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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
監督 ピーター・ジャクソン。主演イライジャ・ウッド。
ついにシリーズ完結! 力の指輪を捨てに行く旅ですが、見ている自分自身も2年に渡り、共に旅をしていた気分です。
1作目の驚愕、2作目がさらに驚愕、そしてこの3作目もその上をいく驚愕。天井知らず。すべてにおいて、自分の想像力をはるかに超えた映画、というより今までの映画の範疇を覆した革命的な映画。
まだ見ていない人がうらやましくもあり、この映画を素通りしている人はかわいそうな気もします、不幸だ、と断言してもいいです。
後半は泣きっぱなしです。
この第3作目で光っていたのはセオデン王、エオウィン、サム、ギムリとレゴラス、メリーとピピンです。
セオデン王の決起をうながすアジテーションには男ならこれで命を捨てなければいつ自分は死ぬのか? などと思えてくるような熱さ。自分も劇場で雄叫びをあげそうになったくらい、心の中では拳を振り上げ絶叫していました。
エオウィンも良かったです。絶叫して突撃をする様に燃えました。もちろんナズグルとの対決には目がハートマークです。
サムには全作を通して泣かされっぱなし。ただの庭師が、真のヒーローになる、フロドはフロドでかわいそうでもありますが、サムの勇気が光り、サムなしではこの映画は存在しなかったのではないかと思えました。
ギムリとレゴラスは友情で涙。思い出しただけでも涙腺がゆるみます。
おなじく友情でメリーとピピン。再会のシーンで涙。
映画史に名を残す、ひょっとしたら「ロード・オブ・ザ・リング」以前以後に後日区分されるのではないかと予想される、歴史的な映画。
生きている間にこの映画に出会えたことに感謝したいと思います。
「王の帰還」を見る前にDVD版のロング・バージョンを「旅の仲間」「二つの塔」ともに見てから行きました。このスペシャル・エクステンデッド・エディションを見ておかないと「王の帰還」ではつながらないシーンもある(ファラミアのところやフロドが蜘蛛女との対決で使うガラドリエルの玻璃瓶)ので見ておいた方がいいかもしれません。ただし無駄に長いところもあるので、よく刈り込んである劇場版のほうが自分はオススメです。
一緒に見た人のコメント「衝撃的! 今はこれしか言えなーい∞★」 |
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セオデン王 |
先週「王の帰還」を見たばかりなのですが、再び見てきました。先週と同じく劇場には2時間前につきました。ひとだかりでしたが、先週と較べると客数は減ったようです。立ち見もいませんでした。
2回目の感想。
2回目ということもあり、話の筋立ては知っているので、初見である前回よりは雑念が入り、前ほど集中して見られませんでした。ゴンドールののろしの場面まで少々退屈な気もしました。
2度見て、前回も同じ場面で燃えたのですが、今回もローハンの突撃シーンには身震いしました。こここそ歴史に残る名シーンなのではないかと思います。
セオデン王が輝いています。
ローハン出撃前にエオウィンにヘルム峡谷(「二つの塔」)での功労者は自分ではない(アラゴルンだ)とつぶやき、その前にはグリマに操られていたとはいえローハンを窮地に立たせ、しかも危機の時に駆けつけてくれる友もいない(「二つの塔」でアラゴルンにぼやく)、とアラゴルンに較べ華がない「王」ではあるがそれはその地位を世襲しただけで資質でなったわけではない、凡夫にすぎないセオデンが、表だって救いにいく必要のないゴンドールの救援要請にこたえ、モルドール軍に決死の突撃(しかもその時点では勝ち目はないことを本人は承知している)をかける!
その演説には魂が震えます。
殴り込みをかける時、(アラゴルンに較べ)凡夫であるセオデン王が真の英雄、真の王になる瞬間です。
故にセオデン王の死に際には涙です。これで先祖たちに恥ずかしさを感じることなく死ぬことができると。
自分は「旅の仲間」のボロミアに続き、このセオデン王が第二の裏主人公ではないかと思います。
「人間は弱い、でも勇気と誇りを知っている」とボロミアの言うとおり、セオデン王もまた人間らしい過ちを犯し、人間らしく勇気と誇りで再生を果たしたのです。
とにかく必見。男ならセオデン王にしびれるはずです。
一緒に見た人の感想「2回目も感動。ホビットには泣かされっぱなし。2回目も集中。これなら何度でも見られる、飽きが来ない∞★」 |
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アンデッド |
オーストラリア。監督 ピーター&マイケル・スピエリッグ。主演 フェリシティ・メイソン。
オーストラリア産の珍しいホラー映画。ゾンビ物。
謎の隕石の落下、その隕石にふれると人はゾンビ化。次々と人をおそいはじめる。ミス・バークレイの主人公レネは武器商人の変人マリオンにたすけられる。マリオンは以前にも似たような経験をしていて、この日のために戦う準備をしていた。マリオンの家に警察官、夫婦と集まりゾンビ相手に籠城戦が始まる。
面白いです。
でも期待していたほど残酷描写はありませんでした。わりとすっきりしています。
隕石のふりそそぐ様がとても印象的。それと人々が上空に浮遊しているビジュアルも。
新宿のわずか44席の映画館でみたました。全国でもここでしかやっていないようです。満席。立ち見も出る始末。上映前、階段に並ばされたのですが、その面子の濃いこと言ったらありませんでした。映画オタク(自分も含む)の見本市と言った感じで圧巻でした。
中にはただ二丁拳銃を出すシーンだけでこれ見よがしに笑う者がいて(押し殺した笑いではなく、人にわざと聞かせるような笑い)、ちょっとむかつきました。
一緒に見た人の感想「映画、途中たいくつなところもあったけど、そこそこ面白かった。それよりもあの館内に集った男どもは何? 実社会で何の役にも立ちそうにもない、クズ率の高い映画館だった。拳銃のシーンで爆笑してるんじゃねえっつーの。キモいんだよ。映画は★★★」
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