■社会福祉法人 窓愛園 児童養護施設 窓愛園アネックス
窓愛園アネックスは2階建ての「小規模グループケア・ユニット+親子訓練室+心理療法室」と平家建ての「地域交流ホール」で構成されている。16年前に設計させていただいた窓愛園本園の北側敷地に位置し、1本の渡り廊下で本園と繋がっている。
本園がRC造であったのに対し、アネックスは木造とした。室内においては壁や造作材に12 @のラーチ合板を用い、耐久性を高めるのと同時に温もりのある雰囲気作りをした。また2階建て部分は、1階の就寝エリアと2階の水回りを重ね合わせ耐力壁としての「コア」とし、それ以外は引戸を用いて、オープンにできるようにした。それにより1階のLDKと2人居室、2階の廊下と親子訓練室及び心理療法室が多様な繋がり方ができるようになった。道路側からのファサードはコアの壁とガラスの開口部が交互に展開する構成となっていて、建築にリズムを与えている。昼は南からの太陽の光をグループケア・ユニットを通して感じることができ、夜はガラスを通して生活の優しい灯りを感じることができるようにした。
地域交流ホールは、地域の方々との様々な催しに対応できるように大空間が要求された。6.3m×16.2mの大空間とするため、1.8mピッチに120×240の上り梁を掛け、片側から120×270の方杖で迎える構造とした。ホールは東西それぞれの庭に面し大きな開口部を設け、それぞれの広場と繋がるようにし、半屋外的な使用も可能な様にした。
このアネックスはどこからでも遠景に筑波山が望め、その手前には田園風景が広がる恵まれた環境にある。その環境を生かしつつ、子どもたちが豊かな感性を育むことのできる場を意図した。
所在地 :茨城県土浦市
敷地面積:5,619.73 F
建築面積:263.20 F
延床面積:396.24 F
主要構造:木造
規模  :地上2階
施工  :三共建設
写真  :上田宏
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