2005年 10月 31日

小平市長 殿

                                          生活クラブ運動グループ小平市地域協議会
                                                        代表  大割 愛弓
         
                   2006年度(平成18年度)予算提案について

  私たち小平市地域協議会では、生活に必要な機能を社会につくるために、市内の団体が定期的に情報交換をしながら、連携して活動しています。それぞれ活動の領域とテーマは少しずつ異なりますが、生活の視点での問題解決に、いっしょに取り組んでいます。例年この時期に、小平市を住みよいまちにしたい、という思いの市民の声をまとめて「予算提案」という形で要望書を提出してきました。今年も多くの要望・意見が出され、市政への関心の高さを実感しているところです。
  ぜひ市の来年度予算に反映させ、施策に生かしていただくようお願い申し上げます。

 

                                生活クラブ運動グループ小平市地域協議会構成団体
                                               多摩きた生活クラブ生協まち小平
                                                  ワーカーズ・コレクティブ『歩』
                                               NPO法人・ACT小平らいふえいど 
                                                          カフェ ラグラス
                                                    小平・生活者ネットワーク
 

    

                   

                      2006年度(平成18年度)予算提案  

 

【市民自治・情報公開】

1)市民参加条例をつくる。

2)市民参加をすすめるために市政情報は公開制度だけでなくより積極的に提供する。

3)公共施設建設にあたっては、計画段階から市民の意見を十分取り入れる。

4)公園は子どもを含めた利用者の要望を取り入れて見直しを行い、整備する。(はらっぱ  公園、サッカーのできる公園、ボール遊びのできる公園、幼児が遊びやすい公園、水遊びのできる公園など)

5)市の施策の計画策定においては、広く市民参加を保障する。

6)NPO活動を積極的に支援する。

  @学習調査活動を支援する。

  A市民事業を支援する。

7)ホームページを充実するために市民の視点であり方を検討する懇談会を設置する。

8)市庁舎一階に議会、委員会の傍聴が気軽にできるよう、それを促すような案内をする。

9)補助金のあり方を見直す。

 

【まちづくり】

1)まちづくり条例を住民参加でつくる。

2)地域の商店街で空き店舗の活用を図る。

 

【環境・リサイクル】

1)公共施設の建設にあたっては、最大限環境に配慮した設計をする。雨水の利用・浸透、  太陽光発電などの自然エネルギーの利用を進める。

2)生ごみの堆肥化・肥料化システムの早期実現を図る。

3)公共施設、公共事業における有害化学物質の使用についての調査を行う。

  @シックハウス症候群、化学物質過敏症を引き起こすおそれのある建材等は使用しない。

  A塩ビ製品、環境ホルモンの溶出する食器や備品を使用しない。

  B薬剤散布や洗剤の使用は極力抑えるよう、民間にはたらきかける。

4)ごみの広域処理について再検討を行う。

5)アイドリングストップを進める。

6)自動販売機を減らす。

7)農地に農薬を散布するとき、旗を立てるなどして近隣住民にしらせるようはたらきかける。

8)屋上緑化、壁面緑化を進める。また保存樹林や公園の緑を保存しふやすための施策を積極的に進める。

 

【食の安全】

1)保育園・学校給食について

  @アレルギー対策をもっと進める。

  A地場生産物をもっと取り入れる。

  B食器を強化磁器にする。

  C洗浄剤を石けんにする。

  D食材については安全性に気を遣い、遺伝子組み換え食品を使わない。 

2)食の安全について市民が学べる機会をつくる。

 

【子ども・教育・スポーツ】

1)子どもオンブズパーソンの制度導入を図る。

2)学校図書館に配置された司書教諭を図書専任とする。

3)青少年センターを利用しやすくする。

4) 携帯・メールでも気軽に相談できるようなティーンエイジャーの性の相談機能をつくる。専門の知識を持った相談員を配置する。

5)障がいのある子どもも普通学級に自由に通えるように、学校施設の改善や介助員の配置など教育環境を整備する。

6)シックスクールへの認識を深め、学校環境衛生基準にとどまらず、未然防止の視点で子ども達の健康に影響を及ぼすものについて実態を把握する。

7)学年に応じたサイバーリテラシー教育を行う。

8)小学校は30人学級、中学校は特定教科について小人数で学習できるようにする。

9)学校施設・・・プールに日除けを付ける。

10)中学校の部活動は、他の学校の部活動に参加できるようにするとともに、現在の部活動の指導員・コーチの増員をはかる。また、長期的には部活動を学校教育からはずすことを検討する。

11)学童保育については、子育て支援、放課後の子どもの居場所という視点で当面の課題、  長期的な課題を整理し、計画的に改善を図り内容を充実させる。希望者の全員受け入  れ、施設の改善、対象学年の延長をおこなう。学童クラブ以外の子どもも遊びに来たりできるようにする。

12)子どもが安心して遊べる場をつくる。

  @児童公園の整備や児童館の建設を行う。

  A公民館や地域センターなど公共施設に子どもが遊べる場をつくる。

  B学校の体育館を遊び場に開放する。

  C小平にプレイパークをつくる。

  D公園や校庭にプレイリーダー(遊びの専門チーム)を派遣する。

  E公園の砂場の上に日よけをつける

13)公共図書館の充実

  @開館時間の延長や、夜間開館日を増やす。

  A児童コーナーに専門職員を置く。

  Bティーンズコーナーを充実させる。

14)麻薬、ドラッグ、酒、たばこなどの害を知らせ、学校やマタニティスクールでの禁煙教育を充実する。

 

【福 祉】

1)福祉オンブズパーソン制度を創設する。

2)高齢者訪問給食サービスの充実を図る。
  きめ細かいニーズ調査を行い、回数の増などの需要へ対応、また、「高齢者の食」という視点から、会食形式などサービスの多様化についてもトータルに検討する。

3)自立支援のための在宅福祉サービスを充実させる。

4)高齢者交流室を増やす。

5)市民事業を育てるなどして、高齢者の仕事・働く場をふやす。

6)高齢者・障がい者に対する住宅改造の補助を十分にする。

7)高齢者・障がい者の住宅政策を充実し、グループハウス(コレクティブハウジング)、グループホームなどへの支援を行う。

8)社会福祉協議会が行っている地域福祉権利擁護事業をもっと使いやすいものにする。

9)障がい者が地域の活動に積極的に参加できるように、ハード・ソフト両面の整備を進める。

10)「移動サポート」についてニーズに即したサービスの充実を図る。

11)障がい者の働く場を増やす。 

  @共同作業所などで作った物の販路を拡大する。

  A障がい者就労支援センターの機能をつくり、情報収集、訓練、企業への働きかけをする。

  B労働契約に基づいた事業所型作業所ができるように支援する。

12)福祉サービスの内容について広報を充実させる。

13)必要なところに必要なだけ使えるように、支援費制度を充実する。        

14)精神障がい者などの障がい者に対する地域の理解が得られるように、学習の機会をふやす。

15)福祉の相談業務を土曜日にも行う。

 

【子育て】

1) 子育て相談員のスキルアップを図る。

2)いつでも希望する保育園(保育施設)に入ることができるようにし、待機児は出さない。そのためには長期的な保育需要の予測に基づく子育て支援計画を立て、保育園以外の保育施設についても保育行政の中で位置づけ、子どもの人権に配慮しながら支援と内容の拡充を図る。

  @病後児保育の実施を早急に検討する。

  Aトワイライトステイ、一時保育サービス(0歳児も含む)、子育て支援プログラムの整備拡充を図る。

3)父親に育児休業取得を義務づける「パパクオータ制」を導入する。

4)子どもの集団検診とBCGの予防接種を受ける場所を複数箇所に増やす。

 

【男女共同参画】

1)女性の起業・再就職のためのセミナーの開催と再就職情報の提供を行う。

2)女性の起業を支援する視点で小口事業融資制度の見直しを行い、ワーカーズ・コレクティブなど多様な働き方にも対応できるようにする。

3)人権の視点からの生と性の教育、生涯にわたり自分自身の健康管理を行える年代別保健教育のプログラムを作成し、学校・社会教育で行う。

4)ドメスティック・バイオレンス(DV)について、市民への啓発を行う。また、相談機能を充実させ、シェルター、ステップハウス運営などに取り組むNPO、NGOへ支援を行う。

 

【都市農業】

1)農業を都市空間の緑地と位置づけ、環境保全型の有機農業を推進する。

2)小平の生産者と消費者の交流の場を広げる。

3)体験型市民農園をつくる。

 

【道路・交通】

1)歩道の障害物を調査し、歩きにくい所は改善する。

  @電線の地下埋設を進める。

  A信号機・道路標識などが障害になる場合は移動する。

  B店舗や自動販売機の歩道占拠、また飛び出した生け垣などに対して指導を強化する。

2)歩道の点字ブロック、スロープや傾斜、雨水浸透性ブロックに関して、障がい者・市民の意見を聞き、調査して改善する。

3)車いすやベビーカーが通りやすいように、遊歩道の柵や歩道の段差などを改善する。

4)利用しやすい駐輪場を作る。駅前に周辺の駐輪場の案内板を設置する。

5)自転車のマナー教室を開く。

6)自転車が走りやすい道路を整備する。

7)交通不便地域の解消に向けて、コミュニティバスの路線の見直しなど市民の声を十分聞きながら検討をすすめる。

 

【関係機関への働きかけ】

1)工場のまわりの見通しの悪いブロック塀をフェンスにかえるよう工場に働きかける。

2)「市報こだいら」の設置箇所を拡大する(コンビニやスーパーなど)

3)歩道の乗り上げ駐車を取り締まるよう警察に働きかける。

4)交番の設置や交番が無人にならないように働きかける。