キングダム・オブ・ヘブン
米。監督 リドリー・スコット。主演 オーランド・ブルーム。
12世紀。鍛冶屋のバリアンははじめて会う父に伴われ、十字軍に参加。現地のサラセン軍とエルサレム攻防戦を繰り広げる。
凄い面白いわけではないのですが、見る価値のある作品。映像がいいです。きれい。力があります。
話の方はどうでもいいです。いっそのこと話なんかなくして、「ブラックホーク・ダウン」のように戦闘シーンだけでもよかったのでは?
バリアンはいつの間にやら剣術の名士で、いっぱしの軍師(鍛冶屋だろう?)だし、出てくる役者は皆当時の人には見えない、生活感がない、でもエドワード・ノートンだけは能面の演技がただ者ではない感じがしてよかったです。
陰謀うずまくエルサレム、というのも描き込みが足らず、まったくだめ。「仁義なき戦い」を見習って欲しいです。人間が薄っぺらいのが勘弁。こんなお金をかけた大作にもかかわらず。それともディレクターズカットとかあるのかなぁ。
キリスト教はこの映画を見るかぎりやばすぎ。他の宗教皆殺し作戦に出ている。かなり野蛮。
現実にも(関西の方だっけ?)神父が教会ぐるみで女の子を強姦していたりと、ろくでなしぶり。ってまぁ、宗教信じている自体自分はちょっと腰がひけます。

一緒に見た人の感想「つまんねー、最悪、バカ映画。でもオーランド・ブルームは男ぶりをあげていた。でもあんなキャバ嬢みたいなお姫様でいいのか?0★」

タナカヒロシのすべて
日本。監督・脚本 田中誠。主演 鳥肌実。
かつら工場につとめるタナカヒロシ。人付き合いが悪く、終始無表情な彼に不幸が連続して襲いはじめる。
もっと面白いかと期待したのですが、そうでもなかったです。映画自体がすかしていて、変な間で笑わせようと気取っているのが気に入りません。よくある小津安二郎もどきです。
この主人公も気に入らない。魅力がありません。こんなやつが同僚にいたら迷惑でしかありません。で、こんなやつが女にモテモテのわけありません。もしくはもてるだろうなぁ、とかもてても納得と思わせる感じもしません。
ユン・ソナがよかったです。他はクズ揃いでした。ユン・ソナにたかる主人公が一番のクズ。
映画のテーマは良かったんだけどなぁ。
あと埼玉が田舎、地の果て扱い。きっと東京の人から見たら埼玉は辺境なんだろうなぁ。これは仕方がない。

一緒に見た人の感想「主人公が本当に嫌な奴で辟易。ユン・ソナがよかった★★」

コンスタンティン
米。監督 フランシス・ローレンス。主演 キアヌ・リーブス。
見えないものが見えてしまう特殊能力をもつコンスタンティンの活躍。
はったりがきいた演出がよかったです。とにかくどかーん、と何かが起こる、退屈させない、緊張を強いる。面白かったです。でももう1週間以上見てから時間がたつと、あまり映画の内容が思い出せません。そんな感じの映画です。いい意味でも悪い意味でも。
「スターリングラード」のヒロイン、レイチェル・ワイズが老けていて残念。すっかりフェロモンが消え失せていました。

一緒に見た人の感想「面白かった。天使やら悪魔をヴィジュアル化するとギャグになる。変。こう考えると「デビルマン」もあれはあれで致し方ないのかも★★★」