■長瀞の家
川下りやトレッキングなどで最近人気が急上昇している長瀞の地に住宅の設計をすることとなった。周囲は日本昔話に出てくるような里山に囲まれ、敷地からは四方どちらも栗林や近郊の山を望む事ができる。長瀞は老若男女様々な人が住むバランスの取れた場所で、子育ての環境として申し分無いように思われる。
施主は介護施設と保育園に勤める夫婦で、お子さんは女の子2人の4人家族である。設計をするにあたり私達が考えた事は、すばらしい風景の中にしっくりと納まる建物にする事、建物の中を歩き廻りながら様々な方向の風景を生活の中に取込めるようにする事である。
切妻屋根の建物を南北方向に細長く配置し、それをくの字に折曲げることとした。細長い建物は内部空間の視線距離が確保され、広がりを感じることができる。そしてそれをくの字に折曲げることでそれぞれのスペースの繋がり方に変化を持たらし、様々な方向の風景とより多くの南の光を取込むことを意図した。
外壁は経年変化と共に古びていく自然な素材として荒削りなレッドシダーの下見板張りとした。
内部空間は壁・天井共に全面ラワン合板張りとし、すばらしい自然と対峙し得る豊かな空間となるようにモノリシックでダイナミックな空間をめざした。
所在地 :埼玉県秩父郡長瀞町
敷地面積:408.96 F
建築面積:73.62 F
延床面積:111.19 F
主要構造:木造
規模  :地上2階
施工  :守屋八潮建設
写真  :上田宏
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