*霊符・護符の書写・祈祷は、属する宗派・宗教に捕らわれることはありません。これは霊符・護符がその系統や宗派を越え、天地自然(山河や草木など)の数象を写し取ったもので在り、開運を祈り多くの人々にその恩恵を感じて頂けるように、古くより施されれてきたからです。
*霊符書写の際に基本的に守るべき事として、心・身・場所を清浄にし、新しい衣服を身にまとい、新しい筆と硯、紙と水を用いて書写する事が上げられます。しかし実際には難しいと思われますが、効験を高める為にはぜひとも実行して戴きたいと思います。
*霊符の気線を高めその験をより高く感受するためには、丑の刻(午前一時〜三時)が一番気の乱れが平穏となり、その符に自身の気を移入しやすいのですが、一般的な時間で無い為にコレも実際には難しいと思われます。しかし効験を高める為にはぜひとも実行して戴きたいと思います。
*書写には伝承や系統による教義や手法等に従って、その手法を修得し書する事が大切です。霊符・護符の書写においては、系統や系譜等により多くの心得や心構え、手習いや観想法、呪文などなど多くの手法が伝えられています。これはその符が属する系統によるものだけではなく、同一の符においてもそれを伝える教義等により、書写時に唱える呪文・印形・等の作法が異なり、霊符書写の折りに用いる水・筆・硯・紙に至るまで細かく指定されている場合もあります。
*當流儀においては原則として「天露」を用います。例外においてはそのつど明記致しますが、代用として朝一の水(自然水→井戸水・清流水・等、刻限は丑の頃)の代用も可とされています。水道水は不可と成ります。他流儀においては、天水・露水・湧水・渓水・井華水もしくは、天之真名井水の手法により謹製された清水、陰陽道における鎮宅霊符書写の心得に従った場合は井水・天水・神水・元水
露水・別水・甘露水・乳水・辛水等、作法に応じて必要とし清明水を謹製して用いると言う事も聞いております。
*これらの流儀や作法は霊符を一符一符を細かく検証すると多くの数が存在します。それらに捕らわれる事なく、その手法の大義的な部分を心に留め、霊符の書写を心掛けて戴ければ幸いです。効験の為に拘る事も必要ですが、何もしないよりはアクションを起こす事が大事なのです。とことん拘るならばそれはプロに任せて、取り敢えず行ってみましょう。拘りの御札・祈祷札・等が必要ならば…
此方迄。