■第20回 日光高山

2003年5月17日 (土)
参加者18名
松崎中正(顧問)、川口 泰(5期)、岩堀弘明(8期)、岩崎清彦(9期)、澤田 英教(12期)、斉藤雄二(13期)、長島 威(13期)、星野光伸(13期)、高野七郎(14期)、染谷 明(14期)、戸部秀明(25期)、鷹觜勝之(27期)、東海林均(29期)、入沢 清(28期)、加島篤人(34期)、宇津野正敏(34期)、斉藤雄一(39期)、三瓶達生(39期)
[コース] 川越=沼田インター=金精峠=竜頭の滝−熊窪−小鞍部−高山山頂−滝上−竜頭の滝=湯の家−湯の湖レストハウス=川越

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日光高山山頂 集合写真
日光高山 山頂にて

山行記 

戸部秀明(25期)記

 当日の天候は、曇りがちで、2日前から降っていた雨はやんだもののどんよりとした空気であった。例年よりも早く梅雨前線が北上しているのかもしれない。
 朝6時定刻に参加者総勢16名がバスに乗り込み川越を出発し、関越道を順調に走行し沼田インターを下車、日光ロマンティク街道に入り、金精峠に向かう。 金精峠付近では残雪が見えたが、日光竜頭の滝に午前9時に到着する。 現地集合で初参加の鷹觜君と入沢君を含め総勢18名で、9時40分頃出発し山頂を目指す。
鷹觜君と入沢君は、このホームページを見て参加してくれたとのことで、OB会のホームページでの活動が実際に目に見える形で活用されたことを知り、嬉しい限りであった。

 多少肌寒い中を、日光プリンスホテル脇の登山道を中禅寺湖畔にそって小1時間ほど進む。地図上では平坦な湖岸にそった散歩道のようにみえるが、実際は中禅寺湖に向かって山が急激に落ち込む断崖の上部に道が通っていたりして、山登りの雰囲気は多少味わえる。 進行方向左手には中禅寺湖が、右には山がそびえる中を湖の波音を聞きながら歩くのは、普通の登山では味わえないものであろう。
 その後、湖畔沿いに千手が浜に向かう道と高山に向かう登山道との分岐に到着し、高山にとりつく。参加者は数人のメンバーに分かれて、登り始めた。
湖畔からなだらかな登り坂がしばらく続くが、快適な気分で登ると40分ほどで視界が開けた鞍部に到着し、小休止。時々日差しが射すくらいに天候が回復する。
 さらに40分程少し急な道をゆっくりとたどると山頂に至った。参加者全員が12時までには到着した。山頂から南側には中禅寺湖の湖畔が目に入る。山頂は木立があり、曇りのせいもあって視界はあまりよくないが、北東には日光白根ものぞめた。

 昼食をすませ竜頭の滝を目指して下山を開始したが、山頂のすぐ近くに吾妻石楠花(アズマシャクナゲ)の自生地があり株は少ないけれども、赤いつぼみやピンクの花が美しく、ちょうど見頃であった。しばらく足を留めて見とれる。
松ア先生にアズマシャクナゲは花弁が5枚でホンシャクナゲは7枚だと見分け方を教えていただく。高校時代の恩師から今も教えていただくことができるのは、幸せなことだと感ずる。シャクナゲはネパール、ヒマラヤあたりが原産地のようであり、ネパールの国花でもある。この花も何万年も前にヒマラヤあたりから広がってやってきたのだろう、そういえば今年はエベレスト初登頂の50周年だなどと山道を下りながら思いをめぐらす。
そうこうするうちに午後1時30分頃竜頭の滝に到着した。

 バスで湯の湖ホテルに行き、温泉に入浴して汗を流したが、硫黄泉のよい温泉でありすこぶる爽快であった。
その後、日光湯元ロッジで夕食を兼ねて宴会を行い、現役の川高山岳部に寄附を行ったことなどが報告された。
宴会終了後、湯元を出発し、バスに乗って午後7時30分過ぎに川越に到着し、散会した。

 振り返ってみると、新緑の季節を感じさせる静かな山であった。行程は厳しくなく名は知られていないけれども、深い味わいがあった。
私にとってOB会に参加したからこそ出会えたといってさしつかえない。このような山と出会える楽しさをこれからも多くのOBとわかちあいたいと思う。 次回もさらに多数の方が参加することを期待したい。


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