クック山国立公園
ニュージーランド南島はトレッキング天国です。北半球とは異なった生態系で、危険な熊、毒蛇等がいないのです。有名なミルフォードトラックのトレッキングは予約制で行われますが、いつも数ヶ月後まで一杯で参加するのは難しくなっています。ここでは気軽なクック山国立公園の散歩コースを紹介します。
前日の宿は氷河の水が流れ込んでトルコ石色の幻想的な湖"テカポ湖畔"のシャレーに取りました。その日の夕刻にはクィーンズタウンで泊まる予定ですが宿も決まっていないので、クック山国立公園で散歩を楽しむことにしました。クック山迄は車で約1時間半、公園センターには宿泊設備もあるため観光客が一杯でした。 公園案内所で聞くと4つ程の散歩コースがあると言われ、多少の登りがあるコースが良いとグレンコーコースを探している内に迷って平坦なケアポイントコースを取ってしまいました。
右下に延びている赤い線の幹線が、最長のケアポイントコースで約4時間程掛かりますが途中1時間歩いて帰って来ることにしました。時期は1月中旬で真夏、日本からの女性隊も数多く見受けられました。河川敷の様な所を数多く横切りますが、道は殆ど平坦でした。木々が小さく藪程度なので日陰を探すのに大変でした。
左に白く見えるこの道はクック山の方向に向かって緩やかに下りとなっていますが、山麓と言うよりは河川敷を横切って行きます。フッカー氷河がよく見える地点までは約4時間とのことでしたが確かめてはいません。1時間歩きましたが、河川敷、藪の繰り返しでずっとクック山がよく見えていました。
途中の藪からも、クック山が美しく鑑賞出来ました。この日は天気も良く、暑い日でしたが、このあたりは比較的湿気の多い地域でしてからクック山をはっきり見ることが出来たのは幸運かも知れません。事実、この日の夕方からは曇り、翌日は雨となりました。
ケアポイントへの中間地点ぐらいだったでしょうか、散歩開始から約1時間程経過しました。山道は河川敷の所を除いて良く整備されており、トレッキング靴は必要無いようでした。暑いこともあって、僅かな日陰を探してセンターのハーミテージホテルで買った昼食を取り、クィーンズタウンに向かうため引き返しました。
所要時間は公園中央からから往復約2時間でしたが、目標地点迄往復約4時間掛けゆっくり散歩を楽しむのが良いかも知れません。私共はトレッキング靴を使いましたが、ジョギング靴で十分良いと思います。