1995年8月〜出会い
雑誌で比較的近所にある旧車販売店の地図を調べ、好奇心だけでバイクでぶらり。
その当時読んでいた車雑誌はノスタルジックヒーローとティーポ。車が好き、というより古い車の形にひかれていて、特別ベレットが好き、とかはありませんでした。その時乗っていたスプリンタートレノの車検が近付いていたため、そろそろ飽きてきたので買い替えが頭をちらついていました。旧車もひかれるけど実際乗るなら新車の方が、という気持ちで、旧車は好きだけどしょせん所有するのは現実的でないと思っていました。だからその販売店にいくのも冷やかし気分8割、心の奥底での期待が2割でした。

途中、ひどい夕立ちに出合い、お店についた時はびしょぬれ。うちからお店までの所要時間は30分くらい。あと10分降るのが遅かったらぬれずにすんだのに。
お店につくなり店員さんに案内され、手ごろな価格(確か車両価格が60万くらい)の赤色の1800GTNを30分で購入決定。
決め手は運転席に座った時のインパネとハンドルの近さと、計器類のカッコよさ。
試乗はしなかったので、インスピレーションで買いました。
(見た目重視)
「実際買うなら新車の方が」なんて気持ちは簡単に吹き飛んでいました。
やっぱり中古とは言え高い買い物、それもおいそれと買い替えられない、それならば気に入ったものを買うのが一番いい。なーんて都合のいい論理が瞬時に頭の中で構築されました。

旧車につきもののこれから予想される苦労よりも、この車のオーナーになりたい、との想いの方が強かったです。
将来ふりかかる災難にまでは頭が回りませんでした。とうよりも完全に浮かれてしまい、そんなネガティブ(現実的?)な考えは消去されました。
自動車を買う時は勢いが大切です。使い勝手やら維持方法、本人の抱える諸事情より、時には好き嫌いだけで買ってしまうのもいいのでは? 自動車購入の際、自分は本当にこの車が欲しいのか? と1回くらいは純粋に考えてみた方がいいと思います。
好きな車と、必要な車の条件がなかなか一致しないのが難しいところです。
その苦悩が車選びの醍醐味なのでしょう。
1995年11月〜我が家へ
はじめ契約の時は赤の1800GTNを購入したはずなのだけど、書類やら何やら、販売店の関係で納車がのびのびに・・・
我が家にやってきたのは1995年11月。夏は過ぎ、秋も終わろうとする頃。約3ケ月半待たされました。
銀色の1800GT。あまりに納車が遅いのにしびれを切らして、車両入れ替えをして1800GTにして納車。
今思うと、車両入れ替えして良かった。
こちらの方が程度が良かったからです。
買おうとした赤のGTNは塗装がだいぶヤレていたし、シングルキャブのGTNよりもSUツインキャブのGTの方が魅力的。
ベレット1800GT 48年式(最終型)
購入金額は、詳しいことは忘れましたが全部で100万円くらい。
(という事は車両価格は7、80万円か?)
下取りにその時出したトレノは10万円で引き取られました。事故歴も無く、走行距離もたいしたことなく、ただ「あきた」というだけで手放すのは惜しい車だったと思います。
ちなみに自分が乗っていたのは人気の86ではなく、92のGTVです。ハンドルの感触はぐにゃぐにゃでしたが、エンジンのふけ上がり、音もよかったです。

自分のベレットは昭和48年式の最終型です。写真を見て少しベレットに詳しい方なら分かると思いますが、フロントマスクを前期型に変更してあります。
この改造は自分がしたのでは無く、前のオーナーの手によるものです。
自分もどうしても後期型のプラスチックカバーには馴染めないので、これは前オーナーのセンスに大賛成です。
こっている人はリアランプも前期型のに変えるらしいです。自分はさすがにそこまではこだわっていません。
でもリアランプも前期型の長細くて小さい方がかっこいいと思っています。
どうして当時のイスズはせっかく完成していたデザインを改悪したのでしょうか?
会社自体が自暴自棄になっていたと思えてなりません。


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