アウトブレイク
1995年米。監督 ウォルフガング・ペーターゼン。主演 ダスティン・ホフマン。
疫病の話。1匹の猿から広まったウィルスのため、町が壊滅状態に。軍によって封鎖され、爆撃命令が下る。ダスティン・ホフマンはそれを阻止、町の住民をたすけようと奮闘。実はそのウィルスは自然の物ではなく、米軍がひそかに開発していた細菌兵器だった。
面白いです。パニック物、サスペンス、アクション、推理、ロマンス、すべてがそろったエンターテイメント。よくできています。まるで宮部みゆきの小説を読み終えたのと同じような感じがします。
出てる役者が豪華。皆知った顔ばかりです。写真の載ってる3人の他に、ケヴィン・スペイシーもいますし、ドナルド・サザーランドまでいます。
名前だけは知っていて、見るきっかけがなく見逃していたのですが、今回(人から)借りて見て良かったです。
あっという間の2時間でした。

Tommy トミー
1975年英。監督 ケン・ラッセル。主演 ロジャー・ダルトリー。
戦争未亡人の母が義父と本当の父親を殺したのを見たことがきっかけで、目、耳、口が不自由になる主人公トミー。彼はピンボールに才能を発揮して、家族は金持ちに、トミーは教祖となり、信者が集まる。
すごい映画です。台詞はすべて歌。「シェルブールの雨傘」みたいな感じです。画面からあふれ出てくるイマジネーションの奔流に、ただただ飲み込まれるばかり。唖然としました。とても自分には消化しきれない物量の映画です。「ザ・ウォール」にも似ています。って製作はこっちの方が早いから、向こうが「トミー」に似ているのか。
出演陣も大変豪華。でも自分はTHE WHOすら名前くらいしか知らないので、そのありがたみは半減。
母親役はアン・マーグレット。これも出演作というよりは、キューブリックの「フルメタル・ジャケット」の中でアン・マーグレットの写真ネタで名前を覚えているくらいで、それほど親しみはありません。チョイ役でジャック・ニコルソンが出てました。あとさすがに自分でも知ってるティナ・ターナーが歌いまくりでした。
外人は宗教に頼りすぎ。そのくせモラルがないから始末におえない。自分には宗教大好きの外人の考えかたが理解できません。

ザ・フーのアルバムも一緒に借りたのですが、これがけっこうよかったです。なんでも、ビートルズ、ストーンズに並ぶ三大バンドと呼ばれていたらしいです。

ロックンロール・ハイスクール
1979年米。監督 アラン・アーカッシュ。出演 P.J.ソールズ。製作 ロジャー・コーマン。
ラモーンズ出演の映画、ってラモーンズは自分は名前くらいしか知りませんでした。本人たちを見たのははじめて。登場シーンがかっこよかったです。
話は校則を厳しくしようとする新しい校長と生徒たちの反発。話はまぁどうでもいいような感じです。
映画はしょぼい。もろ低予算。生徒の数も人の数も少なく、画面に厚みがなく、映像もセンスがなく、話が面白い訳でもない、とないないづくしの映画なのですが、この映画が最高に面白い!
幸福感に満ちた希有な映画です。きっと映画の神、もしくはロックの神が降臨したに違いありません。
必見。べたなギャグも、アラだらけの作りも、なんだか理解不能なのですが、キラキラ輝いています。
それにしても100枚のライブチケットがたったの1,000ドルで買えるとは安すぎじゃない? うらやましい。日本は高すぎです。
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