2004年12月議会 |
小平市教育委員会は、東京都教育委員会からの求めに応じ、「児童・生徒の健全育成に関する警察と学校との相互連絡制度」について、個人情報保護審議会に諮問したうえで、警察との間で協定を締結しようとしています(質問後の12月17日締結しました)。これによって子どもたちの個人情報が学校と警察との間でやりとりされるようになります。 |
岩本ひろ子 一般質問 子どもの健康と性教育について 今十代の性感染症や人工妊娠中絶が急増しています。その背景のひとつに子どもたちが性に関する正しい知識を持っていないということがあります。子どもたちを取り巻く環境をながめてみると、性の商品化が進み、雑誌やインターネット、その他さまざまなメディアからの不正確で歪んだ性情報が垂れ流しにされているのが現状です。無知による感染症や望まない妊娠から子どもたちを守るためには、人権の尊重や男女平等といった視点に基づいた的確な性教育が必要です。そして興味本位のでたらめな情報を鵜呑みにせず、子どもたちに自分で判断し自分で考えて行動する力をつけさせることが大事ではないでしょうか。そのためには小学校低学年からの発達段階に応じた計画的なプログラムに添った性教育が必要であると主張しました。 教育委員会では「発達段階に応じておこなっている」との答弁でしたが、例えば初経を例にとってみても、今だに6年生の移動教室に間に合うように、女子だけ集めて手当ての仕方を教えるというような学校もあるという状況なのです。行政の役割として子どもたちの健康をどう守っていくかについて具体的な答弁は引き出せませでした。 性について、子どもたちと向き合って話すことにまだまだ抵抗があるというおとなが多いと思います。時期がくれば自然とわかるという風潮もまだまだ強くあります。しかし子どもを取り巻く状況が大きく変化している今、そんなのんびりしたことは言っていられません。子どもの健康を守るために相談機関の設置も含め、今後とも声をあげていきます。 災害時の情報伝達と災害弱者への対応について |