■深沢の家
住宅密集地の中の細長い狭小地に建つ鉄骨造3階建て住宅。生活空間を長辺方向の2枚の壁で挟み込み、その中は透過性のあるガラスなどで遮るものをなくし、狭小感を回避できるような空間を構成しています。長細い空間に3層吹抜をセットすることで、この家に大きな特徴を持たせています。この吹抜けはこの家のどこに居ても、光や風などの自然を感じ取ることを可能とし、なにより家族みんなの居場所がすぐわかるという特色があります。どこかで声を出せば、すぐわかるというように「コミュニケーションの筒」になっているのです。吹抜を中心に部屋や階段を展開させ、屋上を通る風は吹抜にも風の動きを与えてくれます。
所在地 :東京都世田谷区
敷地面積:66.12m2
建築面積:39.58m2
延床面積:114.43m2
主要構造:鉄骨造
規 模 :地上3階+ロフト
施 工 :米村工務店
写 真 :浅田美浩
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