白神山の山旅
2001.7.27
跡部正明、キヨエ
日本百名山を登ったあとで、白神山、森吉山は前から行きたかった山でした。世界自然遺
産にも指定されているし、ぶなの緑の映える7月に北東北まででかけました。
7/18(水)晴れ:自宅 ― 東北道 ― 郡山南 ― 郡山温泉 ― 車中泊
2日の休暇をとり、所用を済ませpm2時に出発、青森は遠い、途中の郡山で温泉
休憩、安達太良SAで車中泊、翌日早朝にでて頑張って運転することにする。今回
は上宮田さんにもらった北東北の旅があるので心強い。これにそって山行すること
にしている。
7/19(木)晴れ:道の駅もりた − 不老不死温泉 − 一二湖/日本キャニヨン − 車中泊
青森のICを降りたのがam10時、それから白神岳がまた遠い。道の駅もりたでお
手前(茶)を戴き、不老不死温泉にたっぷりつかり、日本海を眺め、一二湖で鱒釣
りをする。それからトイレのあるキャンプ場の近くで車中泊、運転疲れで7時には
寝ることにした。(暑い暑い車中泊であった。)
7/20(金、海の日)晴れ:
白神平(5:00)−(5:55)二股分岐−(6::40)最後の水場−(7:20)マテ山分岐(7:35)−大峰分岐
(9:10)
−(9:30)白神山山頂(1232m)(10:15)−(11:50)マテ山分岐)−(13:15)白神平−はたはた館
(温泉)−藤里村ゆとりあ温泉センター
道路は晴れていたのに、登山口は曇り。登山口は新しく作られており200台は駐
車出来そう。世界自然遺産ともなると、良く整備されている。曇りなのでブナ林で
あることは分かるが展望なし、期待せずに登ったが雲が厚く、雨まで降り出す始末。
下界は晴天なのにと残念。案の上、降りてきたら山の上は晴れ渡っていた。晴れる
までは待てないし、久しぶりの山行なので足慣らしになったとあきらめる。
八森のはたはた館で風呂の後生ビール。はたはたを食すが、その不味いこと。多分
はたはた館では、隣の日本海で取れたはたはたを古くして、不味くして売っている
のだろうとがっかりする。その後世界遺産センターのある藤里村まで行き、また温
泉。この日は
pm10時までねばる。東北の温泉はどこも泉質がよい。早朝登山、午前中に降りてきて昼からは露天風呂のパターンに満足。その後車中泊。
7/21(土)晴れ:
黒石沢登山口
(7:00)−田苗代湿原(7:15)−(9:00)藤里駒ヶ岳山頂(1158m)(9:45)−
(11:10)登山口 −阿仁前田駅・クゥインス森吉(温泉) − こめつが山荘
白神山地の西のはずれに位置する山で、林道のアプローチが片道1時間、秋の紅葉
はきれいでしょう。7/20から林道が開通したというので登りに行く。大きな湿
原があり、晴天にもめぐまれる。駒ヶ岳が全国に点在しているので、駒ヶ岳登山を
目指している人がいた。いろいろと考えるものだと思う。
降りてきてから世界遺産センターを見学、すごく大きくて、立派な建物なので展示
内容を期待したが、パネルで世界遺産を紹介しているだけ。なんだこんなものか、
地方交付税の無駄遣いの典型とも思える。
阿仁前田の駅は、クゥインス森吉なる温泉付き。翌日の運転を考えるとなるべく短時間
時間の森吉山登山ルートはないかと探したが、最初に行ったこめつが山荘で宿泊で
きると聞き、奥さんが山荘宿泊を強く希望、車中泊を諦める。
山荘隣のキャンプ台でバーベキューを食す。ビールを飲みながら、ちょうど真っ赤
な太陽が秋田平野の先の日本海に沈もうとしていた。風も涼しく凌ぎやすい。
快適な夜で熟睡できました。
7/22(日)晴れ:
こめつが山荘
(5:25)−(7:00)一ノ腰(7:10)−(8:55)森吉山山頂(1454m)(9:30)−(11:40)こめつが山荘−国民宿舎森吉温泉
− 鹿角八幡平IC東北道
森吉山はきれいな山です。花が季節を通して楽しめ、地糖も点在している。また
べつのシーズンに行って見たい。一の腰から見ると谷を隔てて緩やかな外輪山が
右から巻いて登っている。それからはいつも左にその美しい山容を見ながらの漫
歩。新避難小屋、旧避難小屋と続きツリガネニンジン(山菜のトトキ)が薄紫の
スズランのような花を風に揺らせている。笹原には橙色のかわいいユリ。時々湿
原が現れニッコウキスゲが咲き誇っていた。ここからは緩やかな登りが左に巻い
て山頂に出る。ここは秋田県のど真ん中。北は白神、南は鳥海、東は八幡平、岩
手、秋田駒、田沢湖そしてその南に憧れの和賀岳も見える。西は当然日本海。
風は涼し過ぎ、寒くなってきたが岩陰は暖かく長々と時間を過ごしてしまった。
下りも名残惜しく今回の山旅のフィナーレに相応しかった。
下山後、温泉につかり、2時30分に出発、鹿角
に無事帰宅。ご苦労さん。やはり遠かった。走行距離2000Km。
(完)