アラスカへ行かれる方にアドバイス
夏のアラスカ
気候&服装 夏の北海道のような気候です。とても過ごしやすい気候です。湿気が少なく、カラッとしていすのでとても快適です。日中は、現地の方は半袖を着ていますが、私は常にTシャツの上に綿のブルゾンをはおっていました。
氷河クルーズは風が吹くと、寒さを感じますので、厚手のジャケットやセーターを持っていくことをおすすめします。私は薄い手袋も持参しました。
また、デナリ国立公園の気候も不安定ですので、セーターは必要です。(ホテルの中は暖房が入っていました)
持ち物 双眼鏡は必ず持っていって下さいね。できたら、一人に一台あったほうがよいです。国立公園内や、氷河クルーズではたくさんの動物に会えますが、双眼鏡がないと豆のように見えるだけです。
カメラの望遠レンズをお持ちの方は持っていったほうがよいでしょう。私はズームつきのデジカメでしたので写真がいまいちでした。残念。
雨具は傘より、レインコートのような雨具の方がよいです。
また、コンタクトを入れている方はサングラスは必需品です。(風が強いときがあります。デナリ国立公園は埃っぽいので風が吹くと最悪です)
それから虫除けスプレーも要ります。アラスカの蚊は日本の蚊の倍はあろうかと言う大きさで、デナリなどではバスを降りたとたん一斉に襲ってきます。でも、動きは鈍いんですけどね。頭からネットのような帽子をかぶった人も見ますが、そこまですることはないと思います。日本製の虫除けで充分効果がありました。
食事 アラスカの食事は期待しないほうがいいです。寒い地域なので植物が育たず、野菜果物はすべて輸入です。活きのいいものは食べられません。今回はツアーだったので余計そうだったのかもしれませんが、いつも色が変わってしなびたサラダがついていました。アンカレッジなどの都会はそうでもないようですが・・・珍しいものではトナカイのソーセージやシチューがありました。少しくせがありますが思ったより食べやすかったです。あとはハリバット(オヒョウーひらめのでかいもの)がおいしかったです。淡白な魚なのでフライにするのがおいしいようです。サーモンも色々な種類があります。お勧めなのは「ユーコンキング」。ユーコン川で取れたキングサーモンです。(ユーコン川は他の川より長いため、これを登るには油を体に蓄えなければならないそうです。だから油がのってておいしいんだそうです)これをレストランで見つけたら是非食べてください。絶品です!
お勧めスポット 氷河クルーズとデナリ国立公園は外せません。あとはイグジット氷河もいいところです。氷河を見ながらのトレイルなんてなかなかできません。トレッキングといっても1時間ほどでそれほどきついものではありませんので、誰でも参加できます。
デナリではバスツアーで動物ウオッチングをします。一般的なのはワイルドライフツアーという半日のツアーですが、一日かけて一番奥まで行くカンティシュナウィルダネストレイルというバスツアーもお勧めです。12,3時間バスに乗るのですから確かに疲れますが、動物たちもたくさん見れますし、景色もすばらしいです。
また、デナリではいくつものアクティビティが用意されています。乗馬・トレッキング・ラフティング・フライトシーイングなどです。
その他 夏のアラスカは日が長く、夜の11時を過ぎても明るかったりします。朝は6時前から太陽が昇ります。なかなか寝付かれないかもしれませんが、がんばって寝ておかないと寝不足になってつらいですよ。
冬のアラスカ
気候 もちろん寒いです。でも私が訪れた年は記録的な暖冬だったそうで、思っていたより過ごしやすかったです。また空気が乾燥しているので、短時間であればそれほど寒さは感じないです。(これにはビックリでした。私の住んでる新潟のほうが湿気が多いせいか寒く感じる気がします)ただ、長時間外に出ていると、体が芯から冷えてきますので防寒対策は必要です。特に下半身が冷えてきます。使い捨てカイロを腰や足に貼っておくとよいと思います。
レンタル防寒具 ツアーに参加するとレンタル防寒具がついているようですが、私は個人旅行だったので現地の旅行社に借りることにしました。ホテルやロッジで貸し出しをしているところもあるそうですので、予約時に確認するといいでしょう。
アラスカに事務所のある日系旅行社何社かに問い合わせ、1泊2日20ドルで借りました。私は3泊したので60ドルです。
会社によってはオーロラ観測時のみ使用可というところもありましたが、私の借りたところは一日使ってもいいですということでしたので、犬そりやフィッシングの時も使わせてもらいました。
内容はパーカー・オーバーパンツ・ブーツ・手袋(ミトン)の4点です。これらは本当に優れもので、かなりの保温性があり、この下にきちんと重ね着すればそれほど寒さを感じなくてすみます。ただ、パーカーもブーツもとても重いので動くのが大変でした!
服装 アラスカにいくためにダウンジャケットを買いました。これは暖かい!上着はダウンが一番良いと思います。あとは寒さが想像できないので重ね着できるように持っていきました。(厚手フリース2枚、薄手フリースセーター1枚、ウールセーター2枚、ウール・コーデュロイのパンツ各1本)→こんなに必要なかった。
下着も大切ですね。私はアウトドアショップで寒冷地用のシャツ&アンダーパンツを買いました。(ゼロポイントのもの)これは優れもの。薄くてとても暖かい。デザインも年寄りくさくないし・・・。綿の下着は汗をかくと体を冷やすのでやめたほうがいいです。(部屋の中が暖かいのですぐ汗をかきます。)フリースはノースフェイスの一番厚手のものをバーゲンで購入しました。高いだけあって暖かいです。寒さは足元から来ますので、靴下重ね履きと中敷で対応しましょう。あとは、寒いところに長時間いると顔がピリピリしてきます。日本から持っていったフェイスマスクが役に立ちました。これとレンタル防寒着があれば怖いものなし!
オーロラ観測 冬のアラスカの一番の目的ですね。オーロラ観測にきているのは日本人ばかりでした。寒さを心配していたのですが、ずっと外にいるわけではなくオーロラが出るまでロッジの中で待機し、オーロラが出たら外に行くので寒さの心配はいりませんでした。(私たちはずっと外にいたけど・・・)ロッジには暖かい飲み物なども用意されています。またアラスカ大学フェアバンクス校のオーロラ予想があります。http://www.gi.alaska.edu/cgi-bin/predict.cgi 
カメラ どのガイドブックを見ても一眼レフじゃないとオーロラの写真は撮れないとあります。でも私は一眼レフはもっていない。購入するのもなぁ〜。ってわけでデジカメで撮ることにしました。写ればラッキー!くらいの気持ちでした。シャッタースピードは8秒(これが一番遅い)絞り開放で、ピント無限大に設定。レリーズはつけられないので、セルフタイマーで撮りました。
もちろん一眼レフにはかないませんが、写真は撮れましたよ。デジカメは撮ったらすぐに出来を確認できるのがいいですね。
カメラの防寒も考えなくてはなりません。よくマフラーやカイロで保温せよとガイドブックに乗っていましたが、私たちはパーカーの胸元に入れておきました。これで充分だったように思います。ただ、オーロラが出てどんどん写真を撮っているうちに、バッテリーが消耗しますので替えのバッテリーは必要です。使えなくなったバッテリーは暖めてやるとまた復活しますので二つを交互に使うと良いと思います。三脚については、カメラを直接三脚にネジで止めるものはつけたりはずしたりが面倒です。私たちのはアタッチメントがついていてそれにカメラをネジで固定します。三脚へはアタッチメントをワンタッチで装着できるので、つけはずしがとっても楽でした。撮りおえたらすぐに外して胸元へ・・これで大丈夫でした。
フルオートのカメラをお使いの方は、
フラッシュをOFFにするのを忘れないで下さいオーロラを写すときはフラッシュをたいていたのでは写りません。他の人にも迷惑になりますので、注意しましょう。
持ち物 折りたたみの椅子があると便利です。アイスフィッシングやオーロラ観測のときに、直に座るとお尻が冷えてきます。
使い捨てカイロは必需品です。貼るタイプのものが良いでしょう。また一番小さいサイズのものを手袋の中にいれておくといいですよ。手袋をしていても長時間では指先が冷えてしまいます。このタイプは足にも入れられますしね。
カメラを持っていくかたは三脚を忘れずに!暗い中で作業するのでペンライトのようなものがあるといいですね。使うときには周りの人のことも考えてね!
飲んべえの私たちはスキットルにウィスキーをいれて持ち歩きました。寒いところでちょこっと一杯?やるのは最高です。体が温まりますよ。
また入浴剤を持っていって、寝る前に冷えた体を温めました。
オーロラを見に行くと、生活時間が不規則になります。朝は遅くまで寝ているし、夜更かしするし・・・。今回トラベルポットを持参しましたがこれが大活躍!スープやカップヌードルを買っておけば、部屋で夜食が取れるし、朝食もパンを買っておいて好きな時間にコーヒーをいれて部屋で食べていました。
その他 冬のアラスカはオーロラ観測がメインであとは何もすることがないだろうと思っていました。でも犬ゾリやアイスフィッシングなどアクティビティがけっこうあるので昼間もたいくつは全然しないです。日本ではなかなか体験することの出来ないものばかりで楽しいのですが、あくまでメインはオーロラ。当然夜遅くするものですから、昼間は欲張らず、睡眠をとっておいたほうがよいです。せっかくのオーロラですもの、寝てしまったそのために昼は余裕をもった日程を組んだほうが良いです。(犬ゾリなどのオプショナルツアーは大抵昼の12:00〜13:00に出発します)
フェアバンクスはアラスカ第2の都市といってもお店は少ないです。お買い物はアンカレッジでしたほうが良いと思います。
また、アンカレッジは一泊のみという方が多いですが、時間がとれるならもう一泊することをお勧めします。お買い物だけで終わらせるのではなく、氷河を見たり、クルーズに参加してみてください。きっと違ったアラスカが発見できるはずです。