「ラヂオの時間」の感想


まず起こる、どんどん脚本が変えられていくときのスピード感、 ディレクター(唐沢寿明)がキれ、番組の最後を変えたときの演出に 息を呑んだ。
デッカイもん見せ付けるよりよっぽど迫力が有る。

あと、 プロデューサ(西村雅彦)の台詞「いつかは素晴らしい作品を作るという夢。」 とか言ったのに唸ってしまった。
しかし、 最後、この台詞がそのまんま自分に返ってくるのに、また、はっと気づく。 いや、こういう展開大好きなもので、つい飲み込まれてしまう。
面白かったです。

ただ、トラックの運転手は必要だっただろうか。

ハリウッド映画の「みせもん」的な映画に見慣れたこの頃、映画はこれだけじゃないと思えて良かった。


Copyright by Kenta KIDO, Dec., 1997