戻る トップ画面へ戻る

ウイングフィールド再演大博覧会

「 密会 」


◆お話 ◆舞台写真を見る

「上演時配布パンフレット」より

本日はご来場いただきまして、誠に有難うございます。

 さて、今回は「ウイング再演博」という事で、まだ私が「犬の事ム所」という 劇団を主宰していた頃の作品「密会」を取り上げました。初演時から十年を 過ぎた作品を再演いたしますのは、自信作だからでは決してありません。

逆に取りこぼした物が多かった、言わば「不肖の息子」のような作品を何とか 成就させようという試みであります。その為に、ほとんど新作の如き形での 再演となりました。

ここで一つ、謝っておかなければならない事があります。作り直してゆく過程で、 当時のモチーフであった安部公房の小説「密会」と「深川の通り魔殺人」との融合が 上手くゆかず、小説「密会」を切り捨ててしまった事です。前回の「密会」を期待してらした お客様並びに安部公房ファンの皆様には深く陳謝したく思います。

 が、しかし、今回お目に掛けます新生「密会」には、私たちの現在が如実に現れている はずであります。ここ数年、積み重ねて参りました「ゲキ」の新たな「現在」が、今回の 芝居であります。何故、この芝居が密会なのか、どうぞ最後まで席を立たずに目撃 していただきたい。

「ゲキ」とは常に「観劇」 のためにあるのではなく、現在を「目撃」 する為にあるんだという事を肝に銘ずる今日この頃であります。 この機会を与えてくださった福本年雄氏とウイングフィールドに感謝いたします。 では、最後までごゆるりと。

大竹野正典


◆1993年版の詳細を見る

ふたつの物語

「密会」は、初演時と再演時で台本が全く違っている。再演というよりは、同じテーマで書かれた二本の作品であるという方が正しいのかもしれない。
赤電話に向かって受話器を握るカワマタの後ろを乳母車を押して通りかかる主婦、「ペルシャの市場」が流れる中、踊り狂うカワマタの姿など、重要なシーンは残されているが、それらのシーンを支える物語は決定的に変質している。

◆ 2004年版 キャスト表 ◆

登場人物
 男秋月 雁
 男の父戎屋海老
 男の弟九谷 保元
 妻と子をなくした男石川真士
 中華料理屋の主森田太司
 ホステスの夫栗山 勲
 ホステス藍田マリン
 乳母車を押す女藍田マリン
 買い物途中の女池上和美
 日傘を探す女後藤小寿枝

◆ 1993年版 キャスト表 ◆

登場人物
 カワマタグンジ秋月 雁
 副院長唐木 太
 溶骨症の少女後藤小寿枝
 乳母車を押す女後藤小寿枝
 グンジの父九谷 保元
 グンジの母藤原 すえの
 グンジの姉杉山 寿弥
 グンジの兄池上和美
 グンジの弟山際 陽子
 ホステス(マッドボンバーキムコ)池上和美
 病院からの使者1(少女の父)栗山 勲
 病院からの使者2藤原 すえの
 病院からの使者3杉山 寿弥
 主婦1九谷 保元
 主婦2藤原 すえの
 主婦3杉山 寿弥
 ラーメン屋の出前持ち大竹野正典

◆ 比較スタッフ表 ◆

◆◆◆◆初 演 (1993年)再 演 (2004年)
 舞台監督塚本 修 谷本 誠
 舞台美術池田ともゆき谷本 誠
 照  明林 鈴美 同
 音響効果杉山 晴佳大西 博樹
 宣伝美術高岡 孝充 同
 制  作犬の事ム所くじら企画