第25回 赤沢山

2005年11月5日(土)
参加者18名
松崎、岩堀、木村、関口、澤田、長島、星野、石井、斉藤雄二、田村、戸部、東海林、宇都野、加島、真下、斉藤雄一、黒沢、川口

山行記

星野 光伸  記

〜晩秋の赤沢峠越え〜

予報は雨だというのに抜けるような青空だ。きっと高野幹事長が、欠席のためだろう。車内では、日頃かあちゃんに押さえつけられているらしい黒沢君が「晴れだ!晴れだ」とおおはしゃぎ。すると気の小さい(自称)松崎先生が、「そんな声が天の神様に届くと、怒って雨になっちゃうよ」と妙な心配をしている。その他、前回の「弁当置き忘れ事件」「混浴温泉の珍事件」等わいわいさわがしい車中のやりとりの中、法師温泉赤沢スキー場入口に着く。

まずは、記念写真ということになり、カメラマンは、相撲さんの宇都野君、最新式のデジカメが、一円玉位に見えたので、一同大笑い。マイクロバスは、途中の事故にそなえて、12時まで、ここに待機しているとのことなので、俺は内心、だれかがバテたら、一緒に下って、四万の温泉でお先に一杯飲(や)ろうと目論んでいたが、大ハズレだった。

山道は最初は急だったが、じきになだらかになった。今年は、紅葉はハズレだそうだが、逆光の中、ブナやカエデの黄色や真赤な葉っぱが、しきりに降りかかるさまは悪くはない。そんな中に目もくれず、どんどん先を急ぐやつらは『ノンベエ』に決まっている。
コース中ただ一箇所の水場の辺りでは、ブナ、ミズナラ、トチの巨木に目を見張る。心地よい2時間で、赤沢峠に着く。何人かの「のんべえ」が稲包山に登ろうと出かけた。きっとビールの味を良くするための魂胆は丸見えだが、俺はそんなかったるい事をしなくても、いつも酒は旨いのだ。

松崎先生は、峠のあずまやに着くやいなや、いつもの「ドカベン」をがっつき出したので、みんな目を見張った。「ドカベン」の中身を記録しておこう。
まずごはんは、ピカピカの銀シャリ(たぶん東松山野本産のコシヒカリ)、おかずは、塩ジャケ、キンピラ、キャベツの千切り、焼きアブラゲと栄養バランスは最高だ。先生いわく、焚き火でアブラあげをさっと焦がして、しょうゆをかけ、かじりながらコーヒーを飲むのが最高だとおっしゃってましたが、俺ならコーヒーより「アツカン」だ。

ヤブこぎ昼飯が済んで、下るのかと思ったら、峠までは、よたよた歩いていた御老体(名前を出すのは、さしさわりがあるので、カンベンして下さい)が「さあヤブこぎに行くぞ」と大声で言う。どうやら峠の南、道のない赤沢山へ登るらしい。俺はいやな予感がした。というのは、この辺は「山ビル」が沢山いて人間の生き血が大好物だと聞いていたので、貧血ぎみの俺には命にかかわる問題なのだ。

考えたあげく血の気のある「いけにえ」をささげることにした。何人かが、ササヤブに取りつき背丈もあるヤブに消えて行った。今までよたよた歩いていた御老体は別人のようにシャニムニ直登し、三等三角点は一坪ばかりの頂上だ。
静かな頂上からは、おむすびみたいにとんがった稲包山や、花のおわったシャクナゲやサラサドウダンの大木が、深山の雰囲気をかもしていた。「これがホントの山登り」と老体が子供のようにはしゃいでいた。

降りの紅葉
全員無事下山、四万温泉で一風呂浴びて、食事をとり帰川する。
御参加の皆様おつかれ様でした。またの機会にお会いしましょう。

なお、今回の幹事さんには、良いお店を予約していただきありがとうございました。おかげ様にて、私、お店のおかみと熱い抱擁を重ねさせていただきました。

 

 

 


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