岩本ひろ子 一般質問
障がいがあっても高齢でもだれもが自由に移動できるしくみをつくろう
高齢者や障がい者が積極的に社会参加する機会をつくり、地域の中で自立して安心して暮らしていくためには移動サービスを充実させることが必要です。生活の場が施設から地域へと移行が進められている中で、移動を保障する仕組みをつくることは、社会的にも大変ニーズが高まっています。
現在、小平市がおこなっている障がい者に対する移動サービスには、車椅子の人が無料で利
用できるリフトバス「おおぞら号」の運行、心身障害者ガソリン費ン費補助、福祉タクシー利用補助がありますが、障がいの程度によって対象者が制限されているため、必ずしも必要な人に十分サービスが提供されているとはいえません。また高齢者に対しては、介護保険制度の中での介助サービスや施設側の送迎サービスがあるだけで高齢者の移動サービス全般を考える施策はありません。現状では、障がい者についても高齢者についても、制度の適用にならない多くの方は、サービスの対象から外れてしまっていることが課題といえます。
今後は、移動困難者の実態をきちんと把握して、縦割りではなくトータルな視点で、移動を保障するための施策をつくっていくべきであるということ、また行政だけではなくNPO、民間事業者との協働、支援についても積極的に進めていくことなどを主張しました。
市からは、総合的な施策を考えると言う答弁は得られず、それぞれの基盤の整備をおこなっていく、NPOなどとの協力関係については、認識しているとの答えでした。だれでもいつでもどこへでも自由に移動できる社会をめざし、今後も働きかけを続けます。
小平元気村おがわ東の運営について
小平元気村おがわ東は、今年1月に旧小川東小学校を複合施設としてリニューアルオープンしたものです。この元気村おがわ東にできた青少年センターとあゆみ教室について子どもたちの居場所としての視点から質問しました。
青少年センターについては、市内ではじめて中高生のための施設としてつくられたものであり、今後の運営に大変期待していますが、まだまだ当事者に知られていないという状況です。今後の活動については実行委員会形式で子どもたちも関わって考えていくとのことですが、実行委員会のメンバーもあまり集まっていないようです。大勢の子どもたちが集う場所となるよう、広報の仕方、実行委員会での子どもの参加の仕方などについて引き続き見守っていきたいと思います。
あゆみ教室(不登校の子どもたちのための適応指導教室)はこの4月からこの場所に移転になりました。場所も2.5倍ほどの広さになり、元体育館や運動場なども使えるようになることから、活動の広がりが期待できます。複合施設としてのメリットを生かし、一階部分の福祉作業所の人たち、青少年センターに遊びに来る地域の子どもたちとの交流について提案しました。
作業所との交流については活動のひとつとして考えていくとの答弁でした。あゆみ教室に通う多くの子どもたちが学び、遊ぶためのより良い環境を整えること、一人ひとりの子どもに配慮しつつ、交流の場を広げていくことを求めました。
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