雪の道 出かける支度をして二人で寮の外にでると、雪が降っていた。 「寒いと思ったら……。傘を取ってこようか?」 そう言いながら篠宮は、首に軽く引っかけていただけの俺のマフラーに手を掛け、しっかりとまき直し始めた。 「かまわん。バス停まですぐだ。降りも少ないしこのまま行こう」 そう言って俺は篠宮のコートについているフードを、篠宮の頭に被せる。 少し驚いた顔をしてから、はにかんだように微笑む篠宮に、俺も思わず笑っていた。 「手袋もはめなくていいぞ」 マフラーを直し終わった篠宮の手を握る。 握ったまま俺のコートのポケットに手を入れた。 「中嶋!」 慌てて篠宮は周囲を見た。 「誰もいない」 俺はいたってかまわないが。 「バス停までだ」 雪の向こうの困った顔を、愛しいと思った。 バス停まで二人で歩くの雪の道。 握りしめ、握りかえしてくる手の優しさが、ただ暖かかった。 (SS:聖京様) |
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こちらの中篠作品は、聖京様主催の同盟『篠宮の会』で開催の『篠宮生誕会』投稿作品でした。
そして、私の絵を元に、元締め様がミニ創作を付けてくださったのです!(感涙)
こちらにまで暖かさが伝わってくる優しいSSで、本当に自分の拙い絵からこんなに素敵なSSを創作して下さって、
感無量です!!(涙)この絵も本望ですっ!!
絵のコンセプトは『無邪気に笑う篠宮』でした。
目上の人に対する敬いの態度ではなく、年下に見せるお兄ちゃんの顔でもなく。
という事で、同年代な中篠にv
篠宮の誕生日なので、中嶋もありえないぐらいに優しくv
中嶋にマフラーを巻いてあげる篠宮に、篠宮にコートのフードをかぶせてあげてる中嶋です。
幸せな二人、大好きです。いや、痛くて切ないのも同じぐらい好きなんですがね(笑)
もう、どっちのシチュエーションが好きかなんて選べない…。
中篠が中篠であればそれでよし…(大雑把)
篠宮〜vお誕生日おめでとう!!生まれてくれてありがとう(大真面目)
今年も益々篠宮受けで走ります〜v
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