鉢伏山、高ボッチ山、入笠山への山旅
2001.9.23
跡部正明、キヨエ
そろそろ秋山、それもなるべく近場で登り易い所ということで美ヶ原の鉢伏山を目指しま
した。結局、一日で2000m級の3山、鉢伏山、高ボッチ山、入笠山を踏破しました。
山仲間の皆さんからの登山報告の刺激を受けたのかもしれません。
9/23(日)晴れ:
自宅 ― 中央道 ― 下諏訪温泉:児湯 ― 扉温泉:檜の湯―浅間温泉、 車中泊
3連休であったが昨日は所用で出かけられなかった。このため2日で行ける近場の
鉢伏山を目指しました。中央高速を諏訪南のICで降り、下諏訪温泉共同浴場:児
湯に寄る。丁度開いたところで、入浴者もまばら。露天風呂に入っていると、ご老
人につかまる。弁舌たくみで、湯あたりもせず、なかなか解放していただけない。
話によると諏訪にある会社を退職してからは塩尻の自宅から、この児湯に毎朝かよ
っており、午前中を過ごすのだそうだ。必ず話相手もおり、なかなか健康的で費用
のかからない過ごし方だろうと自慢するが、繰り返し、毎日同じ話をいろいろの相
手をみつけてはしているらしい。午前中つきあわされてはたまらないので、生理現
象を理由にお許しを願う。
美が原の有料道路を経由して扉温泉の登り口まで行く。ここまで来ると、鉢伏山は
大きく、緑は深く、登攀には往復で6時間はかかるとの事。何となく意気消沈して
登山意欲が減退する。朝湯に浸かったせいかもしれない。方針変更で登山は翌日に
廻し、共同浴場の檜の湯で湯治と決め込む。日当たりの良い露天風呂があり、休憩
所もありで、ゆっくり過ごせて、飲食物の持ち込み自由。もっともこの付近、1時
間ぐらいのドライブでは店屋はなく、あらかじめ用意していかなければ長逗留はで
きないようになっている。そんな事もあってか有名な温泉ではあるが共同浴場を利
用する人は少ないようだ。だいたいが谷の深い山里で住民がいないのに共同浴場が
あるのが不思議であるがありがたい。窓口のおじさんに聞くと、立て替えの計画が
有り、明日が建前で工事開始との事、こんど行けば村営の新築の浴場に入れるだろ
う。入浴していると日焼けして来たので、夕方近くなって浅間温泉に移る。ここは
夜8時まで営業している。美鈴湖の湖畔で泊、湖畔から眺める夜空はは星が降るよ
うで美しかった。
9/24(月、秋分の日の休日)快晴:
鉢伏山 :1928m、登りAM7:00より30分
高ボッチ山:1665m、登りAM10:00より10分
入笠山 :1955m、登りPM4:00より20分
天気は朝から快晴、快適な登山日よりである。まずは美が原温泉で朝湯、ここは
AM5:30からやっているが6:00に行ってみるともう近所の方々で賑わって
いた。その後、車で諏訪湖よりのアプローチで鉢伏山を目指すことにする。
蜂伏山は美が原の南に位置する独立峰で晴れた時の景観が360°見晴らせてすば
らしい。北アルプスの白馬から乗鞍まで見渡せる、槍・穂高・キレットまで良く
見える。さすがに8倍の望遠鏡でも、こういう時は心強い。隣は妙高か、すうと右
に行くと浅間山があって、八ヶ岳連峰、南に行って富士山、南アルプスの北岳、甲
斐駒、仙丈、中央アルプスは木曽駒、千畳敷が見える、木曽の御岳と鉢伏山の広い
山頂を右往左往しながら飽かずにながめて2時間を過ごす。十分に景観を楽しんで
山頂で朝飯も食べ終わったので高ボッチ山目指して移動する。途中でヒッチハイクの
ご夫婦を拾う。宿泊した高ボッチ山荘のご主人に眺めがいいからいってらっしゃいと
勧められて鉢伏山の駐車場までつれてきてもらい、帰りは歩くと気持ちがよいから
と置いていってしまったそうで、ところが景観を眺めていると乗鞍岳まで行きたく
なったとの事。歩いていると時間が足りなくなるのというので、状況を納得して乗
せてさしあげる。
高ボッチ山からは、また同様のすばらしい景観、今度は少し気温も上がってきていた
のでビールをのみながら、ひたすら眺める。
今度は日暮れがみたくなったので、途中を諏訪湖で遊びそれから入笠山に行く。入
笠山はすっかり秋で、お花畑は枯れ果て、柳ランの綿補が風にゆれている。ここか
らは富士山、八ヶ岳、美ヶ原の景観がよかった。山頂で仲の良さそうな夫婦に会う。
今日はあまりに天気が良いので農作業を途中で切り上げて、登りにきたのだそうだ。
3連休の最終日で中央道はどうせ大混雑、どうせならと言う事で小淵沢で入浴して
ゆっくり帰る事にする。旅に出ると朝湯があって、天気が良くて、比較的高い山に
登れて、降りてきたらまた温泉。こういったパターンがいいなとふと思う。
(完)