耳介辺縁皮膚症

垂れ耳の犬種に多く見られる、耳の縁にかさぶたが出来る疾患でダックスに多く見られます。イタグレでもたまに見られるのでご紹介します。

症状

最初、耳の縁にかさぶたのような、ふけの固まりのようなものがつきます。その後、慢性化すると脱毛、裂傷、亀裂が見られるようになり、痛みのため頭を振るようになります。出血を伴う場合もあり悪化させるとかわいそうです。耳介辺縁を覗けば他の皮膚は正常です。

原因

はっきりした原因はわかりませんが、悪化を防ぐ事は出来ます。

1.暖めたり、乾燥したりするのでストーブの間近におかない。

2.耳の縁のがさがさを刺激しないように除去します。その時、シャンプー剤(硫黄、サリチル酸、過酸化ベンゾイルを含む)を用いて優しくふやかしてから取り除きます。

3.普通に洗ってもとれない時はお湯に5〜10分ほどふやかしてから行います。

4.シャンプー後は耳介辺縁に保湿クリームを塗っておくと良いです。

5.辺縁の炎症がある場合にはステロイド軟膏か、ステロイドクリ−ムを塗布します。

6.それでも炎症がひどい場合は獣医師にステロイドの内用薬を処方してもらいます。

7.もっとひどくなると断耳を勧められるかもしれませんが、出来る事なら耳を残してあげたいので、頑張って手当てしてあげて下さい。切るのはいつでも切れますから。

この病気は完治する病気ではありませんが、コントロールする事は出来ます。

早期に発見して適切な処置をしてあげましょう。