赤岳

                               2003.7.14

                                    跡部正明

7月になりようやく時間がとれて、これから何回あるかと考えると一生懸命登らなくてはということで、赤岳までの日帰りで出かけました。久しぶりに急登したので息は切れるし足は捗らないしで四苦八苦で頂上まで行き着きました。

 

7/14(土)晴:この日は朝から体調がよし。車で美濃戸口まで入り、さて出かけようとすると駐車場のおばさんがやって来て、駐車代500円を徴収される。これでも日帰りだからとして1日分にしていただく。日帰りがだめでも、翌朝は早いだろうからつかまることはないと思っていたが、後述するが、疲れて赤岳尾温泉のキャンプ場で一泊してしまい、美濃口戻りが朝6時ごろであったが、はたしておばさんは待っていらして翌日分を徴収された。おばさんの話では、前日に駐車している車をチェック、未払いの車があればlistupして、翌朝に徴収するために待機するのだそうだ。さすがの営業努力にひたすら畏敬の念を持って降参。

 行者小屋からは阿弥陀岳経由も楽しめそうではあったが、久しぶりだったので体力を考え、赤岳の直登を選ぶ(9:50)。

 

7月の山は、ようやく春風が吹き心地よい。高山に咲くチンクルマ、ハクサンイチゲなどがちらほら見られ、眺めもよし。

元気よく登り始めたが、最初だけで、後は息切れも激しい。

しばらく急登山はしていなかったなーと思えども、足は動かず、心臓は高鳴り、ただ青空にわずかに浮かぶ雲だけが悠然と過ぎ去るのみ。30mの高度を稼ぐ度に、動機の治まるのを待ち、気を張ってから動き出す始末。

 

ようやく頂上(2899)まで登り詰めました。そこには赤岳頂上小屋があり、桟敷の上で休ませていただき、ビールを飲んで一息つきました(14:30)。小屋泊まりの誘惑はありましたが、翌日は天狗岳への縦走する予定でないし、駐車場へも戻れなくなることから、降りることにしました。下りは楽でした。景色を楽しみながら、登ってくる人の苦労をいたわりながら30分ほどで行者小屋まで戻りました。

 
 

 

 

 

 

 

 

 


 

行者小屋から赤岳鉱泉に回り、一風呂あびてしまったので、結局キャンプ箔になりました。

赤岳鉱泉の湯は、どちらかと言えば粗末な小屋作りで、母屋の収容人数からすれば釣り合いが取れない感じもしましたが、キャンパーの特権で食事時に入浴したこともありゆっくるりと温まり疲れをほぐす事が出来ました。

 

7月の山は何処も新緑がきれいで、花も咲き始めて新鮮で、ゆっくり散策を楽しみました。

                                  (完)