岩本ひろ子の一般質問
◆不登校の子どもの居場所について
小平における小中学校の不登校児童、生徒数は年々増加の傾向にあり、2002年度には小学生52人、中学生138人となっています。この不登校の子どもたちの学ぶ場、居場所のひとつとして現在小平には適応指導教室「あゆみ教室」が設置されています。不登校の子どもの増加に伴い、あゆみ教室に通う子どもも増加していますが、通っているのは2001年度は小学生は0人、中学生29人、2002年度は中学生42人、小学生4人でした。
中学生が中心で小学生の数は極端に少ないという実態があります。このことについては、身体の大きな中学生と一緒なので小学生、特に低学年の子どもには通いづらい雰囲気であること、指導員の数、またスペース的にも小学生が通級できるような状態ではありません。
現在のあゆみ教室は、2004年度より旧小川東小の3階部分に移転の予定で広さも現在の2倍のなります。増加する希望者にも対応でき、年齢や発達状況に応じた指導の充実ができるとの市の答弁でした。移転を契機に小学生も通いやすい環境を整えるよう人員配置も含め施設の充実をはかるよう働きかけていきたいと思います。
不登校の子どもたちの居場所を考える時、不登校の要因・背景が多様化している今、学校に戻すことが前提の適応指導教室が最善の場所であるとはいいきれません。民間のフリースクールやホームエデュケーションな
どの多様な選択肢を認めていくことが基本であることはいうまでもありません。それを踏まえた上で今回は適応指導教室のあゆみ教室に焦点を当てて一般質問しました。
※ホームエデュケーション…学校に行かずに自宅で通信教育を受けたり、親が教えたりする教育方法
◆小中学校で使用する石けんの安全性の問題について
現在市内の小中学校で使われている手洗い用の石けんには、香料や、着色料、エデト酸塩(金属封鎖剤)が添加されています。特にレモン石けんにはその名の通り強い香料ほか4種類もの着色剤など不必要なものが添加されています。
添加物の一つであるエデト酸塩には皮膚の粘膜を刺激し、皮膚発疹を起こす成分も含まれています。近年アレルギー症状を持つ子どもたちが増えていることは、東京都などの調査で明らかです。子どもが直接使用する手洗い用の石けんには少なくとも発ガン性やアレルギーを引き起こす恐れのある成分が含まれていないものを使用すべきです。すぐにでも無添加の白い石けんに切り換えるべきだと思います。市では金額で決めているようですが、石けんなら無条件にいいというわけではなく、環境への配慮、使用する人に対する配慮を、優先課題にすべきであると提案しました。
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