Word By 藤井美保
12月某日 「フェネガンズ何とかというバーで飲んでます」
と大竹野さんから川田に電話があり、ウキウキしながら久しぶりにバーというものに行く。店内は人が一杯で引出しが一杯で、不思議な空間であった。小寿枝さんと大竹野さん、私と川田の前には泉谷さんと柳井さん、恋の相談だのお芝居の話だので盛り上がった。 一番奥には維新派の松本さん※1、いつのまにか松本さんの隣に大竹野さんが座って話し込んでいるので、泉谷さんと柳井さんが「よだれが出そうな光景ですね〜」と言ってた。お芝居を観に来てくれたというオーナー夫妻にご挨拶をして帰った。 そういえば川田がイシダはかせに電話をして呼びつけ、「トウショウさんが連れて来てくれないので大竹野さんにつれてきて貰いました」と愚痴ってました。 12月某日 ことぶきで精算会 大竹野さんと高岡さんが「ヘイジュード」を歌いました。エビさんが「しゃちほこ」をしました。(後で腰をさすってました)藤井さんが「海賊の花嫁」を歌いました。川田さんが「聞かせてよ愛の言葉を」を歌いました。 大竹野さんが映画学校時代にえらい監督さんとえらい人※2がUFOを信じる、信じないで意見が別れ、「俺はUFOを信じる奴とは一緒に仕事なんかできない」といって喧嘩別れをしたというのを聞いてびっくりしました。 それからカネゴンの話になって、皆「欲張ったらいけない」という事を勉強したよねーという結論になりました。中川さんやハシグチさん(ハルオの2年先輩)、スタッフのすずさんや大西さん、後で「ボクチラシに名前が載ってないけど行っていいでしょうか」と電話をしてきた舞台監督の塚本さん、雁さんと純代さん、色々な人が来てくれました。 真ちゃんは「あたしに※3豚マンをあげたのにどうして塚本さんが一緒に食べるわけ?」「俺は塚本さんにライバル意識を持っているのに」と言ったので「そうだ、いっそのこと塚本さんの奥さんと真ちゃんの奥さんをかえっこしたら?」といったら二人とも急に自分の奥さん自慢を始めた。 帰りしな、イシダはかせと川田と藤井は今日ラストパーティをしているというフェネガンズへ行ってしまった。不良の大人の人が一杯いた。金髪の巻き毛のサックスを吹くお姉さんや、バニーガールの人、かえるの帽子の人とかいて楽しく飲んでいたけど、近所の人が通報したらしく、おまわりさんが来て、少し注意をされたので、皆ぎゅうぎゅうになってお店の中に入った。 12月某日 未知座の「大阪物語」※4を見に行く 風邪でイケてない私は、直前まで吐き気と戦っていたが、五分遅れで未知座に辿り着いた。すっごいいいお芝居だったので、万全の体調で見たかった。かっこいい中にもいいたいことが伝わってくるセンスに脱帽です。大竹野さんや小寿枝さんは二度目だったそうです。 帰りしな、「なまぶんのあやみちゃんやえびちゃん※5(なまぶん)に会ったのですが、あのタップの振り付けはあやみちゃんがやっていたと聞いてびっくりしました。「役者さんはタップも歌も英語も手話もできないといけないんだ」と感心していた私は、あやみちゃんの、未知座のお二人がどれだけ頑張ってタップを練習したかという事を聞いて、やっぱり役者は根性やねんなぁと思いました。 皆さん、どうぞ良いお年を!! |
※1 維新派の・・・
維新派の松本雄吉さん。渋くてかっこよかったです。
※2 えらい監督・・
えらい脚本家さんとえらい監督さんの間違い。実名を知りたい人は直接大竹野さんへどうぞ。
※3 あたしに・・・
藤井さんに、という事でしょうね?
※4 未知座の・・・
二人の女優さんが魅せる、二時間半の大作。えらい事面白かった。見なかったあなた、損しましたぜ。
※5 なまぶん・・・
劇団鉛乃文檎の武田操美さんと、同劇団のえびちゃん。えびちゃんはくじらにも出てくれて、ここでも紹介させて頂いてます。チラシにタップ指導、武田操美のお名前が載っておりましたね。