■用賀の家
狭小地における塔状住宅となるこの住宅では、厳しい都市環境での光・風・空の取り込み、狭小感の排除、プライバシーの確保、将来にわたっての周辺環境変化を想定した住環境づくりが、テーマとなっています。誰にも邪魔されることのない青い大きな空を獲得し、視線距離を長く確保することによって生活に広がりを感じられるようになっています。コンクリート・無垢木・ガラス・スチールなどの素材感の中で生活空間に力強さを持たせました。小さいながらも天井の高い場所・低い場所、明るい場所・暗い場所など生活空間にヒエラルキーを持たせ、生活の居場所を特定せず、解放することにより新たな発見をしていくのがこの住宅なのです。
所在地 :東京都世田谷区区
敷地面積:60.00m2
建築面積:35.89m2
延床面積:82.67m2
主要構造:鉄筋コンクリ−ト造
規 模 :地上3階
施 工 :青木工務店
写 真 :上田宏
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