『見えざる指先』
「イッ……ア、ァアッ……んーッ…!」
くつくつと、笑う気配。
冗談半分に躯をいじられて、リュウは身を捩ろうと首をねじった。
目の前は、黒しか見えない。
そこに時折散る、赤や桃色の色彩。ざわりと、むきだしの躯を這い回る指先の感触に、リュウはまた嬌声をあげる。
『見えないとさ。余計、感じるんだって』
愉しげにそんな俗説を仕入れてきて、目の前で黒い布とロープを広げられ。
いつもの悪趣味が始まった、とどうにか逃げ出そうとしたリュウの足を掴んで、引き戻し。
目の前を布で覆われ、服を剥かれ、足をいやらしく開かされた。
手首は縛られ、背中へ。片足を曲げた状態で、躯にくくりつけられる。
「丸見え」
くくく、とそれを見て笑われ、カッと顔に熱が集中する。丸見え、にされたそこをからかうように指で辿られ、悲鳴をあげた。
恥ずかしいとか、いやらしいとか、信じられないとか、様々な感情が行きつ戻りつして、リュウの中を追い詰めていく。
「やだよォッ…も、や……やだっ…!」
見えないということが、尚いっそう熱さを高めていく。
ぐちゃ、と音を立てて、ボッシュの指が深々と奥へ突き立てられた。
「あッ…!! や、あ、ァアッ…!」
その瞬間、リュウは呆気なく達していた。
ボッシュが、暗闇の向こうで呆れたように笑う。
「なに、おまえ。もう、出しちゃったわけ」
そして、いかにも愉しげに、躯を震わせるリュウに熱いものを押し当て、低く囁くのだ。
「どうしようもない、淫乱だね。おまえ」
くつくつくつと笑って。
……次の瞬間、またリュウの目の前に、赤い花が散った。――…びゅくと、ペニスが震え、精液を吐き出す。
「また面白いコトがあったら、教えてやるよ」
勿論、カラダにな。
そう言って笑うボッシュに、リュウはふつふつと沸いてくる羞恥と怒りを抑えきれずにいたのだった。
2003/04/01(Tue) 19:03 裏掲示板にて
ただし、下書きはとあるお方の家にお泊りしているときに。 手書きでエロを書いた私を誰かほめてください。