VERSUS
’01年10月某日「VERSUS」(ヴァーサス)を見てきました。監督 北村龍平。主演 坂口拓。
これは面白かったです。アクションアクションアクション! ただこれだけ。話もあるようなないような、どうでもいいような話。だから粗筋は言いません。出てくる登場人物に名前すらない潔さ。でっかい銃を撃って撃って撃ちまくり、走り、クンフー、刀でぶった斬る。自主映画なのにこの迫力。確かに欠点はたくさんあるのだろうけど、このエネルギーには圧倒されてしまいます。パンフを読むと監督は’69年生の若さ。しかもハリウッド進出も決まっているらしい。
ヒロインの好き嫌いは分かれそう(自分は嫌い)ですが、それ以外の役者はみんないい味だしてる、キレてます。
上の写真のビデオは映画館で無料配付、お得です。中身はたいしたことない、よその映画祭やら外国でこの映画がいかに好評かというニュースと、予告編がはいっています。
自分が見た回は自分が数えた限りでは観客は29人でした。もっと見てくれたらなぁ。好き嫌いは別にしても見る人に熱気が伝わってっくるような熱い映画です。
「熱い」からと言って「荒削り」と言う訳ではありません。カット割りもアングルも細やか、丁寧にできていて、アクションを引き立てます。

一緒に見た人のコメント。「まぁ結構面白かった。最後のエピソードがいらない」
ウォーターボーイズ
主演 妻夫木聡。監督 矢口史靖。
内容はダメ水泳部員一人とほかに4人の仲間が集い(というか逃げ遅れた)、文化祭で男のシンクロナイズドスイミングを披露するという青春コメディ。
最初新宿の別の映画館で見ようとしたのですが、込んでいて立ち見しかない、歌舞伎町の方でもう1件やっているところがあると映画館の人にいわれ、こちらで見ました。
こちらの映画館も本当は前の金曜までで土曜から違う映画を上映するつもりだったのですが、写真の看板にも書いてあるとおり「限定上映」と銘打って公開を延ばしていました。
公開からだいぶたっている割には客の入りがよく、そのことだけでもこの映画のおもしろさが感じられると思います。
こてこてギャグ満載で、はじめはついていけないのでは? と危惧しましたが、しだいに連続する直球勝負のギャグと伏線のしっかりした展開にのみこまれ、おなかが痛くなるくらい笑いがこみ上げてきてこらえるのに必死になりました(でも結構声を上げて笑った)。これが映画館でなく家の中で見ていたら、思う存分大爆笑しています。
まだ見ている自分は前のギャグの余韻に浸っているのに、次のギャグが炸裂して休む間もありません。
それと笑いばかりではなく、最後のシンクロのシーンは鳥肌ものです。ギャグの方はあんなに押しつけがましかったのに、感動させるところはあざとくなく、あっさりしていて自然と入ってきます。
たくさん笑えて、感動できて、しかもさわやかな気分にひたれる映画らしい映画、素晴らしいエンターテイメントでした。

一緒に見た人のコメント。
「途中でダウン。ギャグがベタ。ついていけなかった。はじめのアフロはおもしろかった。高校生の若さが恥ずかしい。衝撃的。フラフラ。そんなにおもしろかった?」

トゥームレイダー
アンジェリーナ・ジョリー主演。イギリスのテレビゲームが原作。有名なゲームらしいです。ゲームが原作だからというわけではありませんが、全体的におとぎ話めいています。これはわりきって映画の世界に浸るしかないでしょう。なんで主人公に弾丸があたらないの? アラスカでなんであんなに薄着なの? とかいうつっこみはなしです。それをいってしまうのは野暮でしょう。
アンジェリーナ・ジョリーのプロモーションビデオっぽいつくりですが、アクションシーンのスピード感とガンさばきにはしびれます。2丁拳銃の弾倉の装填の細工もおもしろいです。
自分はカンボジアのシーンが一番興奮しました。ゲームセンターのシューティングゲームを実写版でよりゴージャスに見せてくれているみたいです。

一緒に見た人のコメント。
「カンボジアの仏像、土人形みたいなのがよかった、笑えた。アクションシーンは早いばかりで臨場感がない。ゲームを知っていればもっと楽しめたかも」

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