■東が丘の家
この住宅のテーマは「ボタニカルハウス」。緑いっぱいの植物との共生を楽しむことのできる雰囲気作りから計画が始まりました。閑静な住宅街の中にある敷地は南北に長く、奥の北側は2.7mほど前面道路より高く、高低差を有効に利用した家になっています。道路レベルでガレージをRC造で作り、その上に木造架構の居住空間を展開させました。家が敷地形状なりに南北に長くなるため、家の中に外部的雰囲気を感じられるコンクリート床のインナーテラスを居住空間に挟み込み、ボタニカルゾーンとなる空間を設けました。1階のインナーテラスから鉄骨階段で上がって行くと、サイドトップライトから太陽の光をいっぱい感じられる2階のインナーテラスに繋がります。植物のあるインナーテラスは庭のような雰囲気となり、生活を楽しむ事ができます。また1階の寝室前の広いテラス、2階のLDK前のテラスを緑あふれるボタニカルゾーンにすることで、生活も潤うと同時に外界と程よい距離をとることができプライバシーも確保されています。植栽のあるテラスはセットバックした外壁から突き出て、個性的な表情を街並に現します。この家に住むひとも、この家の前を行交うひとも、緑いっぱいのボタニカルな雰囲気を共有しながら、心の中に新しい潤いが生まれてくれればいいなと思っています。
所在地 :東京都目黒区
敷地面積:111.66m2
建築面積:63.39m2
延床面積:153.31m2
主要構造:鉄筋コンクリート造+木造
規模  :地下1階+地上2階
施工  :小川建設
写真  :鈴木研一 
11