「永遠の真実を奏でて」(寿量品自我偈) 作詞 土屋信裕 作曲 本間千睦 歌 有本智成
私が仏となったのは 永久の過去の時
永遠の時のあいだ 常に法を説き
数限りのなき 人々を導き 仏道に 入らしめてきた
人々を救わんがため 仮に涅槃に入る
実には私は 入滅したのではなく
常に此処にいて 法を説いている
私は此処に居るけれど 人知れぬ力により
心誤る 人には 近きにあっても けっして見えない
正しき信を懐き 誠実柔らかに
心をひとつに 仏 見るを求め
命惜しまねば その時我れ仏と弟子達は 共に姿を現し
霊山において 時に人々に語る
私は常に ここに居て不滅なり
皆を導くために 滅・不滅を示した
たとえ何処にあっても 心から敬い
信じ願えば 私は 心の中で この上なき法を説く
私の浄土は けっして毀れず
けれど人は炎に 焼き尽くされるように
憂いと怖れ 苦しみに満ちあふれ 罪ある人は いにしえの悪業に
遙かに久しき 時を過ぎゆきても
敬うべき 仏と法と僧の
三つの宝の 名を聞くことはない
諸々の功徳を修め 柔和に素直な人は
皆 私の姿が ここにあり 法を説くのを見る
汝賢き者よ 疑いを起こすなかれ
疑いの心を 私は尽くさせよう
私の言葉は 真実で偽りはない いつも私の姿があれば
人は驕りと怠り 快楽に沈み
悪の道に 陥ていくであろう
私は常に 人々が正しき
道を歩むのか 歩まないのかを見て
救うところに随って そのために 種々の教えを説く
そして 常にこの念を
この上なき正しき道に 如何に人々を導き
すみやかに 仏の身を得させようかと。