Word By 藤井美保

くじら本番日記

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12月9・10・11日 楽しかったお芝居

精華小学校 二年 くじら学級 ふじいみほ



昨日やっと、学級発表会のお芝居が終わりました。お話係の大竹野君、お姫さまの川田さん。王子様役のエビ君。子役の小寿枝さん。イカ役の石田君。悪人役の石川君。女王様役のあたし。皆それぞれ頑張りました。

途中けんかをする人もいました。拗ねる人もいました。逃げる人もいました。先生に隠れてお酒を飲む人もいました。怒られて余計に間違える人もいました。セリフを作文する人もいました。

困ったことが起きると上級生のタケカワさんやスズさんや大西さんや、卒業生のツカモトさんがいろいろ助けてくれました。ありがとうございました。

楽屋でも色々なことがありました。「お化けを見た」といって皆を怖がらせる人、給食が食べられないあたしやツカモトさんにぶたまんを買ってくれる人、たくさんのテストのようなものに○や△を赤いペンで書いている人もいました。せっかく作った舞台の上で猫にウンコされて※1しまった時は学級委員の小寿枝さんや、上級生の人たちがきれいにしてくれました。怪我をしたツカモトさんともう一人の男子が、保健委員の川田さんに消毒してもらいました

いよいよ本番が迫ってきました。始まる前から「帰りたい」と言う人もいました。ポケットにウィスキー、冷蔵庫に小道具と同種類のビールを隠している人もいました。皆紙コップを使っているのに一人だけ自分のコップを使っている人もいました。ほとんどの人が楽屋でくつろいでいる時に、舞台のスピーカーから発声練習をしている大竹野君の声が聞こえていました。あたしは本当はお話係りじゃなくて王子様役がやりたいのかなと思いました。外の学校から自分のガールフレンドを連れてきている人もいました。

初日が終わって、2日目が終わって3日目も終わってゆくうちに皆次々と壊れてゆきました。一つ終わるたびに色々な人が色々な人に手を合わせて「ごめんなさい」と言っていました。最後の日は皆楽屋へ入ってゆくたびに詩を作って繋げてゆきました。



マチガエタセリフ。
イッパイデス。
ゴメンナサイイッパイ。
コワイクライ。
オオタケノサン。
ボク。
アワセルカオアリマセン。
ブタイノウエノ。
アノショウメイノシタカラ。
ボク。
スベッチャッタ。
ボクモスベッチャッタ。
ボクカンジャッタラ。※2
オオタケノサンの眼ヒカッタ。
ボクソレカラモ ワスレチャッタ。
オオタケノサン。
サヨナフ。
オオキナ赤イ恥セメテマス。




皆さんありがとう。ご飯を作ってくれた人ありがとう。受付をしてくれた人ありがとう。見守ってくれた人ありがとう。大竹野君とお話しにきてくれてた林さんありがとう。観に来てくれたお客さんありがとう。
みんなみんなありがとう。

※1 猫にウンコされて・・・
劇場に猫が迷いこんでしまい。猫も外に出れないし、追いかけられるし、餌はないし、夜の間にごみ袋破って散らかすわ、ストレスのせいかおなか壊して舞台にウンチするわ・・・かわいそうやら迷惑やら・・・結局初日の舞台の開く30分前についに御用となりましたが、約2名、噛み付かれ、引っ掻かれ、猫は無事、劇場の外へ。

※2 カンジャッタラ・・
自分の前に喋るはずの人のセリフを飛ばしちゃったり、他の人のセリフがまだ終わってないのに自分のセリフを言っちゃうことですね。「セリフをかむ」とか言います。