和名倉山

                                  2004/7/3

                                  跡部正明

7月になって梅雨の合間の快晴日に奥秩父の和名倉山を目指しました。東京近辺の200名山の1つで山仲間から登頂の報を聞くたび行きたいと思っていました。スケジュールにと好天に恵まれ単独登山を楽しむことができました。

 

/3(土)晴:快晴、和名倉山(2036m)→山頂(テント泊)

一ノ瀬高原茶店民宿を出発(11:15)―将監小屋(11:40)―山の紳士(12:00)−東仙波(13:00)―水場(15:45)―頂上(16:00

和名倉山の登り口を捜すのに30分ほど費やし、中川橋から登るのをやめ、一ノ瀬高原茶店民宿の登山口をようやく見つける。付近に車を停められなかったで、民宿の駐車場に車を置く。地元の人と数名と、茶店の主人、将監小屋のご主人が朝からビールなど飲みながら、お茶のみをしていました。挨拶を済まして登山口に向かおうとする、駐車場代500円也を請求され、支払う。登り始めてすぐに将監小屋のご主人の小型四駆車が追いついて着た。飲酒運転のようであるが、山で許されるのか?ということはあまり考えず乗せていただくことになる。雲が出てきたので、朝に干した布団を取り込むために急に戻る事にしたそうな。とにかく有難いことで、歩けば3時間かかるところを15分ほどで無事に小屋まで到着。有難いことに時間が短縮できたので、今日のうちに和名倉山に登りることに致しました。登山にはツキが肝心であることを痛感しました。

 

 

将監小屋

登りで見える和名倉山

 

 

 

 

和名倉山頂は視界なし、表示と三角点と青空だけがありました。三角点はテント泊の時の椅子代わりに便利でした。

 

 

三角点が丁度椅子代わり良いので座っていたが、さすが尻が冷えてきた、それでナップサックを下に敷いたが、それでも冷えている。回りは樹木に囲まれ視界はないが、上にだけ青空がある。山頂は広くはなく山頂の表示と三角点だけ、ようやく少しの平らの所も見つけてテントをはっている、三角点はテントの出口のところにあり丁度良いので休憩用の椅子にした。

今日の登りではずいぶんと汗をかいたので、先ほどの水場の清水でゆすいでおいたのでテントの上で乾かしている。どのくらい乾くかは分からぬが、明日歩くときに少しでも乾いていた方が快適である。だんだん寒くなってきたし、そろそろ寒くて震えが来た。こうなると身支度を整えてテントに入って寝るしかない。荷物はなるべく軽くということで、最近は寝袋を持ちあるかずに、シュラフカバーにしているので耐えられるかが心配になる。

ビールは500cc2本持ってきたので、その内の1本を飲む。先ほどの水場の切れるように冷たい水で10分ほどつけておいたので、昼間にはお湯のようになっていたのに頃合に冷えて飲み心地が良くなっている。でもなぜか2本目は十分になり、手付かず。明日また持って下るしかなさそうだ。

日が暮れだすと急激に冷えてくる、テントの外にいると震えが来たので、テントに入る。中は全然暖かさが違い、比較的快適である。まだ明るさが残っているうちは小鳥のさえずりが騒がしい、気温はドンドン下っているようで、今夜は何処まで下るか気になる。風もだいぶ出てきたようだ。永年使っている高度計付きの腕時計は最近防水金機能が落ちてきて、今日の登山中の汗ですっかり露結して表示画面が曇っているので時間が分からない。帰ったらOリングを磨いてワセリンを塗りこんでやろう思う。

ボールペンと言うのはなかなか使いこなすのが難しい。山登り記録を残そうとしても、なかなかインクが出てこない。まさか気圧のせいではあるまいにと思う。今回は先の太いのを持ってきたのでテントの中でも記録が書ける。山登りもテント泊が多くなり、記録の残し方、飲み物の確保とだんだん我流ながらスキームが出来てきた様だ。登山記録をHPに残す、独自性を持たせる、楽しかった事を言う。でもそのような経験を作るのが、これでなかなか難しい。和名倉山、2036m、時間は18:30ラジオはAM,FMともほとんどが聞ける。しかし800MHzの携帯電話は電波が届いていないので、自宅とは連絡が取れない。夜はラジオを聴きながら、ウィスキー飲んで過ごすしかなさそうだ。テントの中は5Wの蛍光灯を持ってきたので、結構明るい、読書ができるかと思って単行本は持ってきたが、あまり読みたいとはおも思はない。記録を書いていたら眠くなった。

 

7/4(日)戻り

出発(5:30)−東仙波(7:30)−山ノ紳士(9:20)−民宿駐車場(10:30

 

翌日も快晴に恵まれ、早朝に出発できた。余裕があったので、途中の見晴らしの良いところで昼寝をしてみる。しかし日差しが強く、日陰も見つからずで、少し休憩をしただけとなった。帰りは将監小屋により、又車に乗せて貰おうななどとは考えずに七ツ石尾根を下りました。民宿では手打ち蕎麦をいただきました。蕎麦のほかに点心風の煮物が6皿も出てきましたので、ビールも頂くことにしました。これで山小屋のご主人の飲酒運転の心境も理解できました。それでもゆっくり休んでから丹波山の「のめこい湯」を目指しました。

 

7月初旬の山は、日差しは強いのですがまだ風は心地よく、和名倉山はまだ訪れる人も少なく、(昨日1人、今日も1人だけ行き交いました。)天候にも恵まれ、ゆっくり単独登山と散策を楽しむことができました。

                                (完)