マドモアゼル a Go Go
1972年フランス=イタリア=スペイン。
監督 リシャール・バルドゥッチ。出演 ジェーン・バーキン セルジュ・ゲンズブール。
望遠鏡で近所の別荘を盗み見していた美女4人。そこに大金があることを知り、強盗に入る。
ってまぁろくでもない話で、映画も見るのがつらくなるくらいひどいのですが、これが30分もがまんすると引き込まれて、最後まで見てしまいました。
けっこう面白かったです。フランス人っておしゃれ、なーんてことは思わず、ベタなギャグ満載でむせかえるような作り。でもゆるいスリルと、構成が見事でした。
この映画だと、ジェーン・バーキンが一番ブスっぽい感じです。「ガラスの墓標」だと美人すぎる感じでしたが。
あとフランスは路駐が多すぎ。道の左右に車が止まってるマナーの悪さ。

モア
1969年仏。監督 バーベット・シュローダー。主演 ミムジー・ファーマー。
ヒッチハイクでパリまできたドイツ青年ステファン。あるパーティーでアメリカ人エステルに一目惚れ。彼女がスペインのイビサ島に行くと彼もあとを追う。
つまらない映画です。はじめヒッチハイクでパリにきて、チャーリーに会うまでは傑作の予感がしていたのですが、エステルに会ってからがどうもこうも。エステルがブスだし、二人が一体何をやってるのかがちんぷんかんぷん、だいたいマリファナはOKでヘロインはダメという主人公のメンタルがまったく理解できません。どっちもダメだろう?

マッシュ
1970年米。監督 ロバート・アルトマン。主演 ドナルド・サザーランド。
舞台は朝鮮戦争。移動外科野戦病院に配属された医師たちのはちゃめちゃぶり。
これが面白い! これを見ると戦争なんてばからしいなぁ、と思われ、今のアメリカ人が見なければまずい、なーんてことを考えました。
いたずらがすぎるところもあるのですが、彼らの外科医としての腕がピカイチなのがミソ。自分にはかっこよく見えました。
「ブラザーフッド」と同じ戦争を描きながらこの違い。どちらもありだと思うのですが、状況の違いにびっくりです。
傑作。さすがカンヌで「いちご白書」をしりぞけただけのことはあります。
(2005年4月)
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