生ごみリサイクル活動
どこの自治体でも、ごみ問題には頭を悩ませています。とりわけプラスチックと並んで難しいのが生ごみです。
家庭から出る生ごみのリサイクルは、システムとしての決定打がないまま、個々人の模索が続いています。
 小平市では、かなり早い時期から生ごみ処理器機に助成金を出して自家内処理を促してきました。バケツを使っている人も機械で処理している人もいますが、処理物を埋める場所がない、取り扱いが難しい、機械はまだ高いなどの理由で、取り組む人が広がっていかないのが現状です。
 こうした中で、私たちは、生ごみリサイクルを広げるために、誰でも取り組みやすい方法を探りながら提案しています。 今回実現したモデル事業は、こうした取り組みの一つです。
 市のモデル事業は、団地や自治会などまとまったところが手を挙げて指定されれば、まず生ごみ処理機の助成金を上乗せする、そして一次処理物を回収してリサイクルするというものです。これに生活クラブ生協が手を挙げました。生活クラブでは、かねてから都市農業の観点で生ごみリサイクルを考えており、検討の結果、生ごみ処理機は総合的に見てバイオ型よりも乾燥型がよいだろうという結論を出していました。そこで、乾燥型処理機を共同購入し、できた一次処理物を自家処理または回収ルートにのせるという実験が始まったのです。生活クラブではモデル事業の趣旨を伝えながら、現在市内3か所の回収場所を身近な公共施設へも広げていこうと参加者を募っています。市外で堆肥化されること、受け入れ農家がまだ少ないこと、一次処理物の管理など、課題はまだまだあります。
でも、私たちはシステムとして動き出すことが次のステップにつながると考えています