシ決める朝倉なんて、昨季あたりでは想像もできまへんでしたし、ホレボレしますわ。
制球を気にしていたのか開幕頃には140kmを少し超える程度だったストレートも、今や140km台後半を計時するようになり、02年11勝時のイメージを4年ぶりに取り戻しつつあります。
今度こそヤング・エースへ!
いまひとつ雰囲気の怪しい06年のドラゴンズに、大きな夢を見せて欲しいもんです。


一方で打線の仕掛けの遅さは相変わらずで、結局は12安打6得点したものの、逆転した6回までに放った安打は4本(これでもまだマシな方)。
E松崎って、そんなに良かったか?
時々、右打者の内角に食い込むスライダーには威力を感じましたけど、もう少し点は取れたと思うけどなー
そんで、こんだけ投手陣が頑張ってるのに(交流戦防御率2.19:全球団一位)、12勝11敗やなんてなぁ。
間違いなく故障を抱えているはずの谷繁が.198と二割を切り、あんだけ大事に使われている立浪も.248しかない。
それでも奴らに頼らざるを得ないほど、野手には人材がおらん。
落合体制三年目にもなって、彼が就任してから野手の新戦力の台頭は一切ないに等しい(既存戦力の底上げはあったが)。
ドラフトでは「守れる選手を獲ってくれ。打つ方は何とかするから」とか、キャンプでは「新四番を育てる」と言いながら、結局は棚上げにしたままやからねぇ。
人材がおらんと言うても、彼の希望を叶えるためのドラフトは二度あったし、若手のホープを他球団にタダで放り出したりしたもんなぁ。
今、一番人を欠いている一番打者は、適任がいたはずなんやけど…(苦笑)。

…ベテランにはある程度安定した成績を望めるけど、完成されているだけにそれを大きく超えることは期待できない。
このままでは、今季のドラ打線は今の状態のままという可能性が高いのと違うか?
それを考えれば守備面も含めてセカンドは森岡を起用し、打撃の覚醒を待ちたいところなんやけど、今は周囲が全く打てないから奴の貧打を許してくれる環境にないのが辛いところやね。
あの土谷(
鉄平とは呼びたくない!)にしても、開幕から1ヶ月以上我慢した結果、ついにスターへの道を駆け上り始めた。
広島の梵も、あんだけ打てなかったものが形になりつつある。
一軍慣れしていない若手が一人前になるには、どうしても時間が必要なんや。
荒木が元気な時ならいざ知らず、万全でない森野に不慣れなセカンドを守らせることが、十分セカンドを守れる森岡の起用に優先するというのは…。

「いきなり結果を出せる奴だけが戦力」という落合監督の考えは、やっぱり間違いやで。

戦力は人為的にでも作るべし。
今のドラには人材がおらんのだから。
5/26 vs H (● / 0-5)
     
● 山本昌 2-3 / [本]
昌は良う投げたよ。
実に丁寧に低めへボールを集め、最少失点で先発投手としての役割を果たしてくれたと思いますわ。
奴の好投に対して、先の連敗中もそうやったけど、得点力を欠く打線は投手を援護する気配すら見えない。
こんな1点失うと負けてしまうような、孤立無援の状態で投げ続けるのは、投手にとっては非常に酷な状況やと言えます。
マルチネスが終盤に失点したのも、結局は投げても勝てないという絶望感に潰されたんやろ。
それだけに逆にあんなゲーム展開で、よくぞ切れずに投げてくれたと感謝したいくらいやね。

そんな足を引っ張ったのが谷繁。
奴の捕手としての長所に、高い盗塁阻止率とともに、巧みなワンバウンドの処理がありますが、最近はボールに身体を寄せることができず、ミットだけで捕りにいくシーンが目立ちますわ。
この日先制点を失ったシーンも、確かにショートバウンドの難しいボールやったけど、奴は身体を寄せることができずに後逸してしもうた。
打撃にも精細を欠いてるけど、持病の腰痛でも悪化させとるんやろか?
十分なプレーができないのであれば、長いシーズンを考えても、奴を起用することは決してプラスにはならんような気がします。

そして荒木。
ファーストへ悪送球直後に交代。
フィジカルが不十分なのは明白であり、何でこんな状況で起用すんの?と思わないわけにはいきまへんでした。
そもそも欠場期間に奴は殆ど出場してまへんが、その間選手枠を一人分無駄にしてきたことも理解できまへん。
とにかく奴の復帰をひたすら待ち、そして最後には故障中の奴を無理させてしもうた。
これで奴の欠場が長期化したら、一体どうするつもりなんやろ?
休んでしっかり直す、こんな当たり前のことが何故できんのか。

要するにバックアップを準備できとらんので、主力が欠場するとチーム力が一気に落ちてしまうんやなぁ。
何度も指摘してますが、落合体制2年目から主力を完全に固定してしまい、また一軍ボーダーライン上の選手も一掃してしまったため、特に野手の主力に対しては下からの突き上げが一切ない状態ですわ。
一軍と二軍の断層は大きく、主力の突然の欠場に対する備えは全然できてまへん。
そして若手の突き上げもなく、主力にロートルが多いことから、この日の斉藤のような一流の本格派には手も足も出ない。
これが三年かかって落合監督が作ってきたチームかと思うと、暗澹たる気分になりますわ。
彼の野球哲学、練習手法はさすがのものです。
しかしチーム編成への考え方には、疑問を呈さずにはおられまへん(彼だけの責任ではないけれど)。
まだ時間はあると思いますんで、これからでも新外国人野手を探すなど、対策を打ってもらいたいところです。


それにしても、孝介だけは淡々と自分の仕事をこなしてますな。
周囲の不振に影響されん姿勢には、頭が下がりますわ。
5/21 vs M (● / 2-3)
     
● 小笠原 0-1 / [本]
遠路はるばる家族を連れて、一年に一度の千葉行脚。
予定通りとは言え、先発投手が小笠原−渡辺俊と聞いて
イヤ〜な予感が…。
それでも天下一品のアンダースロー、日本代表の渡辺俊が見られることはラッキー、金を払う価値ありと納得して入場したんですが、予想以上の客入りでほぼ満員の28107人とか。
チケット買うのに延々と行列に並びましたけど、しんどかったぁ…。

そしてゲームでは、久しぶりに初回の先制点を奪い、好スタートを切りました。
今季の渡辺俊は数字的には不調であり、このまま波に乗れるかと思うたんですが…
甘かった。
2回以降は、下からドローンと浮き上がってくるスライダーやシンカー、時おりピュッと来るストレートに翻弄され、得点の糸口すら掴めない状態になってしまいました。
日本ハムのマイケルに対しても対応できまへんでしたが、パにはクセ球投手が多いんですかね?

【敵方やけど渡辺俊、聞きしに勝る低さ!】
(A)
 (B) (C) (D) (E) (F)

一方で小笠原は予想以上に頑張ったと思います。
3回まで被安打1と、ほぼ完璧な投球。
打線の方が渡辺俊に振り回されてるだけに、初回の2点を何とか守って欲しいと祈るような気持ちやったんですが…。

【小笠原】
(A)
 (B) (C) (D) (E) (F)
元々小笠原は特別ストレートが速いわけでもなく、球種が豊富なわけでもないため、うまく打者のタイミングをズラしながら打ち損じを待つタイプの投手ですわ。
しかしこの日は最速143kmを計時したストレートでグイグイ押していただけに、最初から全力で飛ばしていたようです。
4回に突如制球を乱したことから1点を失いましたが、それまでロッテ打線が差し込まれ気味だったストレートに合い始めたため、私ゃこの時点で危険信号を感じてました。
ここで最初に焦点となるのが投手交代の時期なんやけど、結局ベンチは6回まで小笠原を引っ張り、逆転を許してしまいましたな。
先に述べたように4回頃には小笠原は球威が落ち、それをカバーしようとして腕を振るため制球も乱している状態であり、ロッテ打線の慣れと小笠原のスタミナを考慮しても、
少なくとも同点となった5回では交代させるべきやった。
先発投手陣が最近頑張ったことでリリーバー陣は休養十分、さらに翌日は移動日と、リリーバーを無理使いしやすい環境にあっただけに、思い切り良く4回で交代させても良かったくらいやと思う(勝っている状況では先発は降ろしにくいけど、「格」からも小笠原には我慢させるべき)。
打線に得点の気配がなく、さらに小笠原が明らかに一杯一杯なところを、6回まで引っ張ったベンチの責任は大やと断じます。

  
……一体、小笠原続投にどんな展望があったというの? 全く理解不能やわ……

で、もう一つの問題点は9回表。
アレックスが巧打を見せて無死二塁の絶好のチャンス。
打順が下位に回る中、ベンチがどんな策を講じるのかが注目されましたけど、まず代打・川相にバントさせて一死三塁。
実はアレックスの打席の時点では高橋光の代打に立浪が準備しており、この回は奴を代打に起用するタイミングがポイントになるはずでした。
筋書き通りに送ったところで、次の打者は今季まだ無安打の森野。

  
……あのね……、立浪の代打はここしかなかろうが !!

しかしベンチは動かず、森野は全く小林雅にタイミングが合わずに三振。
そして二死で初めて動いてやっと立浪を出したけど、時既に遅しやった…。
今の立浪に「必ずヒットを打て」と言うのは難しいけど、犠飛を打つくらいの技術はまだ十分あるはずや。
そういう場面で起用しないという思考が全く分からない。
落合監督の人事も采配も、今季は分からんことだらけや。
正直、焦ってるだけと違うの??

それにしてもロッテは強かった。
三連敗も実力の差としか言いようがありまへん。
犠飛だけで3点取ったロッテと、取られたドラ。
犠飛がある場面では、ゴロを打たせるべく低めにボールを集めるのが鉄則やのに、3点中2点は低目を狙ったボールが高めに浮いたところを打たれたもの。
小笠原にそこまで求めるのが酷ということかも知れまへんが、ここで鉄則を守って1点を大事にできるのがドラやったはずやのに。
さらに三連戦ではスクイズやプッシュバントを決められ、またこの日はベニーに三盗を許してしまいましたな。
本来ドラがやるべき野球を相手に許し、また前日の谷繁の後逸のように緩んだプレーが頻出する現状。
04年の優勝で築いたアドバンテージが、「あっ」と言う間に崩れていきつつあるような気がしますわ…。


どこからか狂ったね、落合監督。
今の彼を、私は理解することができまへん。


【岡本】
(A)
 (B) (C) (D) (E)
シーズン序盤は全く球威がなく、ボロボロの投球内容やったけど、この日は危な気なし。
相変わらず立ち投げやけど、リリースポイントは前方に移動し、体重がボールに乗るようになりましたな。
奴と平井で7・8回のリリーフは安定すると思います。


【井端】
(A)
 (B) 【05年】
前年に比べてグリップの位置が高く、さらにバットのヘッドが投手に向いているのが分かりますな。
これはシーズン前の「3番構想」に影響されて、強振するためにスタイルを変更したんやろね。
これが結局、ボールに差し込まれる原因になってるのと違うか。
ストライクの見送りが増えてるのも、そのためやと思います。


【孝介】
(A)
 (B)
自然体で立ち、そのままステップする右足だけを上げる、無駄な力の入っていない新フォーム。
目線のブレが少なく、また体重移動も抑制されているので、タイミングのズレにも対応しやすいと思います。
タメが作れるかどうかが新フォーム定着の鍵やったけど、これはクリアしつつあるようですので、今季の打率は相当高いレベルが期待できそうですわ。


【森岡】
(A)
 (B) (C) (D)
奴の特徴は(D)で、右半身で完全に一枚のカベを作れるところやろね。
これはイチローに通じるもので、重心が右足に移って(左足が遊び気味)、右足で回転するというフォームですわ。
この日もボールを懐深く呼び込んで、三塁線へ見事なツーベースを放ちましたが、これができるやはり奴はやはり只者やないね。
もう少しパワーと、ミートの精度が欲しいところやけど、このままチャンスを与えてやって欲しいもんです。



チームは今日の敗因に「マリン風」を挙げとるみたいやけど、例えそれが影響したとしても、やるべきことをしていないことの方が問題やで。
今季のドラの野球はおかしい。
早く修正せんと大変なことになるで…(難しいけどな)
5/20 vs M (● / 0-5)
     
● 朝倉 3-1 / [本]
朝倉は頑張ったけどな。
それでも随分、だらしないゲームになってしもうた。
せっかく三振を奪いながら、ラストボールを手だけで捕りにいって後逸、さらに死球とセルフジャッジして振り逃げ走者を二塁まで許した谷繁には幻滅。
ベテラン捕手がああいう形で投手の足を引っ張るとはね(5回のスクイズも無警戒やったね)。
ウッズのエラーはある程度目を瞑らないかんとは言え
(とは言え下手過ぎ…:風を言い訳にするって何よ?)、防げるはずの1点で先制されたことが、このゲームでドラが後手に回る結果を招いてしまいましたな。
一方、続く5回に2点取られたましたけど、
朝倉の方は7回自責点2で十分合格点やと思います。
ブレークした02年には徐々に自信が力となって、「打てるものなら打ってみろ」というふてぶてしさをマウンドで見せてましたが、今季もそろそろそんな姿を見せてくれるかも知れまへん。
シーズン序盤から随分良くなったと思うてましたが、それが結果に表れてきて私も嬉しい。
奴の今季が楽しみですわ。

投手陣は左腕セットアッパーを除けば、今季の陣容がかなり固まってきたように思います。
しかし一方で、
打線の方は展望が描きにくい状態ですな。
故障あがりの森野をウエスタン2試合のみで昇格させましたが、これは監督がコーチ陣の反対を押し切って早期復帰を決めたもののようです。
試合勘の戻らない状態で一軍のゲームに出ても、決してええ結果は残せまへん。
要するに一軍のゲームで必要な感覚は、二軍戦にいくら出ても無駄やということで、一軍で慣らしながら戦力にするということなんやろね。
それはそれでええけど、そこまで焦らないかんほど森野は主軸なんやろか?
そこまで焦らないかんほど、何で使える選手がおらんの?
三年かかって築きあげたのが、そういう現状ってか?
今や楽天でレギュラーを獲りつつある土谷を放出し(戦力不足でチャンスが多い楽天という環境だからこそ、レギュラーに手が届いた側面は大きいけど)、自ら引っ張ってきた上田に固執。
それで奴らが戦力になれば納得もするけど、上田の方は既に二軍落ち。
「選手が育ってこない」としても、選手補強も育成も落合体制三年目となる今、その言い訳は通用せんわ。

さらに指摘するなら、立浪には不動のレギュラーを剥奪すると宣告したわけやから、今季は奴に頼らんだけのチームにしなければならなかった。
それがまだ主軸でもない森野が一人欠けただけで、奴の体力に気をつかいながら戦力として計算せんといかん始末。
先にも指摘しましたけど、森岡は一軍では力不足であるものの、既に二軍には置く意味のない選手ですわ。
今季のGが実践しとりますが、こういう選手は上でチャンスを与えて戦力にしなければならない。
それなのに監督は、まだ実践感覚を欠く森野をセカンドで起用したい意向がある様子。
この日の森岡の内容なら、日曜日のゲームはスタメンのセカンドは森野になるかも知れまへんな。
…とにかく、ゲーム中盤まで無安打とか2安打とかがザラにある現状を、とにかく早く何とかして欲しいわ。

で、
この日も打たれたデニー。
二軍の投手でも、ここまで毎度痛打されないのと違うか?
5月に入る頃、監督は「これからは4月に結果を出した奴を使う」と語ったそうな。
一度たりとも結果を出しとらん投手が、何故この時点になっても一軍登録されているのか、理由を聞いてみたいもんやで。
私ら一介のファンが思うてるだけならええけど、こういう空気がもしベンチに充満しつつあるとしたら、それは大問題やと思いまっせ。
監督は自分の目で力量を確認したとする選手について、その評価をなかなか変えようとせんようです。
それは一軍メンバーであろうと、二軍の選手であろうと。
しかし大事なのは、グラウンドで結果が出せるかどうかでしょ?
そう言うてきたのは他でもないあんたやで、監督。
もうええ加減に不可思議なベンチワークは止めにしてくれや。
5/5 vs C (● / 5-9)
     
● 高橋聡 0-1 / [本] ウッズ 6号ソロ
昌に中五日でっか。
ええ加減にしようや、監督に森コーチ。
何でそんなにコロコロとローテーションをいじるかな…。
中田が外れたというても、残っとる憲伸・マルチネス・昌の三人をそのままに、佐藤・朝倉・ドミンゴを都合よく当てはめたら、変なしわ寄せもなくきっちり回るのと違うの?
しかも40才の投手の登板間隔を縮めるなんぞ、百害あって一利なしやと思うけどな。
先発準備ができてる朝倉を使わず中田に中四日を要求したり、先発で炎上して約100球投げた石井を中二日でリリーフ起用したり、そんで今回の昌に中五日かい。
使える選手がおらんのなら分かるけど、横に在庫を抱えながら主力に4月・5月から無理を強いる理由を、私は見つけることができまへん。

昌は初回からよく立ち直ったものの、6回でガス欠になってしもうた。
今のドラは8回以降の平井、岩瀬まで繋げば一応勝ちパターンやけど、今日のNHKでも触れとったように先発から平井に繋ぐまでの投手に人を欠いとるだけに、昌が7回まで頑張れたなら綺麗な勝ちゲームやったかも知れまへん。
しかし奴が6回・86球でガス欠になり7回に空白を生じて逆転を食らったのが、中五日の登板間隔と全く無関係やったとは思えんのですわ。
奴は前回の登板も、途中までスイスイ投げとったものが100球を越えたところで降板しており、以前のように120球を平気で放れるスタミナはないと考えた方が間違いは少ないのでは?
そんな奴に、不必要な中五日を強いた結果が、今回の7回での逆転となったように思うんやけどね。

中継ぎの運用もおかしい。
先に触れた石井が先発炎上(約100球)⇒中二日再炎上で二軍降格。
左腕不足のため高橋聡が再昇格したものの、奴の二軍での調子は今ひとつやという評判を聞いてました。
で、見切り発車(?)のように再昇格させたのはええけど、この日に四球を連発して二軍行き決定。
最後に投げた小林も結果を出せず(ベンチもマウンドに放置したが)、同時に降格。
しかしこうやって短期間に三人も降格させてしまうと、下で使えそうな左は久本くらいしかおらんのやけど…。
これも最初に石井の起用を間違えたからやないのか。
個人的には先発も時期尚早やと感じたし、中二日の悪条件で登板させ、ハンデを乗り越えられずに打たれると降格やなんて、起用方法で振り回しておいてそれはないやろと言いたくなりますわ。
そして石井の再登録にはさらに数日を要するけど、久本は二軍でも打たれている始末。
こんな場当たり的な起用で、こから一体どうするつもりなんやろね。

そして高橋聡をリリーフしたデニー。
大ピンチに登板したというハンデはあるけど、これで被打率.444。
何故、結果を出せない(防御率0.00だけど)投手が勝ちパターンで登板するのか、いや二軍降格にならんのか。
前回登板では結果を出した高橋聡が一度の失敗で二軍行きになるのに、奴が優遇され続けるのは一体何故?
岩瀬や憲伸や孝介のような、絶対の主軸であるなら話は別やけど…。
私は04年の優勝を「球団史上最も美しい優勝」と評しましたが、それは実はプロ野球で最も困難やと思われる、フェアな競争主義が徹底されていたからですわ。
しかし今は不可解な人事がドラゴンズに戻ってきてしまった。
だから今の落合体制については、勝つことでしか評価することができまへん。
…と言うことで、必ず勝て!
日本一を掴まんと承知せんで !!


最後にアレックス。
まぁ〜たレフトスタンドに向けてスイングしてますなぁ。
ちったぁ、開幕時点でなんで打てたのか、考えてくれや…。
4/30 vs G (● / 4-15)
     
●中田 2-1 / [本] アレックス6号2ラン
おかしくないか?
中田の前回登板時の26日には、8回も続投するつもりだった奴を、投球数100あたりで急に降板させましたが、その時から週末の登板を睨んでの交代やと言われてましたな。
そして予定通りに、中田はこの日の登板となりました。
…しかし「この日曜日の時点で」中田の登板は予定通りではありましたが、前回降板した時点では一体どうやったのか?

・中田本人に続投の意思があったこと=予定外の交代であった(予定イニングを事前に告げられていなかった)
・一方で8回以降も続投すると、球数が120-130球となって、週末での登板は難しくなる

これらを考慮すると、ゲーム中に週末の登板を考え付いたものと想像できますな。
本当は中六日で次の登板を予定していたけど、都合のええシチュエーションができたので、急にローテーション変更を決めたというのが本当のところやないのか。
(森コーチは憲伸と中田を、別のカードに登板するよう離したかったみたい)

まぁ、これは憶測でしかないけど、例え全てが予定通りであったとしても、シーズン序盤に中四日の調整が未経験の選手に無理させる必要があるのか?
中田は明らかに調整不足でしたわ。
腕が振れないからストレートは走らず、外角を狙ったボールは真ん中に入り、高めに浮く。
二岡に食らった最初のホームランなんて、奴の大好物なあり得んコースへ行ってしもうた。
シーズン中に中四日を想定していたなら、キャンプ中から奴にそういう想定で練習させとったのか(憲伸でさえ中五日やで)?
いつ狂うか分からんローテーションのために、序盤から無理を強いる必要がどこまであるのか。
そして99球投げた後の中二日で石井の起用。
その意図は一体何やの??

不思議なのは、どうしてできるだけ多くの選手を試そうとせんのか。
誰が戦力になるのか見極めて数を揃えておかんと、いつトラブルでコマ不足になるか分からんのやで?
特に力量不足の若手打者と違い、投手陣にはそこそこコマはいる。
朝倉と佐藤を入れるだけでローテーションを六人で組めるというのに、何故それを実行しないのか不思議でならんわ。
(奴らが打たれても痛くないし、抑えりゃラッキー)
就任一年目には、選手を壊すことはしないと言うてたのと違うの?
シーズン序盤から、中四日、中五日って何?
ローテーション五人制って何よ?
結局は余裕のあることを言うても、巨人が走ることをビビっとるだけやないのか?



そして何より、三連戦で二度も見せた醜態をどうしてくれるのん?
入場料払うたドラファンは、怒りに震えてると思うけどな。
内向きに「こんなゲームもある」で済まされるのは、正直言うてええ加減にして欲しいわ。
4/29 vs G (○ / 5-1)
     
○山本昌 2-1 / [本] アレックス5号2ラン
このゲームは昌が全てやろ。
久しぶりに40才を超えても本格派なところを見せてもろうたで。
低めにボールを集め、140kmに届くストレートとスクリューとスライダー、カーブによる内外角への揺さぶりは、ほぼ完璧やったと思います。
欲を言えば、投球数が100程度であとアウト4つまで漕ぎ着けただけに、完投して欲しかったんやけどね。
でも7回の様子を見る限り、ちょっと厳しかったかな。

攻撃の方は、やっぱり井端が機能せんと荒木が生きないわな。
普通は俊足の一番が出塁すると、走者側に投手の注意が行くものやけど、ドラの場合は打線で一番不気味な井端が注意を引き付けてくれるため、走者がある程度フリーになれる。
ところが今は井端の調子が悪いため、エンドランを仕掛けてきたとしても空振りやファールの可能性が高く、そうなると荒木の動きをチェックしておけば良い。
荒木の盗塁が伸びないのは(現在5:失敗3)、井端の不振が原因やないかな(この日の盗塁もタイミング的にはアウト)。
ドラ打線は井端が核だけに、奴の復調は優勝には不可欠なんやけどね。
心配ですわ。



さて、チーム全体にはあまり大きな話題やないけど、森岡の話をしたいと思います。
と言うより落合監督の若手起用法の話。
就任一年目は「全員の実力を自分の目で確認するため」、監督は積極的に二軍の選手を一軍に呼びましたけど、その作業が終わった昨季は故障者が続出した投手陣を除いてほぼメンバーを固定して戦いましたな。
監督の著書には、一軍に定着したいなら「限られたチャンスをモノにしなければならない」という行があり、それを読むと一打席のみで若手が降格されてしまうのも分からなくはありまへん。
こうして見る限り、
落合監督には「(一軍での)育成」という考えはないようですな。

監督の二軍からの昇格条件は、単純にチームの現状において戦力価値があるか否かのみです。
森岡の昇格は、立浪を休養させるために渡辺をスタメン起用したことにより、内野のサブが必要になったことが理由。
そして立浪がスタメンに戻り、小田が手首打撲で数日使えん可能性が出たため、戦力価値の低い森岡を落として清水を昇格させる。
チーム運営としては、非常に全うですわ。
…しかし、チーム全体の底上げは?選手層の強化はどうなっている??

確かに育成機関は二軍というものがあり、そうして育った選手が戦力として活躍するのが一軍、という建前はあります。
しかし実際には二軍から昇格した若手が、一軍に混じっていきなり活躍する例は少なく、特に打者の場合は今季のGの矢野や鈴木の例のように、
ある程度「慣れる」ための期間が必要な場合もあるのと違うやろか。
森岡なんかは下では打率.300が当たり前で、打つことに関しては下ではやることが無い選手やと思います。
先日の打席ではさっぱりやったけど、やはり一軍と二軍の断層を考えれば、もう少し機会を与えても良かったのでは…。
ただでもドラは、他球団より打者の選手層が薄い。
ウチの状況では、「実力不足の選手でも、何とか戦力にするという姿勢」が大事やと思うんやけどね。

今の二軍は、二軍主力が昇格して不在だというわけでもないのに、ウエスタンで3勝8敗と最下位に低迷しとります。
選手を積極的に入れ変えて優勝した04年は、二軍も優勝したものやったけど。
チャンスがなければ人は腐る。
この低迷は、偶然やないような気がしますわ。
そして金曜日。
東京ドームで一軍も、集中力を欠いた酷いゲームをしてしもうた。
バッテリーミス、走塁ミス、名手の雑なプレー。
そして何より気になったのは、代打・井上が顔の高さのストレートを空振りした場面。
上原は三振奪取率の高い投手ではあっても、既高めで空振りを取れるほどストレートには既にストレートには威力がない。
それに対して全く気のないスイングした奴は、現在の境遇に満足していないのと違うか。
あの悲惨なゲームは、チームの澱んだ空気を象徴しとるのでは?

正直言うて、ちょっとばかり心配ですわ。
4/23 vs C (● / 0-13)
     
●山本昌 1-1 / [本]
まぁ、たまにはこんなゲームもあるとは思うけど(苦笑)。
それでも先発が頑張った割には、最後はあんまりにも不細工なゲームになってしまいましたなぁ。
打てず、守れず(失策3+エラー臭い安打がいくつか)、投手陣は大炎上。
相手先発の佐々岡は、最近の不振を乗り越えての大復活に感動させられるほど、抜群の出来ではあったと思いますけど、金取ってるプロとしてはもう少しええとこ見せる義務があったと思うけどな。

              …まぁ、正直言うて「ふざけんなや」と

もう立浪を起用するのは限界やと思いますわ。
辛いけど、もう強く指摘しないわけにはいきまへん。
この日も三塁線への打球を弾いてヒットにしてしまい、これが失点に絡んでしまいました。
捕れる打球の強さ、バウンド、コースが非常に限定されています。
オフに立浪を一兵卒として扱うと宣言した以上、チーム方針に反してこれだけ守れず、それをカバーするだけの打力もない選手をスタメンに置いておく理由はないのと違うやろか??
…と言いつつ、下からの突き上げがないのも事実なんやね。
こんなチャンスは滅多にないと言うのに、二軍の内野手で一番打ってるのが新井の.276やもんなぁ。
下で.300打てんようでは、上では絶対ムリ。
結局は森野待ちなのかね(苦笑)。 …森岡は一体何やっとるの?

昌は良う頑張ったと思いますが、その後を受けたリリーバーがことごとく打たれてしまいましたな。
デニーはストライクを二つ取るところまではええけど、決めに行った時の制球が良くない。
小林は高めに抜けたボールを痛打されました。
そして岡本。
前のゲームで指摘したように、再起不能寸前に追い込まれるまで、サンドバックのようにボコボコにされてしまいました。
拙い守備が絡んだのは事実やけど、とにかくストレートに威力がないため、打者は追い込まれてもフォークを見極めることができます。
従って1ストライク〜2ストライクまでは、打者の方はフルスイングできるわけですな。
多分、二段モーション禁止によって軸足に体重を十分乗せ切れんのが原因やないかと思いますが、とにかくストレートが140km後半まで戻って威力が回復するまでは、
なんぼ使うても打たれるばっかりやと思います。

荒木に当たりは出てきましたけど、井端とウッズが相変わらずで打線はしんどい状態ですな。
また岩瀬を含むリリーフ陣の状態も心配なところです。
今週は後半にGとの対戦が待っとるだけに、ここが今季最初の試練になるかも知れまへん。
頑張って欲しいもんです。
4/22 vs C (○ / 7-5)
     
○朝倉 1-0  S 岩瀬 0-1-6S / [本] 福留 6号ソロ
課題も多いドタバタしたゲームやったけど、黒田を相手に3点ビハインドをはね返したのは評価すべきやろね。
しかも先発のマルチネスが初回KOされた後を、延長戦まで継投で凌いでみせたわけやから、リリーフ陣はこのゲームの殊勲者やと思います。
(残念ながら岡本は除外せなアカンけど…)
それにしても、
まだ選手を試しつつチームを作ってる状態でありながら、それでも勝ちを拾えてるところにこのチームの底力を感じますわ。
今季もチームが固まってきたあたりで交流戦に入るため、若干の不安はありますが、順調にいけば一気に加速できる素地はあるのと違うやろか。

今日の二番手は石井でしたが、これで勝負どころのリリーバーは小林か…と思うたらその通りでした。
朝倉にもロングリリーフさせたように、石井と朝倉は先発起用を睨んだ使い方のようで、恐らく朝倉の方は6連戦となる来週に先発すると思われます。
憲伸・中田・マルチネスの三本は決定としても、残りの三人には昌・ドミンゴ・石井・朝倉、そして二軍で連続完封したという佐藤(一年目のストレートは帰ってきたか?)あたりから、誰があてがわれるのか。
この辺のチーム作りには、今後とも注目したいですな。


■井端
奴でことごとく打線が切れてしまうという、滅多に見られないゲームでした。
少しづつ差し込まれてますなぁ。
やっぱり奴が打たんと、得点力は半減しますわ。

■立浪
1回裏、
新井の三塁線タイムリーは捕れたやろ。
この日は二安打したとは言え、あの守備力では軽く.300打ってもらわんと使えまへんで。

■石井
スライダーの制球が随分良くなりましたな。
来ると分かっていても捉えきれないボールになりつつあるようです。
とは言え、
ストレートにもう一つ威力がないため、どうしても一人討ち取るのに球数を要してしまいますわ。
もし先発起用があるなら、この辺の課題を解決することが必須になるやろね。

■ガルバ
ボールそのものにはそれほど凄みを感じまへんでしたが、リリースまでうまくボールを隠すフォームであり、打者はタイミングを取りずらい様子。
一回り、二回りまでは結構使えるかも知れまへんが、問題は相手が慣れてくるそれ以降やないかな。

■岡本
何度も指摘してますが、ボールに体重が全然乗っていきまへんな。
一生懸命腕を振るのに、ストレートの球速は140kmを少し超える程度しかないため、ボールになるフォークを振ってくれまへん。
これでどうしてもカウント不利になって、投球を苦しくしてしまう。
今季の奴は、大事な場面での起用は難しいかも知れまへん。

■朝倉
随分バランスが良うなりました。
投げ急いで上体が捕手側に流れることもなくなり、威力のあるボールを狙ったゾーンへ投げられるようになってきたと思います。
ようやく先発で投げられる準備が整ったというところやろか。
今季は期待大でっせ!

■岩瀬
スライダーがええところに決まっても、殆どファールにされてしまいますな。
結局、球数が多くなって、失投を打たれるケースが見られます。
「アカン」と言うほどやないけど、これまでのような絶対性は感じられまへん。
ちと心配ですな。


まだ序盤とは言え、滅茶苦茶に勝ちまくるGを見ると、やっぱり気になりますな。
今季のチームが出来上がれば、それほど負けることはないと思うてますが。
ちぃとばかり、野手の新戦力が欲しいところですなぁ。
4/16 vs S (● / 1-2)
     
●マルチネス 1-2 / [本]
マルチネスにはお疲れさんと言うておこう。
納得の投球を見せながらの1勝2敗は、やっぱり気の毒やと思う。
腐らず今の投球を続けてくれたら、十分取り返せるはずやから、頑張って欲しいもんやね。

さて本題やけど、
今日のポイントは8回表やないやろか。
まずアレックスがポテンヒットで無死一塁。
ここで立浪が進塁打を狙って引っ張ったものの、大事な走者まで殺してしまう最悪のゲッツー。
外角に二球続けて外れたカウント0-2からの、真ん中やや低めの甘いボールやっただけに、もう少し何とかして欲しかった…。
Sバッテリーとしては進塁打を嫌って右へは打たせたくないだけに、外角中心に力のあるストレートを集める配球やったけど、三球目はこれが甘く入ったわけやね。
外角を思い切り引っ張るという狙いが明確であったなら、もっと内容のある打撃ができたと思うんやけどな。

この苦境からさらに走者を貯めて二死一・二塁、そして代打・川相。
さすがにこれには目を回しました。
ベンチには井上、渡辺と、代打要員は残っていたはず。
特に相手が五十嵐ともなれば、川相のチョイスはないのと違うか?
アレックスや立浪といったレギュラー陣がそのボールに差し込まれとっただけに、「どうして?」という思いが払拭できまへん。
選手達は納得しとるんやろか?
奴らも頭の中でシナリオを描きながらプレーしとるはずであり、納得いかんベンチワークがあればモチベーションに影響するはずなんやが…。

キーポイントの1番と4番が揃って打率一割台に低迷しとるのも痛いですな。
それぞれに技術的な問題を抱えとるわけやけど、奴ら二人は昨季の出だしにも失敗しとったわけで、二年続けての長期不振は勘弁して欲しいもんやで。

■荒木
根本的に奴のフォームには問題があると思うわ。
左足を上げてトップの姿勢に入る際、上体がかがみ込んで逆「く」の字の状態になる。
このためにスイング右肩が下がって、バットのヘッドも下がってしまうわけやね。
奴の現在の状態を見るために録画をコマ送り、止め絵にすると良う分かるけど、インパクトの際に左肩から真っ直ぐ伸ばされた腕のラインより、ヘッドが下がってバットが下向いてますわ。
さらにバットをコネる悪癖もあり、引っ掛けての凡飛・凡ゴロを量産しとりますな。
落合体制三年目やけど、このフォームには殆どメスが入っとらんだけに、打率.300・出塁率.350の達成は厳しそうな気がします。
アレックスみたいに、シーズン前に打撃大改造をして欲しかったんやけどね。

■ウッズ
とにかくホームベースから離れすぎ。
真ん中のコースに飛び付いて打たないかんのやから、もう話しになりまへんわ。
05年度評価で内角に弱点アリと指摘したんですが、多分これを意識し過ぎとるんやろね。
普通に立てば内角が打てず、離れて立てば外角が打てない。
あぁ、アンビヴァレンツ…(苦笑)。

■小林
この日の唯一の収穫。
対戦した二人の左打者、青木と岩村というリーグを代表する打者から完璧な三振を奪ったのは素晴らしい。
青木は内角ストレートに完全に対応が遅れ、岩村はスライダーに完全に泳がされた。
左腕が遅れて出てくる、左打者にとっては非常に嫌らしいフォームやと思いますわ。
問題は右打者への対応やろか?
リグスには真ん中よりのスライダーに、タイミングをきっちり合わされていただけに、もっと厳しいコースを攻める必要があるやろね。
いずれにせよ、少なくとも左打者へのワンポイントとしては、十分戦力になるのと違うやろか。


巨人が凄いスタートダッシュを見せてますな。
ここに来て怪我人が続出したり、リリーバーが失点したりしてますが、それでも野球の内容や戦力は昨季より明らかに上ですわ。
何より先発を中心に投手陣が厚みを増し、両外国人や内海、福田、野間口といった若手の戦力化に相当な手応えがあり、工藤や高橋尚、桑田の離脱が全くマイナスになっとらん状態ですわ。
もちろん今は全てが上手く回転しとる状態であり、長いシーズンには調子が下を向くこともあるはずやけど、昨季までにはなかった一体感はホンマに脅威やと思います。
何より名前に関係なく、李やら阿部にも犠打を要求できるところは、勝利のためにがむしゃらになっていることを示してますわ。
来季以降は相当怖いと思うてましたが、早くも今季に強敵になってしまうんやろか…?
4/8 vs G (● / 1-6)
     
●マルチネス 1-1 / [本]
1.荒木  .172
2.井端  .192
3.福留  .192 (打点1)
4.ウッズ .174

これでは上位打線とは呼べんわなぁ。
確かにこの日の内海やら上原やらが相手では、そうそう打てるもんでもないけれど。
アレックスがそこそこ打って、立浪が効果的にタイムリー、上田が好調を維持してるとは言え、仕事すべき連中が揃いも揃って結果を出せんのに、よくも貯金を作ってるもんやで。
普通は打線の中に、好調な奴と不調の奴が混在しとるものやけど、不調の連中がこれだけ上の方に数珠繋ぎになると、得点力は間違いなく半減ですわ。
それにしても、井端まで一緒になるとは思うてなかったんやけどなぁ。
昨季も打線の点火は遅かったと思いますけど、今季の底はさらにその下を行っとるようです。
…まぁ、さすがにこれが今後も続くとは思うてまへんが…

高橋聡と岡本は散々でしたな。
高橋聡は腕が強う振れないのか、スピード不足に変化球は制球難。
前回までの登板ではええ時もあったので全くダメやとは思いませんけど、まだ安定してええ投球はできんようですな。
一方の岡本は4試合の登板で、ええところを見せてくれたことはありまへんな。
二段モーション禁止のためか、十分に体重をボールに乗せることができず、ボールに勢いがありまへん。
さらにボールに勢いがないため、フォークの落ち際が早くなり、ボールになるフォークには打者が殆ど手を出してくれない。
結局ストレートを狙い撃ちされてしまうわけですな。
昨季活躍したこの二人がきっちり戦力にならんようでは、ドラの先行きには暗雲立ち込めるような事態になりそうなんやけど…。

川相のバント失敗が話題になっとるようやけど、
あそこで一番悪いのは一塁走者の英智やで。
ボールが上に向かって飛んだ瞬間、走者はハーフウェイで待機せないかんところを、李が捕球するまでひたすら二塁に向かって走ってたわけやから、あの判断の悪さはボーンヘッド以外の何物でもありまへんで。
絶好の同点機を一気に喪失したわけやから、あのミスは罪深かった。
奴にはアレがあるから、100%の信用は置けんのよ…。


■荒木
ヘッドが下がる悪癖が出てますな。
もっと左ヒジを柔らかく使って欲しい。

■井端
左ヒジを伸ばして強振する場面が多かったけど、もっとバットのヘッドを残せるはずなんやけどなぁ。
読みが外れたのか?

■孝介
上原からのホームランは見事やったけど、
今は基本的に外角寄りの甘い変化球しか打てん状態やと思いますわ。
上体を突っ込まんようにしとるのか、グリップを捕手側に残そうとし過ぎて、右肩が入りすぎてます。
速いボールにはバットが出せん状態であり、見送り三振が多いのもこのためやないかな。

■ウッズ
ホームベースからあんだけ離れてたら打てんわなぁ。
相手は外角しか投げてこないのに、内角意識してどうするんやろ。
相手の守備位置が右へ寄ってることを考えても、内角にストライクが来る可能性は極めて低いんやけどな。

■アレックス
中堅から右方向への打球が多くなってますな。
ヘッドが随分遅れて出てくるようになったと思いますわ。
払うような感じでスイングしてますんで、今季はけっみう打率を残せるのと違うやろか。


何にせよ、仕事すべき奴には仕事してもらわんとね。
日曜のゲームに期待しますわ。
4/1 vs C (○ / 3-2)
     
○マルチネス 1-0  S 岩瀬 0-1-1S / [本]
二戦目にして今季初勝利。
まぁ、開幕から勝つ味も知らずに負け続けると、シーズン中には一度や二度体験するであろう5連敗程度でも、この世の終わりのような気分になってしまうだけに、早めに一つ勝てたことは「良し」とすべきやろね。

この日は勝ったことに加え、先発⇒セットアッパー⇒クローザーと、
勝ちパターンできっちり勝てたことが大きいですな。
昨日散々な出来やった岩瀬も三人で9回を片付け、これで取り敢えず一安心かな。
平井のストレートに威力があったのも光明であり、岡本とのエースセットアッパー争いの行方が楽しみになってきましたわ。
(デニーは…今日のところはまだ評価し辛い)


■立浪
思ったより、この開幕直後は動きがシャープですな。
元々私は、奴の打撃については過度の期待をしてまへんが、守備力についてはかなり注目しとります。
その中で、スローイングは置いておくとして、横の動きについてはなかなか反応のええところを見せとるように思います。
そしてこういう守備での動きの良さは、必ず打撃にも好影響を与えるもの。
今季は下位スタートやけど、ここから捲土重来、再びクリーンアップを打つ奴の姿が見られるやろか?

■アレックス
昨季終盤から、工夫もなくドアスイングを繰り返す奴に対して、私ゃ酷評を続けてきたわけやけど、今季は西武・カブレラ似のフォーム(?)に改造したとのこと。
オープン戦序盤のフォーム改造前は、昨季同様の無工夫打撃を続けてただけに、「フォーム改造がなんぼのもんじゃ」と疑惑の目で見てたんやけど(苦笑)。
この二戦だけを見る限り、嬉しいことに右方向にヘッドを残して強い打球を打てるようになってますな。
下半身を使えてるのかどうか今の段階ではまだ分かりまへんけど、テニスでラケットの面をボールに合わせるように、右方向へ打ち返していたように思います。
まだ「奴が変わった」と判断するには早過ぎますけど、一発よりも
こういう打撃を続けてくれると、ええ夢を見られるかも知れまへん。


この時期、私はいつも繰り返しとるんですが、5月までは使える選手の選別と、今季を戦うための戦術の確立の期間やと思うてます。
昨季活躍した選手が、今季も同じ活躍をしてくれるかどうか分からんし、今季発揮してくれる選手各々の力量によって戦術も変わってくる。
その終わるまで、ひたすら目標は5割キープ。
その間に、藤井が戦力として計算できるようになっているのかどうか…。
これは結構、今季のドラのカギを握るかも知れまへん。
3/31 vs C (● / 0-2)
     
● 岩瀬 0-1 / [本]
開幕戦の敗戦は四年ぶりやったかな。
久しぶりの初戦黒星はやはり面白うないけど、正直言うて勝ち目がなさそうな雰囲気やったからなぁ。
しかし、
奴らはちゃんと調整してきたのか?
「あれ?」と思わせる選手が、かなりの数でいたと思うんやが。
これが単なる調整不足や、緊張によるものやったらええけれど、まさか力の限界だったりすると大変なことやで…。
明日はええとこ見たいですな。

■打線構成
藤井を二番に入れた新打線はどうなんやろ。
確かにスピードはあるかも知れんけど、淡白な荒木と組む二番として、出塁の期待できない藤井ではチャンスが作りにくいのと違うやろか。
結局は走者無しで、三番・井端を迎えるケースが増えるかも知れまへん。
また野手8人中でロングヒッターと呼べるのは4〜6番の三人だけであり、これでは投手に威圧感を与えることは期待しにくい。
点差が少々大きくなると、追いかけるのは相当大変やと思いますわ。
さらに守備優先という側面を強調したとしても、藤井には欠点があって、事前の評判ほど外野守備力のアップには結び付いていないように思うんやけど。
※ バックホームが要求される場面において、バウンドするボールをダッシュで突っ込んで捕球する際、大事に捕球しようとし過ぎてダッシュを緩め、
  かつ捕球するグラブの位置が身体に近過ぎるため、スムーズに送球体勢に入れず捕ってから投げるまでが遅い。
  これくらいのことは外野守備コーチが指摘すべきなんやが…。
藤井の能力以上に、打線におけるキャラクターの構成が間違っているような気がしてならん。
個人的には井上を起用したいところなんやけどな。


■憲伸
う〜ん、良う0点で抑えてくれたけど、調子としてはイマイチ…いやイマサンくらいやなかったか?
ストレートには威力がなく、カットボール、カーブ、シュート、フォークと、豊富な球種を目一杯使って、狙い球を絞らせないことで何とか打者をかわしたけど、ボールそれぞれに威力がないため打者に粘られ、結局球数を要してしもうた。
次の登板では復活したストレートを見てみたいけど、それがなければ今季の憲伸は厳しいかも知れまへん。

■岡本
ストレートが走らない。
奴の場合はストレートが生命線であり、この日はこれに威力がなかったためフォークを多投、あげく打者に狙われ、見切られることになってしもうた。
もう少しピリッとしたところを見たいもんやね。

■岩瀬
昨年終盤から調子は悪化していたけど、この日は見たことがないほど最悪でしたな。
キレなし、制球悪し。
打者には殆どバットの芯で捉えられ、討ち取る気配すらありまへんでした。
怪我の影響があった04年を除き、開幕からこんな岩瀬を見ることになったのは初めてなんやけど、これでも今季はホンマに大丈夫なんやろな?
奴は代えの効かないドラの屋台骨であり、万一のことがあれば、とんでもないことになるかも知れん…。
あと2、3ゲームは様子を見る必要があるけども。


それにしても打線の方も散々やがな。
ウッズは外角が全然見えとらんし、アレックスは狙い球が何なのかさっぱり分からん。
ヒットが出そうな雰囲気があったのは、ボールをよく見とった孝介だけやったで。
明日は、もう少しマシなところを見たいですなぁ。