3/21 vs横浜ベイスターズ[OP戦] 5-4
○ 中田 / [本] ウッズ1号ソロ、2号3ラン
今季最初の生観戦に行ってきました。
天気も野球日和で、OP戦としてはかなり多いと思われる15,024人の観客が入り、なかなか楽しい一日ではありました。
そのゲームですが、効果的にウッズのホームランが出て勝ちましたが、投打とも調整不十分な選手が多く、開幕に不安を感じる内容でしたわ。
特に中田と李炳圭の二人については、戦力として計算すべき選手なだけに、開幕までにうまく調整して復調して欲しいと強く希望します。
(打線については例年こんな感じで、開幕から貧打が続くのに慣れてますし、交流戦前半くらいまではこんな感じやないですかね?)
■中田
(A) (B) (C) (D)
(E) (F) (G) (H)
ナマ中田は初めてでしたが、その糸を引くようなストレートはTVでの印象そのままに、球界トップクラスを証明するかのような威力がありましたわ。
普通にストライクが取れている間は、打たれる想像すらできない状態なんやけど、奴の問題はここからいきなり豹変して制球難に陥るところなんやね。
立ち上がりからは好調に投げとったのに、2回二死で吉村に2-0から四球を与えてからは腕が振れなくなったのか、次の3回に投手の川村にストレートの四球を与えると、さらに四球と二安打で満塁にピンチを拡げ、挙句に村田に長打を食らうという最悪のパターン。
こうした二面性が解消されていないとなると、今季はローテーションの軸になるべき男なだけに、シーズンが非常に心配ですわ。
これまでのOP戦での登板で見せた球威不足は、この日は改善されてました。
ストレートはmax.148kmでスピード十分、キレも素晴らしかっただけに、この豹変ぶりだけは残念。
家庭の事情で調整が遅れており、これを取り戻せば修正される課題…やと信じたいところです。
■岡本
随分、大人な投球に変わったという印象です。
スピードは140km前後と抑え気味でしたが、コーナーにキレのいいボールを集めてましたわ。
常にこうした投球ができるなら、安定感は増すでしょうな。
昨季の不名誉を、何とか払拭してもらいたいもんです。
■岩瀬
(A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)
いきなりヒットを打たれてオヤッと思わせましたが、その後はいつもの岩瀬でした。
(最近、登板直後に打たれるケースが目立つのは気掛かりやけど)
しかしいつ見ても、奴の左肩の稼動範囲は大きいですなぁ。
これがあるから、奴は連投に耐えられる。
ま、今季も頼んます。
■鈴木
心配やね。
OP戦序盤で滅多打ちを食らい、下で調整してようやく昇格してきたみたいやけど、満足な今回も結果は残せまへんでした。
身体が大きく使えてない印象で、いつもの踊るような投球フォームではなかったですな。
「僕は序盤はいつも良くないので…」とか言うてるみたいやけど、実は奴はフルシーズン活躍したことがないだけに、開幕からきちんと投げて欲しいところなんやけどね。
■李
(A)(B)(C)(D)
アレックスの後釜として獲得した韓国のスター。
求められるのは、派手さは不要で、堅実な守備力と打撃力なんやけど…。
打撃の方は、今のところパッとしまへんなぁ。
特徴的なのは李の(C)と孝介の(B)を比較すると、李のステップ幅が非常に小さいことですわ。
これは奴が目線のブレを小さく、ミートに特化したスイングを心がけとる証拠やと思いますが、体重移動が使えないためスイングスピードは出にくいのと違うかな。
また右ヒザに遊びがないため、タイミングの変化に対応できないとも思われます。
技術的には欠陥が多く、現在の打撃内容を見ると「ホンマに期待できるのか?」とも思いますが、韓国でそれなりの打率を残してきた打者。
ロングヒッターの実力は数字では判断できまへんが、ミートの技術力は万国共通、アベレージヒッターはある程度数字で判断できると思いますんで、奴の成績にも何らかの技術的な裏づけがあるものと期待します。
一方で守備の方では、際どい打球がなかったため判断は難しいところやけど、走者が塁上にいても返球がことごとく山なり(しかもノーバウンドないケースもあり)だったのは看過できまへん。
外野手が早めにボールを内野に返すのは、基本中の基本。
素早く・正確なプレーができなければ、奴の存在価値はないんやけど…、ひょっとして自信がないのか??
おっかなビックリなプレーに見えるのが、気のせいならええけどね。
■孝介
(A)(B)
技術のしっかりした選手だけに、何も心配してまへん。
スイングそのものはしっかりしており、生きたボールへのアジャストに時間をかけている最中やと思います。
奴の勝負は開幕からでしょうな。
■中村紀
(A)(B)(C)(D)(E)
何の因果かドラの新戦力になりました。
嫌いで嫌いでしょうがない選手なんやけど、ドラのユニフォームを着た以上は応援せんとなぁ…。
技術的には確かな選手であり、打撃、守備とも高次元。
守備範囲で森野に譲りますが、柔らかなグラブ捌きは一日の長がありますわ。
一番期待される打撃面では、まず故障した手首の状態が気がかりなところ。
実は奴がまともな成績を残したのは2002年が最後で、それから四年間は低調な結果に終わってます。
これがケガの影響なのかどうかは不明やけど、キャンプでは数十本のノックで息切れしたように、フィジカルを鍛えるのを怠っていたことは明白やと思います。
伸び盛りの若手選手でもそうやけど、高い技術を持っていても、大切なのはフルシーズン戦えるフィジカルを維持できるかどうかです。
それが数年ぶりに奴にできるのかどうか、奴が日本一の使者になれるかどうかは、その一点にかかってると思いますわ。
ちなみにこの日は元気ありまへんでした。
疲れか、あるいは結果を欲しがっているのか、撫でるようなスイングを繰り返し、売り物のフルスイングは鳴りを潜めてました。
開幕すれば、その爆発力を見ることができるんやろか?
■澤井
(A)(B)(C)(D)
この段階まで一軍に残っていますが、打力の向上は確かなようですわ。
(C)ではもう少し軸足に重心を残して欲しいところやけど、一軍のボールに対応できるレベルまでは達したように感じました。
右打席ではもっと下半身に粘りがあるため、打率はある程度残せるのと違うかな。
足もあるし使い勝手のええ選手。
恐らく、開幕一軍メンバーに残るものと期待してますわ。 |