永遠の片想い
韓国。監督・脚本 イ・ハン。主演 チャ・テヒョン。
主人公ジファンに差出人不明の手紙が来ます。モノクロ写真にメッセージが書かれている。ジファンは5年前のことを思い出します。
ジファンはバイト先のカフェで、客として入ってきた女の子に一目惚れをします。女の子スインは申し出を断り、彼女の親友ギョンヒとスイン、ジファンの3人で友達としてつきあっていくことになります。親睦を深める3人。微妙に関係が変化してきてついには空中分解してしまいます。
それから5年。ジファンは会わなくなった二人を探しに行きます。
「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョン。「ラブ・ストーリー」のソン・イェジン。「ブラザーフッド」のイ・ウンジュと、見たことのある俳優ばかり。しかもジファンの妹がこの間見た「箪笥」のムン・グニョン。韓国映画もかなりおなじみになってきたと実感。
作品は「猟奇的な彼女」より落ちるけど「ラブ・ストーリー」よりは上といった感じです。
映画館内は泣くひと続出。自分はそれほどのものではないだろう?と思っていたのですが、これを打ち込みながら思い返してみると、けっこう切ない映画だったのだと、いまさらながら感動がきました(いくらなんでも遅すぎ)。文字通り「永遠の片想い」加減が胸をしめつけます。
感受性のするどい人なら泣けると思います。自分はかなり鈍っていたかも。
ふと映画の場面場面がフラッシュバックすることがあるので、とてもいい映画だったようです。

一緒にみたひとの感想「よかった。感動。もっと退屈かと思ったら最後まで一気にいった。「箪笥」の妹がかわいい。話も小技が聞いていてよかった。でも郵便局員はいらないような★★★★」

NIN×NIN ハットリくん THE MOVIE
監督 鈴木雅之。主演 香取慎吾。
忍びの修行中のハットリくんこと服部カンゾウ。江戸=東京で修行をしてこい、決して何があっても忍びの掟、主以外に姿を見せてはならない、と師匠に言われ東京へ。そこでハットリくんはちょっとふさぎがちな少年ケンイチと出会う。
見る前はほとんど期待をしてなく、見始めてからも香取慎吾のやたら張り切った態度が痛々しく、もう寝ようかなぁ、と思っていました。
それが見終わる頃には涙涙です。
ケンイチの成長物語でもあり、ケンイチとハットリくんとの友情物語でもあり、そして変則的ではあるけど滅び行くものの物語(ちょっと言い過ぎかな)でもあります。
ケンイチくんの家は東京タワーの見える一戸建て。港区? とにかくスーパー金持ちだ。なーんてことを見ながら考えている自分はずいぶんと汚れてしまった大人です。そんな自分でも感動をさせてしまうのだから、意外と傑作なのかもしれません。
でもテレビで見る香取慎吾はうざいです。ハットリくん、プロモーションしすぎ。

一緒に見た人の感想
「ニン!!」

イエスタデイ
韓国。監督・脚本 チョン・ユンス。主演 キム・スンウ。
近未来アクション。韓国版ブレードランナー。韓国版攻殻機動隊。
2020年。南北統一された朝鮮半島。3ヶ月おきに起こる誘拐事件。事件を追う特殊捜査隊SI。隊長のユン・ソクが主人公。凄腕の同僚らと共に犯人を追いつめる。そこには彼自身の過去にもつながる真相が。
まぁ物語自体はそれほどのものでもありませんが、非常にこったディテイルが、映像が、とてもエモーショナルです。
説明をあえてさけ、ていうか説明不足で物語自体があまり意味をなさなくなってる潔さ。ハードボイルドタッチ。随所に見えるきらめくイマジネーション。自分は何度でも見たくなりました。DVD化したら即買います。
傑作。
大ヒットするわけもない、きっとコアな層にしか受けないと思われるジャンルの映画、これに大金をつぎ込み製作にGOサインのでる韓国がうらやましい。
情熱もあるんだろうけど、世界をみすえての(おそらく)官民一体となっての戦略があるからだと思います。日本映画にも期待。でも今年はずいぶん韓国映画を見てるなぁ。いまのところこれと「ブラザーフッド」がオススメです。
攻殻機動隊、自分はアニメだからあまり好きではないのですが、そしてブレードランナーも退屈でぴんとこないのですが、この「イエスタデイ」は最高だと思います。

一緒に見た人の感想「眠い。悪くはなかったけど、そんなにおもしろくはないんじゃない?★」
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