御正体山

                               2001.8.30

                                    跡部正明

夏休みも終わり、そろそろ秋山ですね。せめて8月中にもう1回の夏山登山をしようと、

近場の御正体山まで出かけました。いつもついてくる相棒の妻が、先約有りとの事で、単

独登山、気楽に行って来ました。

 

8/26(日)曇り:

御正体山:1682m、登りの標高差、約900m 行程:5H

細野登山口、駐車場(10:00)―(12:00)峰神社―(12:30)頂上(13:20)―峰神社(13:40

―(15:00)駐車場

 

久しぶりの単独行、まずは荷物の準備。望遠鏡、最近は視力の衰えを補う意味で持

ち歩いている、景色を眺めるのによい。磁石、あまり必要ないので持ち歩かなかっ

たが、山頂であれは何山と相棒(妻)に説明するとき、時々間違っている。他人に

聞かれて失笑を買っているのが分かったので、最近は慎重に地図と見比べて方角を

確かめることにしている。今日はこれに携帯電話が加わった。普段はPHSを持ち

歩いているが、山中では電波が届かない。先に奥穂高岳に登ったときなど、山荘に

あった公衆電話がなくたっていた。山荘の人に聞いてみたら、NTTで保守費用が

かかるのに使われないからと撤去してしまったとの事。現に山頂から、携帯電話が

つながる。そんな状況を考えて安全のためと先日携帯電話を購入し、PHSは妻に

譲ったので今日はこれで山頂からモーニングコールをやってみるつもりである。

細野の登り口には水道があり、水が出っぱなしになっている。ここで水を補給。

林道は荒れているが、終点近くまで頑張って行き、製材場所があったので無断駐車

する。勾配は30度近いが、岩場はなく、ひたすら登る。ずーと美しいブナ林で

下草にシシラネアオイの群落が続いている。花はあまりないし、あっても時期が終

わりで枯れかかっている、眺望はなく風も吹かない。雨上がりのせいか、とにかく

暑い。汗が流れるが、我慢してひたすら登る。途中で我慢しきれず、目眩もするの

でシャツとて手ぬぐいを絞るとコップ一杯ぐらいの汗がたまっている。

途中で地図には水場があったのに気がつく、そー言えば、あまり綺麗ででない川を

渡渉したことを思い出す。水場といってもいろいろある。

峰神社を過ぎると緩やかな登りになり直ぐに頂上。頂上は150平方mぐらいの草

地を切り開いたようになっているが、周りが木に覆われ視界なし。結果的この御正

体山は眺める所は何もなしで、望遠鏡の出番も磁石の出番もなし。ただ暑いだけで

したので、サウナより減量に効果があったと自らを慰める。やはり、ここは冬枯れ

の頃が良さそうです。

頂上に着いたので、後で指摘をうけないように頂上であることを確かめる。一等三

角点の礎石があり、そばに「建設省国土地理院」と表示がある。次に小さくてもよ

いから祠がある事、確認したことを記念して5円を納める。最後に御正体山168

2mと書いた標識がある事。以上の3点セットを確かめてオートで記念撮影、これ

で確認は終了。

次に携帯でモーニングコールをする。電波はつながるが妻は先約で不在。では留守

電でメッセージとしばらく待つが、切れてしまう。もう1度とかけなおすと先ほど

より早く切れる。やればヤルほど直ぐ切れる。不在の場合の留守電は携帯から出来

ないようになっているようだ。うむーDocomoさんは良くできている。

つぎにおにぎり2箇とビール1本の昼食。いつもは1本を妻と2人で飲むが、今日

はあわてなくて良いので1人で、余裕をもってゆっくりと飲む。飲んでしまうと、

特にやることもないが、せっかく来たのだからと沈思黙考して約1時間を過ごす。

昼寝をしたくても、日は当たらないし、蚊に刺されるしで、あまり居心地はよくな

い。しかし、誰も登ってこないので静かである。結局この日は、登りも下りも、駐

車場でも誰にも会わなかった、こういう登山もめずらしい。

帰りは、いつも通り、温泉に浸って帰る。入浴前の体重は2kg近く減っていたが、

出るときは水を飲んだので、もとに戻っていた。これはいつも通り。

一日おくれで、火曜日から足の筋肉通がしたのも、いつも通りだった。

 

                                  (完)